大いに話題になった、ゼンデイヤの2025年ゴールデン・グローブ賞のルック。ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が手がけたバーントオレンジのドレスは、歌手で公民権活動家のジョイス・ブライアントへのオマージュで、ヘアはこれまでとはがらりと変わって、オールドハリウッド風のウェーブがかったショートに。トルマリンのペンダントが揺れる豪勢なブルガリ(BVLGARI)のネックレスは、ほかのどのセレブのジュエリーよりも眩い輝きを放っていた。しかし、話題を独占したのは、ガウンでもアクセサリーでもヘアでもなく、もっと小さなディテールだった。それは、左手薬指に光るひとつの指輪。長年のパートナーであるトム・ホランドから贈られた婚約指輪をはめていたのだ。そして目ざといファンやファッショニスタたちによって、指輪のデザイナーはすぐに判明した。
5.02カラットのクッションカットダイヤモンドがあしらわれているリングを手がけたとされているのは、今ハリウッドのイットガールたちの間で人気が高まっているロンドン拠点のデザイナー、ジェシカ マコーマック(JESSICA McCORMACK)。ゴールデン・グローブ賞ではゼンデイヤ以外にも、ブランド初のアンバサダーであるゾーイ・クラヴィッツが、14粒のペアカットダイヤモンド(合計26.06カラット)がいぶし仕上げのホワイトゴールドにセッティングされたシャンデリアイヤリングを着用。彼女はマコーマックとのコラボコレクションも打ち出しており、ほかにもビリー・アイリッシュ、シアーシャ・ローナン、ダコタ・ジョンソン、マーゴット・ロビー、デミ・ムーア、ヴィクトリア・ベッカム、スカーレット・ヨハンソンなどがブランドのファンに名を連ねる。
シンプルでいてユニークなマコーマックのジュエリーにセレブが惹かれるのも無理もない。今やマコーマックのシグネチャーとなっているいぶし仕上げのベゼルセッティングは、ドロップイヤリングやテニスネックレスなど、あらゆるピースに用いられており、デザインも洗練されたスタッズイヤリングからエッジの効いたハート型のペンダントと幅広い。多彩なスタイルが共存するハリウッドの注目を一身に浴びているのだ。
Text: Hannah Jackson Adaptation: Anzu Kawano
From VOGUE.COM
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