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「SNSで『いいね』がもらえないと落ち込む」【承認欲求に苦しむ娘】に、母がかけた言葉

  • 2025.1.20

今やSNSは多くの人が利用するツールになっています。しかし、SNSに没頭しすぎて、日常生活に影響が出てしまうケースもあるようです。今回はSNSに囚われすぎた娘とのエピソードを、子育て中の友人が聞かせてくれました。

画像: 「SNSで『いいね』がもらえないと落ち込む」【承認欲求に苦しむ娘】に、母がかけた言葉

軽い気持ちで始めたSNS

中学1年生の娘がSNSを使い始めたのは、友達とのコミュニケーションの延長線上でした。

最初は、今日の給食が美味しかったこと、友達と遊んだ時の写真、飼っているハムスターの愛らしい仕草など、他愛も無い日常の出来事を投稿しては、友達からコメントが来たり「いいね!」をもらえることを喜んでいたようです。

徐々に承認欲求に苦しむようになり?

しかし、やがて「いいね!」の数やフォロワー数を異様に気にするようになってきたのです。

家族で外食に行っても、料理が来るなりスマホで写真を撮り始めます。料理が冷めても、家族の会話にも上の空です。

旅行先でも同じでした。美しい景色を眺めたり、珍しいお土産を探したりするよりも、SNS映えするスポットばかりを探し求めます。

「こんな場所じゃ『いいね』をもらえない」「もっと映えるところじゃないと!」が口癖の娘に、私や他の家族も思わず眉をひそめました。

このままではダメ……母の説得に娘は?

娘は、SNSでの周囲の反応が、まるで自分の価値を測る尺度であるかのように思い込んでしまったのでしょう。

そんな娘の様子に違和感を覚えた私は、1度娘とじっくり向き合って話すことに。
「SNSは楽しいし、友達との繋がりを広げてくれる便利なものだけど、『いいね!』の数やフォロワーがあなた自身の価値を決めるわけではないよ」

もちろん、最初は娘も「でも、みんなやってるのに」「『いいね!』が多いと嬉しいし、自信になる」と声を荒げて反抗しました。

しかし、私がSNSを否定せずに話を聞き、共感を示しながら自分の考えを伝えたことで、次第に心を開いてくれました。

SNSは健全な距離感で

思えば、娘自身もSNSとの距離感に疲れてしまっていたのかもしれません。

それからは徐々にSNSに費やす時間を減らし、スマホから顔を上げて周りの景色を見るようになってきました。
部活動に力を入れ、友達とのおしゃべりを楽しむようになり、リアルな世界で新しい喜びや刺激を見つけていったのです。

今では、SNSはあくまでツールの一つであり、自分の全てではないことを娘も理解しています。
私も、子どもとSNSの付き合い方について、しっかり考えることができていい経験になりました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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