長男が1歳5カ月のころの話です。当時、長男は山芋のアレルギーがありました。小麦粉や卵と違い、山芋は摂取を避けようと思えば避けやすい食材。ある日、夕食は山芋を入れたお好み焼きにしようと夫と話していました。もちろん長男のお好み焼きだけは山芋を入れずに作ろうと計画し、家族3人でスーパーへ行ったのですが、そこで事件が起きたのです……。
カートに息子を座らせ買い物
いつも3人でスーパーに行くと、子ども用の椅子がついているカートに長男を座らせて、それを私が押し、夫がカートの上のかごに食材を入れていきます。
その日も同じように、お好み焼きの食材を次から次へとかごに放り込んでいく夫。長男もおとなしく椅子に座って楽しそうにしていました。
お好み焼きに乗せたいチーズは買ったかな……、明日の朝に飲む牛乳も買わないといけない……などと思考を巡らせ、無意識のままカートを進めていた私。
ふと視線を落とし、椅子に座る長男の顔を見ると……。
息子に異変!? 顔が真っ赤に…
なんと顔全体が真っ赤に腫れているではないですか! 長男の手元を見ると、なんとビニールが破られた山芋を持っています。そして明らかに長男がかじってしまった跡が山芋についていたのです。私はすぐに山芋を長男からとりあげました。
夫が言うには、長男の手が届かないだろうと考えていたかごの底に山芋を入れたとのこと。私も実際に夫が山芋をかごに入れたのを見ておらず、注意不足だったことは否めません。長男は私たちが見ていないうちに振り返って山芋に手を伸ばし、ビニールを破って食べてしまったようでした。
幸いにも長男は、その後、かかりつけ医の指示の通り安静にし、注意深く経過観察をしていたところ、顔の赤みも引いて大事には至りませんでした。夫と私はスーパーの店員さんに謝り、商品の購入を済ませたあと、猛烈に反省することになったのです。
完全に私たち夫婦の油断が引き起こしたハプニングでした。子どもは日々成長し、親が思う以上にできることが増えるため油断は禁物であることと、アレルギーの怖さを痛感した出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:田中さくら/40代女性。2013年、2017年生まれの息子たちのママ。バリスタとしてカフェに勤務。キャンプ、おいしいコーヒーの追求、筋トレが趣味。また、自然の中で外ごはんを食べるのが大好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
ベビーカレンダー編集部