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「論外だな」母子家庭を見下す大手企業の男性面接官。怒った私は彼の裏事情を社長に暴露し!?

  • 2025.1.14

大学院生の私は、就活で大手企業の最終面接に残りました。試験に合格し、幼いころに父と離婚しひとりで弟と私を育ててくれた母に「恩返しする!」と意気込んで面接会場に向かったところ、ある人物に会い……!?

最終面接まで残った私

最終面接の部屋の前で、私は緊張しながら母と弟から渡された「お守り」を握りしめていました。同じく最終面接に訪れた学生たちを見て「みんな私より優秀に見えるけど、大丈夫かな……」と不安が募る中、面接官から名前を呼ばれます。

「こちらにどうぞ」と案内された部屋の中央には一脚の椅子があり、長テーブルの向こう側には数名の面接官が。私を見る目が、まるで試すよう。その中の1人が、私の名前を読み上げて言いました。

「じゃあ、そこに座って自己紹介して」

母子家庭を見下す面接官

私は名前を言ってから、あいさつをして着席。すると、「A山」と名乗る中年の男性面接官が、こちらをじろじろ見ながら話し始めました。

「成績は優秀だな。それに、ボランティア活動か……。ん?」

最初は私に好印象を抱いていたであろうA山が、突然口調を変えます。

「母子家庭か、ダメだな」

あまりにも唐突で冷たい言い方に、私は言葉を失いました。何が起こっているのか理解できなかったのです。

さらに、「家庭環境に問題のある人は論外だな」と言われ、私は静かに「申し訳ありませんが、おっしゃる意味がわかりません」と反論。すると、A山は更に冷たく「君みたいな家庭の子が、わが社に来るのは無理だよ」と言い放ったのです。

社長が面接会場に

ほかの面接官たちも、思わぬ展開に驚いている様子。私は助けを求める気持ちで、「片親だと採用対象になれないのですか?」と尋ねると、A山は周囲を制して言いました。

「君、同情を買おうとしているのか。そんなことをしても無駄だよw」

そのときです。私はあることに気がつき、ここで引き下がってはいけないと覚悟を決めたのです。

そして、ある年配の男性が部屋に入ってきました。

「どうだね、面接は順調か?」

この男性は社長! すぐに私は彼に視線を送り、礼儀正しくあいさつをした後、質問を許してもらいました。

「社長、お話したいことがあります」

突然の発言に面接官たちはギョッとしていましたが、社長は「何だね?」とやさしく返答してくれました。私は勇気を出して、A山の理不尽な言葉や態度について訴え、母子家庭を理由に差別を受けていることを伝えたのです。

私はA山の裏事情を暴露

「本当にそんなことを言ったのか?」と驚く社長。

「はい。そして私が母子家庭なのは、このA山さんが元凶です。これをご覧ください」

私は1枚の写真を取り出しました。

「これは私の家族です。ここに写っている父、これがA山さんです。A山さんは何度も不倫を繰り返したうえ、勝手に家を出ていき母と離婚。養育費や慰謝料も払わず、母と弟と私を見捨てたのです」

一瞬で部屋の空気は凍りつき、A山は顔を真っ青にしています。母が「お守り」と一緒に持たせてくれた唯一の家族写真がこんなところで役に立つとは!

動揺しまくるA山に、社長は「どういうことだ?」と問いただしました。その後、私は社長にさらに重要な情報を伝えます。

「社長にぜひお知らせしておきたいこともあります。この人は社長の奥様と付き合っていますよ! 私がボランティア活動をしている温泉街で、何度も彼と社長の奥様を見かけました。奥様の顔写真は会社のホームページに掲載されているので確認しましたが、間違いありません」

「これが本当なら、許しがたい」と社長は言い、その場で、真実を確かめるために調査をすると宣言。面接は急きょ中断となったのでした。

A山のその後は…

その後、A山は社長から不倫の慰謝料を請求され、さらに、私たち家族に未払いだった慰謝料・養育費をまとめて払うことを言われたよう。当然、これまで通り会社にいられる雰囲気ではなく、自ら退職し、今はアルバイトでなんとか生計を立てているようです。

そして、私の採用面接は後日改めておこなわれ、無事に採用が決定しました。母も弟もとても喜んでくれて、私たち家族は新たなスタートを切ることができたのでした。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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