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世界の長寿村から学ぶ!  楽しく続ける「7つの健康習慣」

  • 2025.1.14

健康で幸せに生きるためには、多くの人は、“体にいいものを食べる必要がある”と考えたり、“体はどんどん衰える”と思い込みがち。でもこのブルーゾーンに生きる人々は、決まったダイエット方法をしているわけでも、難しいライフスタイルを送っているわけでもなく、「ただ生活しているだけで健康で長寿を保っている」のだそう。

ここではブルーゾーンのライフスタイルから、どこに住んでいても簡単に楽しく健康を改善し、長く生きる知恵をヘルスコーチのAYUMIさんに教えてもらった。

ブルーゾーンとは?

ブルーゾーンとは、世界で平均寿命が特に長く、100歳を超える高齢者が多い地域を指します。これらの地域には、日本の沖縄、イタリアのサルデーニャ島、コスタリカのニコヤ半島、ギリシャのイカリア島、アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ、そしてシンガポールが含まれます。

①体を使って日常生活を送る(ヨガマットは不要)

ブルーゾーンと呼ばれる地域の幸福で長寿な人々は、ガーデニングを楽しみ、屋外で過ごす時間が長いのが特徴です。彼らは年齢を重ねても自分の体を使って日常生活を送っています。特別なトレーニングやヨガマットの上だけで完結する運動に頼らず、日々の活動の中で自然に体を動かしています。田舎でも都会でも、小さな庭を作り、雑草取りや水やり、収穫の管理などの楽しい作業を取り入れることで、日常に活発な動きを増やせます。

何かを育てることは、精神的に愛情を育む行為であり、生きる意味を見つけるきっかけにもなります。また、しゃがむ動作や重いものを運ぶ動作が必要となって、無理なく自然な身体活動につながります。日常生活に体を動かす意識を取り入れることで、健康で充実した暮らしを目指しましょう。

②ダイエットをやめて、農家のようにシンプルに食べる

ブルーゾーン地域の人々の食事には、地理的な違いがあるものの、いくつかの共通点があります。それは、全粒穀物や葉物野菜、豆類、魚、そして適量の肉をバランスよく取り入れ、良質な脂質とタンパク質を自然に摂取していることです。彼らの食事は、健康のために意識的に選ばれたものではなく、地域で採れる食材をシンプルに調理して食べることが基本です。

もし健康や減量のために複雑なダイエットに取り組んでいるなら、一度その考えを手放して、もっとシンプルな食事を取り入れてみましょう。例えば、じゃがいもをオリーブオイルと塩、コショウ、ローズマリーで味付けしていただくといった具合です。ダイエットを意識すればするほど食生活は複雑になりがちですが、実は健康的な食事は驚くほどシンプルであることを忘れないでください。

③孤立を避け、仲間を作る

ブルーゾーンの人々のユニークな点は歳をとっても家族との距離が近く、コミュニティーに属しており、誰かを頼り、頼られる強い絆があることです。年齢を重ねるとパートナーの死別や友人、子供と距離があきがちです。それは人を孤独にさせます。社会的な接触や人間関係への欲求が満たされないとき、誰もが心に空虚感、孤独感、不要感を感じ、その時間が長くなればなるほど誰かとつながることも怖くなります。しかし、ここから『何歳になっても仲間はできる』ことを知ってください。家族と離れても、地域のクラブに顔を出してみたり、自分の趣味を誰かと共有してみたり、あなたが好きなことで誰かと繋がる方法は山ほどあります! 愛する人たちと過ごす時間は、どんな治療薬よりも体と心を癒します。歳をとることは社会と離れることではありません。あなたはいくつになっても必要とされる存在です。

④カフェインの代わりに、昼寝を取り入れる

一日中集中して様々なタスクをこなそうと頑張り続けるのは、ブルーゾーンの人々の生き方とは大きく異なります。仕事や家族への責任、将来の心配など、考えるべきことややるべきことが多いかもしれませんが、午後をカフェインやエナジードリンクで乗り切ろうとするのは控えましょう。その代わりに、20分ほどの昼寝を取り入れてみてください。

午後に短い昼寝をすることで、記憶力や仕事のパフォーマンスが向上し、気分や注意力が高まり、ストレスも軽減されることが分かっています。昼寝を効果的に行うためのポイントは、ベッドではなく椅子に腰掛けるなどして、すぐに起きられる体勢をとること。また、20分以内を目安にタイマーをセットすることが重要です。ベッドで横になり長く眠りすぎると、起きたときに活力よりも眠気を感じやすくなるため注意しましょう。

短時間の昼寝は、午後を生産的にするためにカフェインよりも効果的な方法と言えます。ぜひ取り入れてみてください。

⑤ストレスと闘うのではなく、対処法を身につける

ストレスは必ずしも悪いものではなく、私たちの体に備わった自然な反応です。生きている限り、自然なストレスは避けられませんが、それを上手に対処することが重要です。ブルーゾーンに住む人々は、温暖な気候の中で、自然とストレスに対処するスキルを身につけています。仲間と歌ったり踊ったり、家族と深くコミュニケーションを取ったり、外で植物を育てるなどの行動は、ストレスを和らげる効果的な方法です。

一方で、ストレスと無理に戦おうとすると逆効果になることもあります。抵抗しすぎると、食べ過ぎや飲み過ぎ、極度の疲れ、さらには肌の炎症として現れることがあります。重要なのは、自分なりの方法でストレスと上手に付き合う術を見つけることです。

日々のストレスに対処する方法としては、以下のようなことが挙げられます。

質の良い睡眠をとる

気持ちを信頼できる相手に素直に話す

外での活動量を増やす

時間を忘れるほど没頭できる好きなことに取り組む

ストレスを完全になくすことはできませんが、これらの習慣を取り入れることで、心身のバランスを整え、より健康的で幸福な生活を送る助けとなるでしょう。

⑥励まし合い、前向きな人たちに囲まれる

あなたの周りにいる人の習慣や生活スタイルは、自分にも影響を与えます。リラックスして過ごせる環境や、お互いに励まし合い、笑い合える人たちに囲まれることを意識的に選びましょう。歳を重ねると、体が思うように動かなくなったり、不安や疲労が増えることがあります。気分が落ち込み、後ろ向きになりがちな時もあるでしょう。しかし、病気の話や苦労話ばかりでは、心にも体にも悪影響を及ぼす可能性があります。

より健康的で幸福な生活を目指すなら、前向きな考え方を持ち、良い習慣を身につけた人たちとのつながりを大切にしてください。もし今、そのような環境にいなくても、自分がどのような人たちと過ごしたいかを意識し、選択を変えていけば、やがて望む人たちに囲まれるようになります。同じ目的意識を持つ人たちと過ごす時間が増えることで、心の充足感が得られ、体の痛みも軽減されていくでしょう。

⑦人生に目的を持って生きる

人生をただなんとなく過ごすのではなく、目的意識を持って生きることが、身体活動レベルの向上、睡眠の質の改善、痛みの軽減、そして幸福度の向上につながることが分かっています。目的意識を持つことで、よりバランスの取れた食生活を維持しやすくなり、定期的な運動にも取り組みやすく、前向きな精神状態を保つことができるのです。

「人生の目的」と聞くと、何か大きな目標や偉大な功績を考えなければいけないように感じるかもしれませんが、そうではありません。自分にとって何が大切で、何が自分を豊かにし、幸福にするのかを見つけ、それに時間を費やすことが目的意識を持つことにつながります。

一度、毎日の時間の使い方を振り返ってみてください。1日のうち、どれくらいの時間を自分自身の喜びや充実感のために使っていますか?もし50%未満なら、今日から少しずつその時間を増やすことを意識してみましょう。人生はただ流れているのではありません。あなた自身のために存在しているのです。

さあ、今日から目的を持った人生を歩み始めてみませんか?

まとめ:簡単に楽しく健康的な生活をするポイント

日常に散歩やガーデニングを取り入れて、もっと体を動かす。

毎食、地元で採れた新鮮な野菜を意識して食べる。

シンプルで素材の味を活かす料理を始める。

自分の好きなことに費やす時間を意識的に増やす。

家族や友人と前向きな会話を積極的に楽しむ。

ゆったりとした午後の時間を作り、心と体をリラックスさせる。

本音で向き合うコミュニケーションを心がける。

共通の趣味や興味を持つ仲間を見つける。

大切な人と過ごす時間を計画し、絆を深める。

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