Text by 井上大輔(編集部)
日本代表のキャプテンである遠藤航だが、リヴァプールでの出場機会が減っている。
アルネ・スロット監督はセンターバックに故障者が相次いでいることから、遠藤を代役CBとして起用している。ただ、遠藤によれば、スロット監督とポジションについての話はしていないとのこと。
『Liverpool Echo』によると、スロット監督は、同じように出場機会が減っているMFハーヴィー・エリオットと遠藤についてこう話していたそう。
「ハーヴァーには試合前に部屋にくるように頼んだ。彼が10番のポジションでチャンスを掴みたがっていることは分かっているからね。
ただ、怪我人のため、いや、起用できる選手がいなかったので、彼を右サイドでプレーさせなければいけなかった。彼は本当によくやってくれた。
ワタも同じだが、私は彼を(部屋に)招く必要すらなかった。ハーヴィーも素晴らしい人間だが、ワタの人間性は分かっている。彼は私がどこで起用しても、常にベストを尽くしてくれる。
終了5分前であっても、投入されたら彼は自分のすべてを捧げてくる。多くのファンにとっては普通のことかもしれないが、私がサッカー界で見た限りでは、終了5分前に出場しなければいけなかった選手が、ワタとは違うことをして、違う態度を示すのを見てきた。
彼はチームにとって重要な存在だ。必要な時はいつでもね。中盤で、そして、いまはセンターバックとして。
マンチェスター・ユナイテッド戦に出場した2日後にIbou(イブラヒマ・コナテ)を投入したくなかったし、(トッテナム戦では)30分後にはすでに交代を余儀なくされていたからね。
ワタは本当によくやったよ、 私が彼を最終ラインから外した瞬間に失点してしまったからね!」
エリオットは11日のFAカップ対アクリントン・スタンリー戦で右ウィングとして起用された。
スロット監督は、10番としてプレーしたい彼にポジション変更を伝えたというが、遠藤に対してはそういったことはしていないとのこと。
起用されたポジションで常に全力を尽くす遠藤に対して全幅の信頼を寄せているようだ。