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口腔トラブルで早産に!? 妊婦が「虫歯」になりやすい原因と予防法

  • 2016.4.8

【ママからのご相談】

妊娠3か月のプレママです。最近つわりがひどくて、きちんと歯磨きができていません。虫歯以外にも、きちんと歯を磨かないと何かトラブルが起きますか?

●A. 虫歯以外にも口臭や口内炎、歯周病のリスクも高まりますし、早産の危険性もあります。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

つわりでつらい時期は食べたくても食べられませんし、歯ブラシを口に入れただけでも吐き気がしてしまう場合もありますからおつらいですよね。

しかし、妊娠中でつわりのつらい時期とはいえ、やはりきちんと歯を磨かないとさまざまなトラブルが起こります。特に妊婦さんは、お腹の赤ちゃんに影響する場合もある のです。

そこで今回は、妊娠中に起こる口腔内のトラブルについてご紹介します。

●どんなものがある? 妊娠中に起こる口腔トラブルとは?

妊娠中に起こる代表的な口腔トラブルには次のようなものがあります。

・歯周病

・虫歯

・ドライマウス

・口臭

・歯肉炎

・口内炎

●なぜ? 妊娠中に口腔トラブルが増える理由

妊婦さんは出産までに一度は歯科検診を受けるように推奨されており、各自治体から妊婦歯科検診が無料で受けられる受診券が配布されます。

これは、妊娠中には口腔トラブルが起こりやすいと言われているためです。では、妊娠中に口腔トラブルが起こりやすいのはどうしてなのでしょうか。

日本口腔保健協会によると、妊娠により増加する女性ホルモンにより、女性ホルモンを好む歯周病菌が繁殖しやすい状態 になるためとのことです。

また、つわりで何度も吐くと、歯磨きをするタイミングを逃してしまいますし、食事が思うように取れないと唾液の分泌が低下し虫歯や口臭などの口腔トラブルが増えてしまうのです。

ご紹介した虫歯や口臭といったトラブルは、妊婦さんでなくても歯磨きをきちんとしていない方にはよく起こるトラブルですが、特に妊婦さんが注意したいのが歯周病です。

妊娠中に歯周病にかかっていると、早産や低出生体重児を出産する可能性が高くなる ことがすでに明らかにされています。

日本の疫学調査では、歯周病でない妊婦と比べると約5倍も早産のリスクが高かったというデータもあります。

●妊娠中の口腔トラブルを予防するには?

妊娠中の口腔トラブルを予防するためのポイントは次の通りです。

●(1)一日一回でもいいので時間をかけて丁寧に歯磨きをする

つわりがひどく毎食後に歯磨きができない場合には、一日一回でいいので、体調のいいときにゆっくり丁寧に歯磨きしましょう。

大きなヘッドの歯ブラシは避け、なるべく小さめのものを選ぶと吐き気を防ぐことができます 。

●(2)一日三回歯磨きできないときは洗口液を利用する

一日一回は歯ブラシでの歯磨きをしたら、他の二回は洗口液(マウスウォッシュ)を使ってうがいをするだけでも口の中の汚れを落としたり、細菌の繁殖をある程度抑えたりすることができます。

●(3)妊娠中に一度は妊婦歯科検診を受ける

歯科医師や歯科衛生士が、虫歯や歯の磨き残しのチェック・アドバイスをしてくれますので、つわりがつらい場合は、少し落ち着いた妊娠中期ごろ に妊婦歯科検診を受診ましょう。

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いかがでしたか。今回は、妊娠中に起こるさまざまな口腔トラブルについてご紹介しました。

ママに虫歯があるとお子さんも虫歯になる確率が高くなるというデータもありますので、妊娠中も出産後も適切な口腔ケアを毎日行うことが大切です。

【参考リンク】

・女性のお口の健康 | 一般財団法人日本口腔保健協会(http://www.jfohp.or.jp/okuchikenko_navi/woman/)

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

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