娘が中学生のときのことです。娘のお友だちはスマホを持っている子も多くいましたが、うちの娘にはまだ早いと思い、私のタブレット端末を一緒に使うことにしていました。娘はそのタブレット端末でお友だちとSNSでやりとりをするように。するとある日、娘が私に「ママに見つかる前に話しておかなくちゃいけないことがある」と声をかけてきたのです。話を聞いて私は真っ青になりました……。
SNSでの拡散の恐怖
娘の話によると、学校で同じクラスの男子生徒が、自分自身の下半身が映った写真をある女子生徒に送ったらしく、その写真がSNSのグループ機能でクラスに回ってきて、さらには学年中に拡散されていると言うのです。
私は「写真が回ってくるのは仕方ないけれど、自分から誰かに送ってはいけない」と、忠告しました。その場でタブレットを取り上げることも考えましたが、娘にとってはお友だちとの大切なコミュニケーションツール。対応をすぐに決断できず悩んでしまいました。
それから数日が経ち、なんと平日の夕方に警察が家にやって来たのです……!
拡散された男子生徒の親が被害届を出したようで、画像の拡散について娘もヒアリングを受けました。タブレットも警察に資料として持っていかれてしまいました。
この件については学校でも説明会が開かれ、どんどん大ごとに……。
警察に預けた私のタブレットは一週間後に返却されました。SNSに対して注意を促されただけで 、何かを追求されることはありませんでしたが、SNS上の誰かの過ちで、いつでも事件に巻き込まれるおそれがあることを知った出来事でした。
画像を拡散された男子生徒本人はあまり気にしていないようで普通に登校していたそうですが、明日はわが身。子どもにSNSを使わせる前には、ちゃんと話し合いをして約束ごとを決めなければいけないと強く感じた出来事でした。
著者:堂本晴/女性・主婦。1児の母。体験談を中心に執筆している。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
ベビーカレンダー編集部