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あなたが生きづらいのは《思い込み》のせいでは…?毎日がちょっとラクになる、気持ちの整え方【産業カウンセラーが解説】

  • 2025.1.18
どうしてこんなに生きづらいの……。そう思ったとき自分自身で内省してみたいこと
どうしてこんなに生きづらいの……。そう思ったとき自分自身で内省してみたいこと

あなたは日々、窮屈でつらい思いをしながら過ごしてませんか。実はそれは、間違った思い込みに捕らわれているばかりに、みずから生きづらい状態を自分に貸してしまっているのかもしれません。自分の思い込みに気付いてそれを手放すことで、自由でラクに生きられるようになる可能性があります。産業カウンセラーである筆者が解説します。

間違った思い込みで人生がハードモードに?

家族や友人知人、職場の同僚などさまざまな人と関わったり何かを経験したりする中で、人間の脳にはいつしか無意識に思い込みが折り込まれていきます。例えば、食事は朝昼晩と1日3回食べるべきものと思っている人は多いですし、勉強はつまらないものだと思っている方も一定数います。これがいわゆる「思い込み」です。

1日3回食事をすることは良いことですが、ライフスタイルや体質によっては食事の回数やタイミングを変えたほうがよい人もいます。そういった人は「食事は一日3回朝昼晩食べるもの」という思い込みを手放すことで、より健康的かつ自由に日々を過ごせるようになるでしょう。勉強の例でいえば、勉強はつまらないからとすべて遠ざけるよりも、興味が湧いた分野に積極的に学んでみることで、新しい考え方や行動の選択肢が得られるかもしれません。

ただ上記の例では、思い込みを手放したところで人生がラクになるわけではないかもしれません。しかし人間の価値観や考え方、人間関係に関する内容に関しては、思い込みから解放されることで人生をよりイージーに生きられるようになります。

ここからは、人生をより自由かつラクに生きるために手放したい思い込みの例を3つ紹介します。

パートナーが働き、自身は育児や介護に専念している人や、何かしら事情があって働かずにいる人に多い思い込みの一つとして「お金を稼いでいる人はえらい」というものがあります。ひるがえって、稼いでいない自分は駄目だと自身を責めてしまうケースは少なくありません。

人の価値は稼ぎで決まるわけではありません。家事や介護、育児といった、外部から対価をもらえない仕事であっても、それはイコール価値がないわけではありません。頭ではそう分かっていても、なかなか自責がやめられない人もいることでしょう。

考えてみてください。例えばあなたが家で家事や育児、介護に専念しているおかげで、代わりに働いて稼ぐことができている人がいませんか。あなたの頑張りに支えられている人はいませんか。それは対価を得られなくても、あなたの存在意義があるということを表します。金銭という目に見える報酬がないためピンと来ないという人は、ぜひそういった相手に直接聞いてみましょう。感謝の言葉の一つも得られたなら、自身の普段の頑張りが報われ、思い込みが少しずつ外れていくはずです。

男女平等が叫ばれるようになって久しいですが、いまだに家事や育児は妻(女性)が頑張るものだと考える人は多く、例えば子どもの送り迎えや食事の準備といった作業は妻がやるべきと考えタスクを抱え込んでしまい、仕事と家事育児の両立で疲れてしまう人が多くみられます。

この思い込みを持つ人の背景として、自分自身を育ててくれた両親・保護者が家事や育児を「女性が頑張るもの」としていたケースが多くあります。保護者の年代にもよりますが、正社員の父親と専業主婦やパート主婦の下で育った人は、自分自身も同じようにしなければならないと無意識に思い、同じようにできない自分をダメな親だと責めてしまうケースが多いです。

稼ぐ人と家事育児をやる人といった役割分担を両者が納得の上でとるのは一つの方法ですが、無意識な思い込みに縛られていないか、現状が本当にベストな状態であるかを具体的なタスク単位で確認してみるとよいでしょう。

自分には才能がないという思い込み、そして副業や起業は特別な才能を持つ人しか成功しないという思い込みがあります。また本当は会社を辞めて独立したいけれど、起業してうまくいかなかったらどうしようという不安から、自分には起業は向いていないと決めることで失敗を避け、自身が傷つかないようにしているケースもあります。あるいは知人が起業で成功していて、嫉妬心からこの思い込みになったのかもしれません。

世の中には特別な才能がなくても、誰かの困りごとを解決したりニーズを満たしたりするために尽力する人が大勢います。そういった成功例を探しつつ「うまくいくと決まっているなら、自分はどうしたいか」と自身に問い掛けてみましょう。

挑戦してみたいという気持ちが出てきたなら、「才能のない自分には副業や起業はできない」という思い込みで自分の本音に蓋(ふた)をしていた可能性があります。思い込みはいったん置いておいて、やりたいことにチャレンジしてみてもよいでしょう。

これはこうするべき、これはこうするのが当たり前だだ、といったように無意識に決め付けていることが、人間誰しもあります。本当は決め付けず自由に決めてよいものを間違って思い込んでいることによって、自分を責めたり自分の思う選択ができなかったりすると、せっかくの人生を後々後悔することにもなりかねません。

間違った思い込みに捕らわれていないか、無意識に決めつけていないかをときどき振り返り、自由でラクに生きられる人生を手に入れてください。

(まっきー)

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