原宿ファッションの草分け、MILKとMILK BOYのディレクター大川ひとみさんの連載「原宿KURU?」。今回は、HELLO KITTY3代目デザイナーの山口裕子さんとトーク。
大川ひとみの原宿KURU
【今回のゲストは山口裕子さん!】
PROFILE:やまぐちゆうこ 株式会社サンリオ ハローキティ 担当デザイナー。高知県高知市生まれ。女子美術大学 卒業。株式会社サンリオ入社後、1980年よりハローキティの3代目デザイナー。その後現在までハローキティを担当、様ざまな変化をキティに与え続け、世界の130ヶ国・地域で年間5万種類の商品が販売されるキャラクターにまで育てあげた。ブログ 「山口裕子 in ワンダーランド」
白コート、HELLO KITTYリボンバレッタ(ともにMILK)
【TALK】コラボを記念してデザイナー対談が実現!
大川ひとみ(以下、ひとみ) MILKによく来てくれていたことはずっと知っていたけど実は会ったことが最近までなかったんだよね。 山口裕子(以下、山口) 80年代終わり頃から90年代にかけて、会社帰りに毎日お店に行ってたんです。ある日赤・白・ピンク・黒のベルトのついた腕時計を見ていたらショップの方に「どの色が一番人気だと思いますか?」と聞かれて、私は白かな? と思ったんだけど、正解はピンクだった。「これからはピンクの時代だと思います」って言われたんです。その当時はピンクは赤ちゃんの色って言われていた時代。周りからは反対されたけどピンクの商品を作ったんです。それがものすごく売れて、キティブームへと続いていくんです。 ひとみ 全然知らなかった! 山口 私がMILKに惹かれた理由は、可愛いだけじゃなくて、ちょっととがったところがあるところ。ちょっとしたデザインや色合いが洗練されているんですよ。そういうところをキティにも学ぼうとしていた。MILKのいい部分を取り入れたいって思っていました。90年代は完全にMILKの影響を受けているんです。 ひとみ そんな見えないつながりがあったんだね。今回のキティコラボは大変だったけど楽しかったし、勉強になった。 山口 私はファンのみんなをハッピーにするためにまだまだやりたいことがいっぱいあるから、一緒にまた何かできたらいいですね!
ピンクとオレンジのヘアスタイルが素敵。会うきっかけになったのは初コラボした『ハローキティ お部屋ライトBOOK』(2月発売予定、宝島社)の担当編集者がお互いをつなげたことだったそう。
【HELLO KITTY♡MILKのアイテムが販売されました】
ほとんど完売していますが、HELLO KITTY♡MILKのアイテムを紹介。12月にはMILK原宿店でポップアップショップが開催されていました。山口さんとMILKには、こんなエピソードも。「90年代に会社にMILKの黒いスカルのニットを着ていったら『キティのデザイナーがスカルはダメだろう!』と怒られました(笑)。ヒョウ柄は不良、と言われるような時代でしたね。イチゴ柄のニットもお気に入りで、その時の写真がいちご新聞に掲載されました」(山口さん)
☑バッグやロンT、ソックス
リボンチャーム付きのバッグは山口さんもお気に入り。ふだんあまりコラボをしないというMILKもHELLO KITTYの50周年のアニバーサリーを祝うべく、様ざまなアイテムが登場。ヘブンリースウェット、HELLO KITTYソックス、HELLO KITTYプチBAG1万5400円(すべてMILK/MILK HARAJUKU)
HELLO KITTYリボンチョーカー、HELLO KITTYロリポップCANDY、HELLO KITTY Keyホルダー(すべてMILK/MILK HARAJUKU)
☑リボンがいっぱいのワンピース
HELLO KITTYリボンワンピ、HELLO KITTYリボンバレッタを身につけた山口さん。
HELLO KITTYリボンワンピ、HELLO KITTYリボンバレッタ、HELLO KITTYリボンチョーカー、HELLO KITTYソックス、Babyツインシューズ〈限定カラー〉(すべてMILK/MILK HARAJUKU)
☑可愛いクッキー缶もありました
GLOW世代も気分が高揚! HELLO KITTYの可愛いクッキー缶。アイシングやカラフルなクッキーでHELLO KIT TYの世界が広がっています。
Direction_HITOMI OKAWA Photograph_NAOKI MURAMATSU Make-up_ATSUSHI SASAKI ※GLOW2025年1月号より