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2025年、押さえるべきトレンドカラー10色とは? PANTONE®が選ぶ「モカ・ムース」やノスタルジックなパープルetc.

  • 2025.1.19

2025年のキーカラーには、パントン(PANTONE®)社が2025年の色と決定した「モカ・ムース」のほか、ボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)やルイ・ヴィトンLOUIS VUITTON)が提案する鮮烈なトマトレッドやゴールド、ロエベLOEWE)のタンジェリンオレンジといった明るく華やかな色彩がトレンドイン。一方、学校の制服を想起させるチャコールグレーやブラウン、ネイビー、清楚なホワイトといったニュートラルトーンもまた、静かにも確実にその存在感を示していた。

以下、2025年の装いを決定づける10色を見てみよう。

1. リッチでコクのある「モカ・ムース」

エルメス 2025年春夏コレクションより。
エルメス 2025年春夏コレクションより。

色見本帳メーカー、パントン(PANTONE®)社が2025年の色に選んだ「モカ・ムース」のビデオはファッションというよりむしろデザートの広告のよう。ランウェイでは、この色合いに染まったミュウミュウMIU MIU)のスエードバッグに、サンローランSAINT LAURENT)のスラウチーなレザージャケットスーツなどが登場し、エルメス(HERMÈS)でもベージュにブラウンのカラーパレットがメインに。甘くリッチなスイーツのようなムードが繰り広げられた。

2. 真っ赤に熟したトマトレッド

ルイ・ヴィトン 2025年春夏コレクションより。
ルイ・ヴィトン 2025年春夏コレクションより。
ミュウミュウ 2025年春夏ショーのフィナーレでのミウッチャ・プラダ。
ミュウミュウ 2025年春夏ショーのフィナーレでのミウッチャ・プラダ。

今シーズンのキーカラーのひとつは、マチュー・ブレイジーが児童文学作家のリチャード・スキャリーと共同で制作した巨大な本にも採用されたトマトレッド。ボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)のランウェイでは、シューズやバッグ、プリントなどに熟したトマトの色合いが表現され、ニコラ・ジェスキエール率いるルイ・ヴィトンLOUIS VUITTON)でも同様のアクセントカラーが見られた。

3. 明るく弾けるタンジェリンオレンジ

ロエベ 2025年春夏コレクションより。
ロエベ 2025年春夏コレクションより。

ボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)がトマトレッドのほかに目をつけたのは、タンジェリンやクレメンタインといったオレンジトーンのルック。彼がこの色彩を柔らかなファブリックと組み合わせたのに対し、ロエベLOEWE)ではジョナサン・アンダーソンが彫刻的なマイクロ丈のスパンコールミニドレスに取り入れた。

4. 可憐で儚いバレエピンク

シモーン・ロシャ 2025年春夏コレクションより。
シモーン・ロシャ 2025年春夏コレクションより。
フェラガモ 2025年春夏コレクションより。
フェラガモ 2025年春夏コレクションより。

2025年春夏ショーの至るところで見つけられたのが、淡く甘いピンクの色合い。フェラガモ(FERRAGAMO)ではレギンスやカーディガン、リボンのついたパンプスに配された一方、シモーン・ロシャSIMONE ROCHA)ではウィメンズのチュチュやドレス、メンズのシアーなテーラードスタイルにフィーチャーされていた。

5. 意外性で魅せるターコイズブルー

ミュウミュウ 2025年春夏コレクションより。
ミュウミュウ 2025年春夏コレクションより。

ターコイズブルーの魅力を存分にアピールしたたったひとつのルックがある。それは、チョコレートブラウンとのツートンカラーが目を引くレザースカートに、カットアウトを施したグレーのベアトップ、そしてデコラティブなベルトを合わせたミュウミュウMIU MIU)のルック21だ。計算し尽くされたスタイリングというより、どこか意外性のある組み合わせ方がその魅力を引き立てている。

6. 燦然と輝くゴールド

ボッテガ・ヴェネタ 2025年リゾートコレクションより。
ボッテガ・ヴェネタ 2025年リゾートコレクションより。
シャネル 2025年プレフォールコレクションより。
シャネル 2025年プレフォールコレクションより。

2025年のゴールドは、ボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)の2025年リゾートコレクションのラストルックを参考にしてほしい。黄みがあるのが特徴のこの色合いはシャネルCHANEL)のプレフォールコレクションにも登場しており、ランウェイでも絶大なインパクトを放っていた。

7. 神秘的なシャルトリューズグリーン

ドリス・ヴァン・ノッテン 2025年春夏コレクションより。
ドリス・ヴァン・ノッテン 2025年春夏コレクションより。
映画『Nosferatu(原題)』(2024)のプレミアにて。サンローランの2025年春夏コレクションからのルックを着用したエマ・コリン。
映画『Nosferatu(原題)』(2024)のプレミアにて。サンローランの2025年春夏コレクションからのルックを着用したエマ・コリン。

天才スタイリストのハリー・ランバートの手を借り、映画『Nosferatu(原題)』のプレミアで誰よりも早くアンソニー・ヴァカレロによるヴァレンティノVALENTINO)の2025年春夏ルックを纏った俳優のエマ・コリン。きらびやかなメッシュとレースを組み合わせたこのルックはショーを席巻した一連のテーラードスタイルとは対極的で、目の覚めるブルーにダークピンク、そして絶妙なグリーンが目を引く。ドリス ヴァン ノッテンDRIES VAN NOTEN)やグッチGUCCI)の2025年春夏コレクションでも、リキュールのシャルトリューズを思わせる青々とした草木のような色調が見られた。

8. パープルがもたらすノスタルジア

タリア・バイヤー 2025年春夏コレクション。
タリア・バイヤー 2025年春夏コレクション。

鮮やかなパープルをどう装うかは、ロンドンを拠点とするデザイナー、タリア・バイヤー(TALIA BYRE)をインスピレーションに。ミュウミュウやプラダ、シモーン・ロシャ、サンローランでも見られたパープルだが、バイヤーはこの色を斜めのストライプで取り入れ、オーバーサイズのラグビーシャツや長袖のトップ、七分丈のパンツショーツといったどこかノスタルジックなアイテムを提案している。

9. スクールライクなニュートラルシェード

ザ・ロウ 2025年プレフォールコレクションより。
ザ・ロウ 2025年プレフォールコレクションより。

ローファーや靴下、バーシティジャケットにポロトップのようなプレッピーの定番、あるいは制服を想起させるシルエットなど、2025年はスクールライクなムードに包まれている。色に関して言えば、ほかの鮮やかなカラートレンドとは対照的に、控えめなチャコールグレーやブラウン、ネイビー、清楚なホワイトがキーに。ここ数シーズンは明るい色も積極的に取り入れていたザ・ロウTHE ROW)も、2025年プレフォールコレクションではニュートラルトーンに落ち着き、全体的にアカデミックな雰囲気に仕上げた。

10. 危険な色香漂うレッドスネーク

16アーリントン 2025年春夏コレクションより。
16アーリントン 2025年春夏コレクションより。
ボッテガ・ヴェネタ 2025年リゾートコレクションより。
ボッテガ・ヴェネタ 2025年リゾートコレクションより。

厳密に言うと色ではないが、レッドとスネークパターンの組み合わせにも注目を。あらゆるショーで存在感を放っていたこのコンビネーションは、ボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)のリゾートコレクションで発表された「リベルタ」と「サーディーン」、16アーリントン16ARLINGTON)のクラッチ、そしてドリス ヴァン ノッテンDRIES VAN NOTEN)のゆったりとしたバックル付きのハンドバッグに登場しており、トレンド入り確定と言っていいだろう。

Text: Alice Cary Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.CO.UK

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