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【MLB】最強ドジャースにも“思わぬ死角”あり 連覇へ積極補強も…WARで浮かび上がったウイークポイントとは?

  • 2025.1.11
ドジャースのトミー・エドマン(C)Getty Images
SPREAD : ドジャースのトミー・エドマン(C)Getty Images

大谷翔平投手加入1年目からワールドシリーズを制覇したドジャース。シーズン96勝で最高勝率をあげ文句のつけようのない形でのWS制覇となっており、連覇に向けてオフシーズンは補強に余念がない。ブレイク・スネル投手、マイケル・コンフォート外野手といった目玉選手の獲得に加え、韓国からポスティング申請を行っていたキム・ヘソン内野手も獲得。さらに、昨季の優勝に貢献したテオスカー・ヘルナンデス外野手、トミー・エドマン内野手、ブレイク・トライネン投手といったメンバーとも再契約を交わし盤石の体制が整いつつある。
積極補強で今後数年間の“ドジャース王朝”はもはや既定路線なのであろうか? 実は、そんなことはない。隙がないように感じるドジャースのチーム編成だが、データで紐解くと意外な死角がみえてきた。

■指名打者や右翼では高順位も…

先日アメリカの情報サイト『MLB Trade Rumors(トレード・ルーマーズ)』が公開した記事「How NL Teams Have Addressed Their Weakest Positions Of 2024(2024年ナ・リーグのチームが最も弱いポジションにどのように対処したか)」内で語られた、ドジャースの死角。記事内では、アメリカのデータサイト『Baseball Reference』が算出したbWARに基付いて、各チームで最もウィークポイントだった部分をあげているが、ドジャースはセンターのポジションだったのだ。
合計のbWARでは、フィリーズに次ぐ2位の数値を叩き出しているドジャース。ポジション別では大谷が1年間守り切った指名打者や、主にムーキー・ベッツ外野手が務めた右翼で1位となっているが、フィールドプレイヤーの中で最も数値が低かったのが中堅手の1.2という数値。これはナ・リーグで11番目となる。

24年のナ・リーグ各球団のポジション別WAR(Baseball Reference算出)

昨シーズン中堅を守っていたのは、キケ・ヘルナンデス内野手、ジェームズ・アウトマン外野手、クリス・テイラー外野手、アンディ・パヘス外野手ら。さらに、夏のトレードで獲得したトニー・エドマン内野手、ケビン・キアマイヤー外野手も終盤には中堅を守っていたが、数値が表すようにレギュラーを固めきれず良くも悪くもユーティリティプレイヤーの活躍でシーズンを乗り切ったというのが昨シーズンのドジャースだったということだろう。

■高まる再契約エドマンへの期待

一方、このメンバーの中で2025年の開幕時に確実に残っていると断言できそうなのはエドマンとパヘスくらい。昨シーズン限りで引退したキアマイヤーに加え、キケ・ヘルナンデスはFAとなり去就が流動的。また4年契約の最終年となるテイラーや、昨シーズン成績が低迷したアウトマンは、今後の補強次第では放出の可能性も否定できない。
ギャビン・ラックス内野手を放出し、キム・ヘソンを獲得したことを考えても、5年7400万ドルで契約延長を行ったエドマンが今季はレギュラーとして中堅を務めることになりそうだ。ポストシーズンでのド派手な打撃の活躍が印象的なエドマンだが、カージナルス時代は二塁手としてゴールデングラブ賞を獲得するなど、どちらかといえば高い守備力が持ち味の器用な選手。主に守備面でチームに貢献することだろう。
bWARの数値で見るとナ・リーグ11位と低い水準となっていたドジャースの中堅手事情だが、シーズンスタートからエドマンがしっかりとレギュラーを守ることで、また1歩“常勝軍団”に近づくかもしれない。

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