大根には独特の苦味がありますが、カレーにするとそれがおいしく作用するように思います。他のスープより大ぶりに切ることで、大根の醍醐味である「味しみ」が楽しめます。料理研究家の有賀薫さんに大好きな食材とそれを使ったレシピを教えてもらいました。
■“大根と鯖缶のカレースープ”のつくり方
◇材料 (2人分)
大根:5~6cm(250g)
玉ねぎ:1/2個
生姜:30g(すりおろす)
鯖水煮缶:1缶(200g)
カレールウ:30g
(1)具材をカットする
大根は皮をむき、縦四つ割りにして乱切りにする。玉ねぎは薄切りにする。
(2)煮る
鍋に大根、玉ねぎ、生姜、水550~600mlを入れて中火にかける。煮立ったら弱火にして蓋をし、大根が柔らかくなるまで20分ほど煮る。
(3)鯖とカレールウを加える
鯖水煮は缶汁を捨てておおまかにほぐし、②に加える。カレールウも刻んで加え、とろみがついたら火を止める。つくって半日置くと味がしみておいしい。
――教える人
「有賀 薫 料理研究家」
2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。著書に『スープ・レッスン』(プレジデント社)、『有賀薫の豚汁レボリューション』(家の光協会)、『私のおいしい味噌汁』(新星出版社)など多数あり。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝