今の時期、長期休みで乱れた食生活のせいで便秘ぎみだったり、むくみが気になったり〈なんとなく不調〉を抱えるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんに、薬膳の考えに基づいた便秘とむくみにおすすめのレシピを教わりました。
ポイントとなる食材は…白菜と塩昆布!
「薬膳では、便秘が気になるときは、小松菜やきのこ類など腸をうるおし、排泄を促す〈潤腸通便(じゅんちょうつうべん)〉の役割を持つ食材を。むくみが気になるときはもやしなど利尿作用を促す〈利水(りすい)〉の食材を取り入れるのがおすすめ。旬の白菜は腸のすべりをよくし、体内代謝を上げる働きもあるので、便秘とむくみ、どちらにも効くすぐれもの。昆布は水分代謝を上げるので、むくみ対策に効果的なんです。」と齋藤さん。
『白菜と豚肉の塩昆布炒め』のレシピ
材料(2人分)
白菜(小)……1/4株(約400g)
豚バラ薄切り肉……120g
〈A〉
塩昆布……13g
酢……小さじ1/2
砂糖……ふたつまみ
ごま油
作り方
(1)材料の下ごしらえをする
白菜は葉としんを切り分け、葉は食べやすい大きさに、しんは長さ5㎝、幅2㎝に切る。豚肉は長さ4㎝に切る。
(2)具材を炒めて調味する
フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、豚肉を炒める。八分通り色が変わったら白菜のしんを加えて強めの中火で炒める。しんのまわりが透き通ってきたら、白菜の葉、Aを加え、しんなりするまで炒め合わせる。
白菜、豚バラ、塩昆布のうまみを生かしたシンプルな味つけ! 酢を少し加えると、味がくっきりとまとまります。白菜のしんは短冊状に切ることでほどよい歯ごたえが残り、シャキッと感を楽しめます。
教えてくれたのは……齋藤菜々子さん
料理家・国際中医薬膳師。〈今日からできるおうち薬膳〉をモットーに、身近な食材を使ってふだんの食事に取り入れやすい薬膳レシピを提案。著書に『体はごはんでできている 心と体が元気になるふだんの料理』(池田書店)ほか。