Text by 奥崎覚(編集部)
北海道コンサドーレ札幌は14日、この日開催された臨時株主総会、臨時取締役会にて、石水創氏の代表取締役社長就任が決定したと発表した。
石水氏はクラブを運営する株式会社コンサドーレの筆頭株主、『白い恋人』で有名な石屋製菓株式会社の代表取締役社長だ。
石屋製菓は創氏の父親、故・石水勲氏が社長の時代からコンサドーレに深くかかわっており(※勲氏が実質的なクラブの“生みの親”)、勲氏自身も1997年から2005年にかけて運営会社の代表取締役を務めていた。クラブの練習場「宮の沢白い恋人サッカー場」も同社が所有している。
札幌は、前代表取締役社長の野々村芳和氏がJリーグチェアマン就任に伴って退任した2022年、ゼネラルマネージャーの三上大勝氏が代表取締役GMに就任。しかしクラブは昨季、J1で19位に終わり9年ぶりにJ2へ降格してしまった。
これを受けて、石水氏は最終戦後のセレモニーにて、三上氏に経営と強化のすべてを任せてしまった責任が自らにもあるとし、「来季は私が代表権を持ってコンサドーレを支えていきたいと思います」と宣言していた。
以下は株式会社コンサドーレの代表取締役就任が決まった石水氏のコメント(三上氏も代表取締役GMとして続投)。
「この度、株式会社コンサドーレの代表取締役社長に就任した石水創です。
1996年、私が中学生だった頃、北海道初のプロスポーツクラブとしてコンサドーレ札幌が誕生しました。試合が近づくにつれて楽しみで落ち着かなくなる、ワクワク感。サポーターの声援がつくりだす、スタジアムの一体感。選手の気迫から醸し出される、勝利への渇望。そして勝利の後、次の試合まで続く高揚感。この29年間、コンサドーレは私にとって豊かな日常を与えてくれる存在でした。
北海道を愛するすべての人へ、おらが街にコンサドーレがあることの誇りと喜びをお届けします!」
なお、合わせて石屋製菓の近藤亜実氏が新任の取締役に就任することも発表されている。