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【家事との付き合い方】柿崎こうこさん小さな工夫で「ラク」に、でもおろそかにはしない家事のコツ

  • 2025.1.13

家族の形の変化に加え、体力が落ちたりすることで、家事が面倒に思えることも。
上手に家事をスリム化して、今の自分にフィットさせた方の暮らしを紹介します。

今回お話を伺ったのは・・・
イラストレーター
柿崎こうこさん
小さな工夫を繰り返して整えた暮らしぶりが支持されている。著書に『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(CCCメディアハウス)など。

日々の暮らしの小さな「あれ?」を見逃さず、更新を繰り返す

「快適好きなんです」と言う柿崎こうこさんは、40代後半から暮らしを整える小さな工夫を重ねてきたそうです。

「日々の暮らしのなかで、あれ? なんか億劫だな、面倒だな、時間がかかるなと思ったときの〝あれ〟を見逃さないようにしてその都度少しずつ家事を更新しています。
〝あれ?〟という違和感を放置しているとそれが増えていって、リカバリーが難しくなったり、快適ではない暮らしが定着してしまいますから」。

こうして更新を重ねた家事は食事の支度、床掃除、調理器具の整理、思い出の整理など、多岐にわたります。具体的にどんな改善をしているのでしょうか。

「基本的にはどうにかラクに家事をしたいと思っているので(笑)、梅仕事をしたり、調味料を手作りするマメさはないんです。でも、どうでもいいわけではなくて。
例えば、食事なら、凝ったものを毎回作ることは難しいけれど、健康的でバランスのいいものを食べたいと思っています。また、つい増えてしまうものをできるだけ少なくするために、似たようなものはないか、今の暮らしの動線に合っているかなど、取捨選択は時間をかけてじっくり吟味しています。
もうひとつ重要なのが視覚に入るものは気持ちいいものがいいなということ。コツコツ作り上げた自分の好みが詰まった、暮らしに合うものだけを取り入れるようにしています」

私と家事のいい関係

お掃除ロボを取り入れたら手間も気持ちもかなりラクに!

裸足好きな柿崎さん。2匹の愛猫と暮らし、猫の毛や床の汚れが気になるため、以前は朝に掃除機、寝る前に水拭きをしていたそう。
そこでお掃除ロボットを投入。時間と手間が省け、気持ちに余裕が生まれました。

キッチンまわりのこまごまを置きがちな冷蔵庫の上にもグリーンが。
視界に入るものを心地いいものにしたいという思いから。

1. 健康とおいしさをキープしながら上手に手間省き

食事は手間をかけずシンプルに。でも、健康でおいしいものを食べることを大切にしています。基本は一汁一菜に総菜1品をプラス。
毎日手間のかかるものを作ることはできないので、自分が「おいしい」とわかっている味、料理を、手軽に作ることができる工夫をしています。

お気に入りの味を常備して食事作りを手軽に

「オイル漬けにんにく」を常備して、パスタやオイル蒸しなど、日々の料理に展開しています。「にんにくの皮をむいて刻むところから始めなくてもいいだけで、億劫さが軽減されてやる気を後押ししてくれます」

2. 同じような用途のものは思い切って整理を

知らず知らずのうちに増える調理器具や洗剤、思い出の写真や資料。
これはなくてはいけない、捨てられないという思い込みを払拭することから整理をスタート。
「ポイントは同じ用途のものを手放すことと、今の自分の暮らしにサイズが合っているかを見直すこと」

鍋のスタメンはこのふたつ

直径24㎝の深めのフライパンは炒め物も煮物もできて万能。
鍋はお味噌汁やゆで卵を作るために毎日使用。小ぶりで洗いやすいのもポイント。

キッチン用の洗剤もふたつで十分です

石油系の界面活性剤不使用の、環境や肌に優しい洗剤を使用。
油ものだけはしっかり洗浄できるものを用意。ラベルをはがしてすっきりと。

同じような写真は厳選思い出の品も整理してすっきり

同じ場所で何枚も撮った写真は厳選。
仕事の資料は、初めて描いた書籍の表紙や転機になった仕事のものを残すようにしたら、これまでの半分量に。

3. 視界に入るものを心地よく整える

すっきりしているけど無機質ではなく、視界に入ってくるものは自分が気持ちいいものを選ぶのが柿崎さん流。
使っているうちに汚れが気になりメンテナンスが大変なもの、出しっぱなしにしておくと気になるものはなくすか別のものに買い替えて快適に。

玄関マットやキッチンマットはなくしました

「置くのは当たり前と思っていたけれど、厚手なので洗濯が大変。その上気に入ったものになかなか出合えないので、思い切ってなくしました」。
汚れたらさっと拭けば清潔で快適。

もともと裸足が好きで、あまり出番のないスリッパも、場所を取るので排除。

出しっぱなしでも素敵な土鍋でごはんを炊きます

キッチンが丸見えの配置なので、いつも目に入る炊飯器が気になり、土鍋に変更しました。

出しっぱなしにしても部屋になじむし、なんといってもメンテナンスが簡単。

撮影/砂原 文 文/峯澤美絵

大人のおしゃれ手帖2025年1月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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