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50歳以上の女性は、ゆっくり歩くと体重が減る。その理由を徹底解説

  • 2025.1.28

体脂肪と体重を減らすには、高強度のワークアウトをするしかない。そう思っている人は多いけれど、50歳以上の女性が歩く場合は話が別。

近年の研究でも、ゆっくり歩いた女性は速く歩いた女性より多くの体脂肪を燃焼したという結果が出ている。

この研究で分かったこと

2022年1月に栄養学誌『Nutrients』が掲載した論文によると、この研究では、閉経後の女性25名が15週間のウォーキングを実施。この時点で9名が研究を終え、残りの16名はさらに15週間ウォーキングを行った。

ウォーキングの頻度は週4回。1つ目のグループは1時間に約6.5kmのペースで1日約45分、2つ目のグループは1時間に約5kmのペースで1日約54分歩いた。

計30週のウォーキングを行った16名の女性のうち、ゆっくり歩いていた人は速く歩いていた人よりも体脂肪の燃焼量が2.73倍多かった。

しかも、速く歩いていた人は30週目が終わるまで体脂肪が全く減らなかったのに対し、ゆっくり歩いていた人は研究期間中からコンスタントに体脂肪が減っていたというから面白い。

ゆっくり歩くと体重が減る理由

その理由は明確になっていない。今回の研究で分かったのは、ゆっくり歩いていた人の体重が多く減ったということだけで、その理由は解明されなかった。

でも、研究チームは、速いペースで歩くと息が切れるため、体は血糖(グルコース)を燃やすことで素早くエネルギーを補おうとするのではないかと考えている。逆に、遅いペースで歩いたときは、血糖の代わりに体脂肪が使われやすくなるというわけだ。

とはいえ、この関係性には今後の研究による裏付けが必要。これまでの研究により、長い距離をゆっくり歩くと持久力がつく一方で、短い距離を速く歩くと心臓が強くなることも分かっている。

速く歩くと損をする?

今回の研究では、1時間に約5kmのペースで歩くと体重が減りやすいという結果になった。でも、これは小規模な研究なので、その結果が万人に当てはまるとは限らない。

実際、速く歩くと絶対に損をするわけではないようで、今回の研究チームは次のように述べている。「他の研究結果が示しているように、ペースが速いか遅いかに関わらず、運動によるインパルス(電気信号)の発生時間が長ければ長いほど、体脂肪が減りやすくなる可能性もあります」

歩く量を増やすには?

フィットネスジムSoHo Strength Labの共同創設者で、公認管理栄養士および認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストのアルバート・マセニー氏によると、歩く量を増やしたいなら、歩くことを習慣にするのが一番。仕事の前に散歩をしたり、休憩中に近所を1~2周したりしてみよう。

そうすれば、1日の歩数も自然と増えていく。一度にたくさん歩こうとせず、「できるときに、できることをすればいいですよ」とマセニー氏。

※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Korin Miller Translation: Ai Igamoto

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