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【家事との付き合い方】金子由紀子さん「シンプルライフ」で上手に家事をスリム化!

  • 2025.1.11

家族の形の変化に加え、体力が落ちたりすることで、家事が面倒に思えることも。
上手に家事をスリム化して、今の自分にフィットさせた方の暮らしを紹介します。

今回お話を伺ったのは・・・
エッセイスト
金子由紀子さん
シンプルで心地いい暮らしの生活術を提案。近著は『50歳からの心の整理旅 タイ料理ひとり研修で見つけたこと』(オレンジページ)。

1. 生活は「オーダーメイド」

自分の暮らしのなかで何が必要で、何が余分なものなのかは人それぞれ。
「つまり、家事もオーダーメイドなんです。流行りの家事メソッドが当てはまらなくても、ものが多くても少なくても、自分にとってそれが必要なものであること。それがシンプルライフと考えます」

2. そろそろ好きなものを足していってもいい

ものを減らせばすっきりはするけれど、それが自分にとって快適かは別問題。
「家族の人数が減れば、時間や空間に余裕が生まれます。そこで、自分の好きなものやことを足して、楽しみを増やしてもいいのでは」。
金子さんは今、タイ料理と洋裁にはまっていて、それぞれの道具が増えたそう。

3. 家事は「趣味」だと考えてみる

家事は終わりがないと言うけれど、すべてを完璧にこなそうと思うと負担にも。
「私は、家事は健康的で衛生的な暮らしがキープできる最低限でいいと割り切っています。そこからは『趣味』だと考えるとラクになりますし、こだわる人はどんどんこだわっていいと思います」

必要なものは全部あり余計なものが少ないのが理想の暮らし

『持たない暮らし』『ためない習慣』などの著書があり、シンプルライフを提唱し続けている金子由紀子さん。
 
「私の考えるシンプルライフは必要なものはきちんとあって、でも余分なものは少ない暮らしです。だからものの量は関係ありません。
また、20代や30代で必要だったものが50代になると不要になることもあるし、その反対もあります。
自分が居心地が悪いな、不便だなと思ったら今の暮らしには何がぴったりなのかをすり合わせてマイナーチェンジをしていくことで自分らしい家事の仕方が見つかるのだと思います」
 
そうしてできるのが自分メイドの暮らしということ。

家事に課しているハードルをもっと下げても健康的で衛生的な暮らしはできる

「家事はすべてを完璧にする必要はありません。趣味でいいですよ」と金子さん。
 
苦手なことを一生懸命やるからつらくなる。好きなことはとことん、苦手なことは最低限でいいと言います。
 
「最低限とは、生ごみは捨てる、床に転がっているものでつまずく危険のあるものは片付けるといった、衛生的で健康で安全に暮らせるように整えること。そこからは、家事を趣味だと思えば気持ちもラクになりますしね」
 
金子さん自身も家事をストレスフリーにするためにいろいろな工夫をしているそう。
 
「皿洗いや掃除など苦手な家事はテレビや音楽など自分の好きなことと組み合わせて苦手意識を飛ばしながらやっています(笑)。反対に料理は好きで、今はタイ料理にはまっているので、それ専用の調理器具も買い足して楽しんでいます」
 
他にも、ものの定位置を決めて片付けを簡単にしたり、紙の書類はデータ化したりと、ラク家事のための工夫もたくさん。
 
家事の足し算、引き算を繰り返しながら、オーダーメイドの暮らしを楽しんでいます。

私と家事のいい関係

苦手な家事と楽しいことを組み合わせるとはかどる

金子さんが苦手とする食器洗い。
「キッチンにテレビを置いて、好きな番組を見ながらしたら、あっと言う間に作業が終了! 苦手なことは自分が好きなことと組み合わせると楽しい時間に早変わりすることを発見」

掃除のToDoリストの一番目は掃除機がけ

掃除機をかけないと家中にほこりが舞うので、まずは大好きな落語や音楽を聞きながらの掃除機がけからスタート。
「その後に続く他の掃除はオプションと考え、しんどい時は時間があるときにすればよしとします」

金子さんのルーティン家事

片付けはワンアクションで完結引き出しは種目別にラベリング

引き出しに文具、爪切り、電池など細かく分類したラベリングを貼り、使ったら戻すワンアクションで出しっぱなしを防止。

ラベルは、その時々で見直して貼り替えています。

紙ものは極力デジタル化とっておくものだけファイリング

紙資料は、写真を撮ったりPDFにしたりとデジタル化して圧縮。
取扱説明書もWEBでチェックできるので破棄。よく見る資料や残す必要があるものだけを厳選して大幅に減量。

1年分の洋服が収まったクローゼットに手作り服が増えました

洋裁の趣味が加わり、おしゃれをより楽しむように。

衣替えの手間を省くために厳選した“すべてスタメン”の服だけだったクローゼットに、最近は手作りの服が仲間入り。

撮影/中島千絵美 文/峯澤美絵
 
大人のおしゃれ手帖2025年1月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中! ※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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