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「ワインなら健康にいい」って本当? ビールや日本酒よりも健康的なイメージが定着した理由は?

  • 2025.1.14

ビールや日本酒よりワインが体にいいって本当?

ビールや日本酒よりワインが体にいいって本当?

「ビールよりもワインのほうが体にいい」「ワインを飲むと健康になる」と聞いたことはありませんか? ワイン=健康と結びつくイメージがありますが、実はワインそのものが体にいい影響を与えるわけではないのです。本記事では、「ワインが体にいい」と言われるようになった背景と、抗酸化作用をもつポリフェノールについて紹介します。

「ワインが体にいい」と言われるようになったのは、ワインと同時に野菜や果物をたくさん摂取する、フランス人の食事内容に起因しています。ワインをよく飲むフランス人は、同じヨーロッパのイギリスやドイツの人たちと比べて、心筋梗塞の割合が低く寿命が長いことから、フランス人のワイン文化が健康につながっていると推測されていました。ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用が動脈硬化予防につながり、結果として心筋梗塞の予防にもつながっているのではと考えられていたのです。

しかし「お酒を飲むならビールや焼酎、日本酒よりもワインのほうが体にいい」というわけではありません。どんなお酒の種類であっても、飲酒量が増えれば増えるほど高血圧や脳出血、ガンなどの生活習慣病リスクが上昇し、飲酒量が少ないほど体に良いことが分かっています。

ポリフェノールの抗酸化作用を期待できる食材

ワインを飲むこと自体が、直接健康に結び付くわけではありません。しかし、ポリフェノールを含む食材を積極的に取り入れるのは、健康的な食生活につながります。

そもそもポリフェノールとは、果物の色素や苦味、渋みの成分です。ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」や、緑茶に含まれる「カテキン」、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」など、8000種類を超えるポリフェノールが存在するとされています。

ポリフェノールが含まれる野菜には、アスパラガス(ルチン)、レンコン(タンニン)、ブロッコリーとたまねぎ(ケルセチン)、ナス(アントシアニン)が挙げられます。果物には、みかんとレモン(フラバノン)、ざくろと柿(タンニン)、ブルーベリーとぶどう(アントシアニン)、いちご(エラグ酸)があります。飲み物では、コーヒー(クロロゲン酸)、赤ワイン(レスベラトロール)、ココア(カカオポリフェノール)、緑茶と紅茶(カテキン)のようになっています。

【まとめ】ポリフェノールを含む野菜や果物は、ビタミンや食物繊維が豊富なのも特徴です。毎日の食事にポリフェノールを含む食材を取り入れつつ、コーヒーや緑茶などの飲み物でも補えば、健康にも美容にも効果的です。活性酸素による老化が心配な人は、ポリフェノールを含む食材を積極的に取り入れてみましょう!

(夏木紬衣)

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