現在放映中のNHK連続テレビ小説『おむすび』で、橋本環奈さんが演じるヒロイン・米田由衣が高校まで過ごした街ということもあり、昨年から注目度がますます高まっている糸島。福岡県福岡市の西隣の糸島半島に位置し、海と山に囲まれた豊かな自然と食材に恵まれた観光地として人気を集めています。
海辺に点在するおしゃれなカフェやレストランで地元の食材を使った絶品グルメを楽しめたり、糸島に魅了されたクラフト作家の作品に出合えたり。海ではサーフィンや釣り、山ではハイキングを楽しめるなど、魅力的なスポットも盛りだくさん。旅好きとして一度伺ってみなくては! 思っていたのですが、なかなか機会に恵まれず。そんなときに、糸島にあるリゾートホテルが全室オーシャンビューで最高! という情報を入手。
それが2024年3月にオープンした【セブン バイ セブン 糸島】です。冬は「糸島食材をふんだんに使用 – お部屋であったか鍋プラン」がオススメとのことで、この機会を見逃さない手はないと、さっそく伺ってきました!
糸島の豊かな自然を堪能できる【セブン バイ セブン 糸島】
【セブン バイ セブン 糸島】があるのは、糸島市北部に位置する名勝「二見ヶ浦」。玄界灘に沈む美しい夕日を拝むことができ、近くには寄り添って夫婦のように並ぶことから名付けられた「夫婦岩」があるなど、観光客に人気のエリアでもあります。
レンタカーを借りて観光しながら向かうのも手ですが、筆者は博多バスターミナルから高速バスを利用。所要時間は約1時間11分とあっという間に着きますし、ホテル前の道に停車するのでとっても便利でした。ちなみに1月18日(土)〜3月31日(日)の期間は、HEARTSバスステーション博多から無料シャトルバスが運行(※土日祝のみ)するとのこと。詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。
ホテル自体は坂を少し登った高台にあり、目の前には美しい海、後ろにはのどかな自然が広がるという絶好のロケーション。天井が高くて開放的なロビーもこれまた素敵で、正面の大きな窓からも海を一望できます。さらにモダンで洗練されたインテリアも相まって、ここが日本ということを忘れてしまいそうになるほど。
全室テラス付きで、ターコイズブルーの海を一望できます
客室はWEST棟とEAST棟を合わせて全47室。いずれもオーシャンビューのバルコニー付きで、キッチンや洗濯機などを完備しているのも特徴。なので、暮らすように旅をしたり、長期での滞在もオススメです。また、基本的に複数人で泊まれるようになっており、一番小さいスタンダードツインでも42㎡(最大定員数4名)と、ゆったり過ごすことができるのも特筆すべきところ。ちなみに筆者が泊まったのは、WEST棟のスイート with ビューバス。眺めも雰囲気も最高だったので詳しくレポートしていきます!
適度なプライベートも保てるスタイリッシュな2段ベッド
広くて心地よい空間に大満足。宿泊した部屋もとにかく素敵でした!
【セブン バイ セブン 糸島】に伺った時期はすごくバタバタしていて、心身ともにかな〜り疲れていました。このホテルステイでリフレッシュができればと思っていたので、大半の時間を過ごすお部屋は超重要! 部屋に入ると、想像以上の広さと雰囲気のよさに驚嘆。一人なのに「最高! 」と叫びながら、つい小躍りをしてしまいました(笑)。
今回宿泊したスイート with ビューバスは、最大8名まで宿泊可能。屋上も含めると、なんと79.74㎡もあるんです。お部屋はダイニングを中心にゆったりとしたソファ&畳、スタイリッシュな2段ベッド、海を望むことができるバスルームといったスペースで構成。それぞれのスペースはゆるく分かれているので、どこでくつろいでいても友だちや家族との会話が楽しめるつくりになっています。また、2段ベッド以外の家具はすべて低めになので、圧迫感がないのも高ポイントでした。
リラックした時間を過ごすのに最適だった畳やソファなど、好きなスペースで思い思いにくつろげるのがよかったです
部屋はウッドを効かせたモダンなインテリアで統一され、スタイリッシュながらも落ち着いた空間。いい意味でクセがないので居心地もよく、まるで家のようにくつろいでしまいました(笑)。これは筆者の勝手な見解ですが、この広々とした部屋の魅力を存分に堪能するなら、5名くらいまでで利用するのがいいかもです。
バスルームの窓も大きく、美しい海を眺めながら入浴できたのも◎。残念ながら温泉ではないのですが、バスソルトが用意されているので、それらを入れてのんびりリラックスすることができました。ちなみにシャンプーやハンドソープといったアメニティは、スウェーデン人アーティストが手がける【19-69】を採用。パッケージがおしゃれなだけでなく、香りも心地よかったです。
あと、今回はお湯を沸かすくらいしかキッチンを使いませんでしたが、グラスやお皿、カトラリーなどもばっちり揃っていました。道の駅などで食材を調達して、みんなでワイワイ料理を作っても楽しそう!
糸島の絶景が楽しめるシービューのバスルーム。サンセットを見ながらの入浴もオススメ!
木製の歯ブラシやコームをはじめ、アメニティも盛りだくさん
お部屋で提供されたのは、糸島の鶏肉と豚肉、野菜をふんだんに使ったお鍋。日本酒とのペアリングも最高でした!
お部屋鍋から究極の朝食まで。糸島食材を使った料理に舌鼓!
旅の楽しみといえば、やっぱり食事ですよね。普段はお目にかかれない、その土地の食材や名産品を存分に味わいたいもの。今回は部屋でゆっくり過ごしたかったので、1日7部屋限定の宿泊プラン「糸島食材をふんだんに使用 – お部屋であったか鍋プラン」でリザーブ。お鍋は食材の宝庫である糸島の旬の野菜やお肉を味わうことができ、さらには鍋に合わせて地元・糸島の川久保酒店が提案する日本酒が楽しめるというものです。
スープは食材の魅力を味わえるようシンプルな醤油と味噌の2択で、筆者は醤油をセレクト。お野菜もスープもすごく美味しかったんですが、とくに気に入ったのが糸島豚のバラ肉です。油がすごく甘くてコクがあるのにしつこくなく、箸が止まりませんでした。で、バラ肉の油が溶け込んで深みが増したスープを使った締めの雑炊もこれまた絶品。お腹がいっぱいにも関わらず、あまりの美味しさにおかわりしちゃいました!
練乳ホイップバターミルクパンケーキ¥1,500(提供時間14:00〜18:00)
今回の訪問でタイミングよく味わえたのが、代々木上原にあるレストラン「sio」のオーナーシェフである鳥羽周作氏監修のメニューの数々。こちらは4月5日(土)までの期間限定となっており、筆者はパンケーキと鮭定食をチョイスしました。どちらもロビーに併設するラウンジで提供され、天気がよければ屋外のテラスでも楽しめます。
「練乳ホイップバターミルクパンケーキ」は、優しい甘さのきび糖を使った王道のパンケーキなので、どこか懐かしい味わいと口当たり。付属のホイップは練乳を加えているのでミルク感が強く、想像以上に軽く甘さも控えめでパンケーキとの相性もバッチリ。ボリュームがありましたが、途中でバターやメイプルで味変したり、糸島の季節のフルーツと一緒に味わったりできたので、飽きることなくペロリと平らげてしまいました。
究極の鮭定食¥3,500(提供時間は7:00・8:00・9:00の3部制で、各枠20食限定)
そして宿泊前から楽しみにしていた「究極の鮭定食」は、小鉢が充実しているのがかなりポイントが高かったです。肉じゃがや蓮根のきんぴらといったごはんが進む内容になっていて、とくに気に入ったのが豚汁。出汁からこだわっているそうで、さらに白味噌と糸島豚も使っているので深い味わい。こちらもごはんにとても合いました。メインの厚切りの鮭も最高で、ふっくらジューシーな身はもちろん、普段は残す皮まで美味しかったことにも感動。究極と名付けられた理由も納得の定食でした。毎朝食べたい!
これ以外にも「特製おつまみ チーズケーキ」(¥750)、「糸島の塩を使った夜食おにぎりセット」(¥850)もあり、「究極の鮭定食」以外は、宿泊者以外もいただけるそう。糸島は福岡から日帰りでも行けるので、お近くの方なら【セブン バイ セブン 糸島】にフラッと立ち寄って、この美味しさをぜひ味わってほしい!
部屋のテラスから撮影。山側に沈む冬のサンセットも美しかったです!
自然のエネルギーも感じさせる。四季折々のサンセットは必見です!
【セブン バイ セブン 糸島】の魅力といえば目の前に広がる美しい海ですが、サンセットを拝むのにも最適なロケーションでもあるんです。そもそも「二見ヶ浦」は、「日本の渚100選」「日本の夕日100選」にも選ばれたフォトジェニックなスポット。海が西側に面しているため、年間を通して晴天時には美しい夕日を楽しめるんです。
幸いにも筆者が伺った日は雲ひとつない晴天に恵まれ、美しいサンセットを拝むことができました。冬は夏と違って山に沈むそうで「ちょっと残念」と思っていたのですが、その光景も非常に美しく、これはこれで素晴らしかったです。自然のエネルギーを感じながら、心まで洗われてパワーチャージもできました!
また、スタッフの方の情報によると、「夫婦岩」の間に夕日が沈む神秘的な光景を拝める夏至のころもオススメなんだとか。いずれにせよ、季節に応じたサンセットが楽しめるのはかなり魅力的ですよね。
こちらはスタッフの方に提供いただいた夏のサンセット。夕日の道が海面に現れる光景も圧巻です
こちらもスタッフの方に提供いただいたマジックアワーの写真。加工なしでここまで綺麗なのはすごい!
自然光がさんさんと降り注ぎ、明るく気持ちのいい「Shop」
元IDEEバイヤーがキュレーションする「Shop」でオススメのお土産を厳選
ホテル館内には、元イデーのバイヤー・山田遊氏がキュレーションしたグッズや雑貨を展開する「Shop」も併設。地元のスイーツや食品はもちろん、糸島で活躍する作家の作品などもラインナップしており、かなりセンスがいいセレクトだったんです。そこで、筆者が独断でピックしたおみやげにオススメのアイテムをご紹介。訪れた際の参考にしてみてくださいね。
プレート各¥3,630(House Industries × HASAMI )
長崎県波佐見町の陶磁器・波佐見焼を販売する【HEY&Ho.】から、タイポグラフィを専門にするアメリカのデザインオフィス【House Industries】とのコラボプレートをチョイス。江戸時代から約400年続く伝統工芸と、ポップなデザインを融合しているのが面白い。お皿として使うだけでなく、アクセサリー置き場にしたり、部屋のインテリアにしたり、いろいろな使い方ができるので贈ると喜ばれるはずです。
お茶 各¥780(泉屋六治)
栽培から商品化まで一貫する糸島発のプレミアム・ティー・ブランド【泉屋六治】。”植物本来の力でからだの中から美しく”をコンセプトに、農薬や化学肥料を使用していない、糸島ならではの素材を使ったお茶を展開しています。「Shop」ではバリエーション豊富に扱っていますが、今回は女友だちへのおみやげをテーマに、糸島レモングラスと特別選定ほうじ茶を選んでみました。
疲れた体を癒しながら、心も満たされてパワーチャージもできた【セブン バイ セブン 糸島】の滞在。次回は夏に訪れて、美しい海で泳いだり、海に沈むサンセットを拝んだり、冬とは違う楽しみも味わってみたいと思いました。観光の拠点にも最適なホテルなので、糸島に行くときはぜひ宿泊してみてくださいね!
【セブン バイ セブン 糸島】
住所:福岡県福岡市西区西浦266番地
電話番号:092-805-9030
⚫︎「糸島食材をふんだんに使用 – お部屋であったか鍋プラン」
期間:2025年3月31日まで
料金:スーペリアバンク(1泊1室)50,400円~ 、スイート with ビューバス(1泊1室)69,500円~
text:KYOKO CHIKAMA