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子ども用の非常用持ち出し袋を作ってみよう!

  • 2025.1.24
防災ニッポン

非常用持ち出し袋は大人用しか用意していないという家庭も多いのではないでしょうか。子どもがある程度大きくなったら、子ども用の持ち出し袋も作ってみませんか?

大人一人分の荷物だけでもずっしり重くなりがちなので、子連れ避難では子どもにも自分の荷物を持ってもらえると助かります。一人でしっかり歩ける小学生くらいになったら子ども用のものを用意するのがおすすめです。

今回は、わが家の小学校2年生の娘と一緒に子ども用持ち出し袋を作ってみます。

話し合おう!どんな物が必要になりそう?

まずは子どもに「非常用持ち出し袋とは、災害が起きて自宅に留まるのが危険と判断した際に、自宅外に避難するときに必要になる物を入れて準備しておくもの」と説明しました。
その上で、どんな物が必要になりそうか、子どもに考えてもらいました。
娘が挙げたアイテムがこちらです。
・食べ物
・飲み物
・洋服
・おもちゃ

挙げたものが抽象的だったので、今度は、食べ物ってどんな感じのもの?というように質問して、具体的にしてもらいました。

・缶詰
・お湯で戻すお米(アルファ米)
・水のペットボトル
・次の日に着る下着と洋服
・本

確かにどれも必要なアイテムです! 発想は◎ですが、避難所での生活を具体的に想像するのはなかなか難しいようです。ここでどういうアイテムを挙げるかで、子どもの防災意識がどんなものか垣間見ることができておもしろいですね。

大人のアイテムリストと見比べてみよう

つぎに、一般的な持ち出し袋にはどんなものが入っているのかを見てみました。使ったリストはこちらです。

首相官邸「災害の『備え』チェックリスト」

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先ほど自分で挙げたアイテムと比べて何が違うのかを話し合いました。

「身体を洗ったり歯を磨いたりすることまで考えていなかった」という気づきがあったようです。普段家で朝起きてから夜寝るまで、どんなことをしてどんな物が必要か考えてみると良いかもしれないね、と話したところ、娘が今使用している歯の矯正器具も必要だということに気が付きました。

防災ニッポン

そのあと、わが家ですでに用意している大人用の持ち出し袋を見てもらいました。
背負ってみると、かなり重いことが分かったようです。

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自分の分を少し持ってもらえるかと尋ねると、「いいよ!」とのこと。
ボディウォッシュなどの洗面用具や救急セットなど家族で使う物は大人が持つから、着替えやお菓子、おもちゃは自分の持ち出し袋に入れてほしいとお願いしました。

子ども用の持ち出し袋を作ってみよう! 実際に入れたアイテム、重さは?

実際にアイテムを集めて子ども用持ち出し袋を作ってみました。

今回わが家で娘のために用意したアイテムはこちらです。新たに購入したアイテムは購入価格(税込み)を記載します。すべてダイソーで購入しました。

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・防災名札
・家族の写真
・着替え
・防寒着
・お菓子
・水のペットボトル1本
・本
・お絵描きセット(各110円)
・矯正器具
・ホイッスル
・カラビナ付きライト(330円)

防災名札と家族の写真は万が一はぐれてしまったときに活躍するものです。防災名札は緊急時の連絡先や持病・アレルギーの情報などをまとめたカードのこと。家族写真は人探しをするときにも役立ちます。わが家ではどちらも1つの首掛けホルダーにまとめて入れました。

今は冬なので着替えは長袖を選び、衣類用圧縮袋に入れてコンパクトにしました。圧縮袋に入れると水濡れ防止にもなります。帽子や手袋の防寒グッズは避難時すぐに身につけられるように圧縮袋には入れませんでした。

ライトはリュックの肩ベルトにつけて前方を照らします。できるだけ手を空けたいので、今回は手持ちではないライトを用意しました。

これらを写真右端に写っているリュックサックに詰めていきます。ちょうど使い古しのリュックがあったので活用します。これ以外に必要な物は大人の持ち出し袋に入れています。

重さは約2㎏になりました。完成したものを実際に背負ってもらうと、重すぎず歩くのも問題なさそうです。

防災ニッポン

防災の知識を家族にも共有!離れていても安心できるように準備をしておこう

今回で子どもと防災についてたくさん話ができて、良い機会になりました。もし避難所に行くことになったらどうする?何が必要になる?と話をしていくと、これまでより具体的に状況が想像できるようになりました。

非常用持ち出し袋はアイテムを絞っても重くなりがちです。一人でしっかり歩けるようになったら、子ども用の持ち出し袋も用意して、ある程度の荷物を持ってもらうことをおすすめします。
年齢や体力に応じて持たせられる重さは変わってきます。中高生になれば大人と同様の準備をしても良いかもしれません。

個人のニーズにあわせて中身をカスタマイズし、子ども専用の持ち出し袋を作ってみましょう。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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