上川隆也が主演を務める1月15日(水)スタートのドラマ「問題物件」(毎週水夜10:00-10:54、フジテレビ系 ※初回は10:00-11:09)。本作は、自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、さまざまな不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、頭が切れて腕っ節が強く、人間離れした破天荒さを持つヒーローと物件マニアのヒロインが鮮やかに解決していく不動産ミステリー。このたび、主演を務める上川にインタビューを実施し、役柄についてや共演者についてなどを語ってもらった
小説のページをめくる楽しさをドラマにも
――まず最初に、企画をもらった際の感想を教えてください。
企画と共に小説2冊をいただいて、原作に触れたのですが、構えることなく楽しく読める小説で、その中で躍動する主人公が非常に魅力的に描かれておりました。それがこの物語に関わることを決めた大きなきっかけだったと思います。
僕が初めて読ませていただいた時の「ページをめくっていく楽しさ」を、できる限りドラマの中に落とし込んで、視聴者の皆さまにも楽しんでいただけるようなドラマにしたいと思っています。
――上川さんは、今回フジテレビ制作の連続ドラマは初主演となります。
今そう言われて、「そうなのか」と気づかされました。役者という仕事は、例えるならば出張調理の寿司屋みたいなものだと思っています。提供する技術は変わらないけれども、お伺いするお宅や施設によって、台所のレイアウトも変われば水回りの使い方も違う。でも、ご提供する料理に差を生じさせるわけではない。
テレビであろうが舞台であろうが映画であろうが、僕ができることは1つしかありませんし、それに精一杯努めていくだけのことだと思っています。最終的にご提供したものが楽しんでいただけるものならば、それ以上はないと捉えています。
犬頭光太郎は「注釈書きにならないような人物にしたい」
――上川さん演じる犬頭光太郎は謎多きキャラクターですが、どのように作り上げていらっしゃるのでしょうか。
原作においての犬頭の描かれ方は、容姿などはもちろん記載されていますが、それ以外の部分は細かく表記されていないんです。だからこそ、小説をそのまま表現できない部分も含めて、ビジュアルや性格、立ち振る舞い、 1つ1つスタッフさんと話し合いました。
ですので、僕1人で考えたものでは決してありません。 繰り返しになりますけども、小説通りに作れない部分もあるだけに、これからも最後まで話し合いを重ねながら、スタッフやキャストと一緒に作っていくようなドラマにしていきたいと思っています。
――上川さんから見た犬頭はどのような人物ですか?
果たして人物なのか?と思っています。 もちろん演じる上でもそこを大事にしたいと思っていて、「この人は何を考えているのか」と思ってもらえたら、犬頭というキャラクターは正解なんじゃないかなとすら思います。「このような人である」というような、注釈書きにならないような人物にしたいとも思っています。
――バディとなる内田理央さんとは今回が初共演となります。
とんでもない有力なパートナーを得られたと思います。ご一緒している中で、ふとこの方は内田さんなのか、内田さん演じる恵美子なのか、わからなくなるんです。普段会話している時、僕が発する言葉や、現場で目の当たりにすることに対して新鮮に反応されている内田さんと、役で事件を目の当たりにして、それを真剣に受け取りつつ解釈している恵美子のズレがほぼないように僕には見受けられます。
彼女は演技として作っていらっしゃるかもしれませんが、その感受性の豊かさにおいては全くズレがない。現場で僕が台本にないようなことを言ったとしても、それに対してとても新鮮なリアクションを返してくださる、その内田さんの感性を、僕は頼りにしています。
物件選びで気にする点は“ペット可”かどうか
――タイトルが問題物件ということで、上川さん自身が物件を選ぶ際に気にする点などはありますか?
今に限って申し上げるならば、ペット可かどうか、それにつきます。我が家はドックファーストで回っておりますので、住環境が彼女にとってどうかが1番です。
――また、今回「犬になる!?」というキャッチコピーがありますが、聞いた際どのように感じましたか?
大層なコピーを掲げてくださったという風にも思いますし、役として演じるにあたっては、越えるべき山は低くないという風に思いました。
――最後に、ドラマを楽しみにしている皆さんにひとことお願いいたします。
とにかく、破天荒な犬頭たちが織りなすでこぼこコンビが、1話ごとに出会っていく奇妙な物件で出会う事件を解決していく、とてもバラエティーに富んだ物語です。サスペンスフルかと思えば、どこかホラーテイストでもあったり、各話ごとに色を変えながらお届けしていきます。
1つ1つの事件を、でこぼこコンビがどのように解決していくのか。そのサスペンスコメディーを、水曜日の夜10時にお楽しみいただけたらと思っております。