しばらく新しい服を買っていない、体型の変化で手持ちのパンツが似合わなくなった……。そんなときこそ“今の私”に似合うパンツが必要です。そこで、スタイリストの岡部久仁子さんに、おしゃれの要でもあるパンツ選びを成功させるコツを教えてもらいました。
教えてくれたのは、岡部久仁子(おかべ・くにこ)さん
女性雑誌をはじめ、ニュースキャスター、女優、タレント等のスタイリングを手掛ける。大人の女性が持つ本来の美しさを引き出すスタイリングに定評がある。また、著書に『99%の人が知らない1%のおしゃれ術』(KADOKAWA刊)などがある。
知らないうちにパンツ選びで損をしている?
「50代以上のハルメク世代はパンツ選びで損をしています」とスタイリストの岡部久仁子さん。その理由は「脚の欠点が出るデザインを選びがち」なことと、「サイズ選びが間違っている」ことだと言います。
“今の私”を素敵に見せるには、体のラインを拾わないゆとりがポイント。たとえ着られたとしても、お腹まわりや脚のラインを拾うパンツだとスタイルが悪く見えて、垢抜けません。
「“下半身がキレイに見えるか”という視点が大切。たとえ9号が入ったとしても11号を履くことで、脚の欠点をカバーしてスタイルが良く見えることも」(岡部さん)。
ポイントはパンツ本来の形がキレイに出るサイズ感を選ぶこと。また、試着の際は「正面からだけではなく後ろや横からのシルエットも見ましょう」と岡部さん。脚をキレイに見せるパンツで今の私に似合うおしゃれをしましょう。
これは残念!ありがちパンツコーデ
<こんなふうになっていない?>
□余裕のないサイズで下半身がパツパツ
□脚の形がハッキリ見え過ぎる
NGパンツを、今回のパンツ選びのコツに沿って選んだパンツに変えると、右の画像のように全身スッキリします! 一体どんなコツなのでしょうか? さっそく岡部さんにパンツ選びの3つの新基準を聞いてみましょう。
今っぽい着こなしを完成!パンツ選び3つの新基準
【新基準1】脚のラインが出ないゆとりのあるデザインを選ぶ
「ピタピタすぎる形やお尻まわりに余裕がない形だとスタイルが悪く見えます」と岡部さん。ゆとりのあるパンツがスタイルUPの要。
【新基準2】股上が深いパンツ。上げ過ぎず、少し落としてはく
股上の深いパンツでお腹をカモフラージュ。引っ張り上げ過ぎず少し落として履きましょう。
【新基準3】お腹まわりはラクチンなゴム仕様
「お腹まわりが全部ゴム仕様もしくは後ろがゴムのパンツを選び、おしゃれとラクを両立させましょう」と岡部さん。
試着の際はココをチェック!
□正面だけではなく、後ろや横から見ても余裕があるか
□しゃがんでも動きやすく、下着の線が出ないか確認
次回は、今回紹介した3つの新基準を満たすパンツを、おすすめシルエット別に紹介します。
スタイリング=岡部久仁子 撮影=中西裕人 ヘアメイク=坂口等 モデル=池上恵子 取材・文=児玉志穂、塚本由香(ともにハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年11月号を再編集し、掲載しています。