キーラ・ナイトレイは、過去に摂食障害だと書き立てられたがトラウマになっているそうだ。幼い頃から子役として活動し、1999年公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で注目を集めた彼女は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで大ブレイクを果たした後、摂食障害なのではないかと世間から疑いの目を向けられてきたという。
「自分では違うとわかっていました。食べていると知っていました。典型的なトラウマの症状で、これに関する記憶が抜け落ちています」と「タイムズ」紙のインタビューで振り返り、この体験が人格形成に与えた影響を語った。「完全に記憶が消されていましたが、突然何か思い起こし、身体的感覚として蘇るのです。あれは、まさにつるし上げでしたよね。多感な時期の経験だったので、私の内面に影響したのは確かです。あの経験とともに、私は成長したのです」
厚生労働省によると、摂食障害は主に極端な食事制限と著しいやせを示す「神経性やせ症(AN:Anorexia Nervosa)」と、むちゃ喰いと嘔吐や下剤乱用などを繰り返す「神経性過食症(BN:Bulimia Nervosa)」の2つのタイプに大別される。いずれも、若年女性の発症が多いとされるが、男女問わず、また年齢に関係なく発症する可能性がある。早期発見と適切な治療、そして周囲の理解とサポートが大切だという。
またキーラは、実際にこの病気と闘っていた人に対しても、世間の態度はひどかったと訴える。「オルセン姉妹の一人が、拒食症で入院したことを鮮明に覚えています。プレスツアー中にまるでジョークみたいに質問されました。彼女は助けを求めて入院したのに、それがネタにされたのです」。キーラと同じく子役として活躍し、後にファッションデザイナーになったメアリー=ケイト・オルセンは、2004年に摂食障害と闘うためにリハビリ施設へ入所した。「あんまりだと思ったのを覚えています。想像できますか?」キーラは、自分のことはないにもかかわらず、思い返すと非常に感情が揺さぶられてしまうそうだ。「今でも耐えられません」
Text: Tae Terai
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