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取引先へ向かう電車で「ヤバい、寝過ごした! 」 その結果 →【温泉地】で気づきを得た話

  • 2025.1.20

常になにかに追われ、悩める日々を忙しく過ごしていた筆者。そんなとき、つい電車で寝過ごして行きついた先とは――? 時には立ち止まることの大切さを教えてくれた、実体験についてご紹介します。

ヤバい、寝過ごした!

これは、筆者が数年前に体験した話です。

「ヤバい、寝過ごした……!」

その日、神奈川県にある取引先のもとへ向かうため、電車に乗っていた私。
ですが、ついうたた寝をしてしまったようで、気づけば熱海まで来てしまっていたのです。

「どうしよう、とにかく遅刻を謝って、すぐに折り返さなきゃ!」
急いでスマホを取り出した私でしたが――。

思いがけない、自分の行動

ふと「あぁ、このまま休んで、のんびりしちゃおうかな」と思い立ちました。

当時の私は、仕事やプライベートの悩みに追われ、休む暇などありませんでした。
なんとかギリギリで立っているような精神状態で、それでも忙しさに追われる日々の中、自分を見失いそうになっていたように思います。

寝過ごした駅で、急いで引き返そうと思ったものの、足が重たく感じ、動きませんでした。そんなとき、思いがけず行きついてしまった温泉街の街並みを見た瞬間、緊張していた心がふっと緩みました。取引先には申し訳ないのですが「もしこれで、この取引がなくなってしまってもいいや。なんだかゆっくりしたくなっちゃった」という気持ちになってしまったのです。

ゆったりと流れる時間

取引先に連絡を入れた後、急遽予約した旅館で味わった、新鮮な海の幸と、柔らかな肌触りの温泉は、私の心を芯から温め、癒してくれました。

「湯船に浸かってほっとするなんて、いつぶりだろう……」

スマホの通知音が鳴らない、ゆったりと流れる時間の中で、日常で抱えている全ての悩みが、まるで遠い世界のことのように感じられました。

時には立ち止まることも大切

すっかりリフレッシュした私は、翌日熱海をあとにすると、取引先のところへ謝罪に行きました。

「最近疲れてそうだったけど、今日はなんだか元気そうで安心したよ。無理しすぎず、これからもよろしくね」と、優しい言葉をかけてくれた先方に対しては、本当にありがたく思いました。

「完璧を求めすぎず、時には止まったり、まわり道をするのだっていいじゃない」
思いがけない熱海への小旅行は、疲れ切っていた私に大切なことを教えてくれました。

あれから数年。
相変わらず仕事に追われ、いっぱいいっぱいになってしまうことも、いまだに多いです。
でもそんなときは、あの熱海でのことを思い出し、意識的に立ち止まれるようになりました。

久々に温泉でのんびりしてこようかな。

【体験者:30代女性・自営業、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが体験した実話です。個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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