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髪がゴワゴワに…「ノンシリコンシャンプー」が合う人、合わない人の違いは?美容師に聞く“判断の目安”

  • 2025.1.10
ノンシリコンシャンプーが合う人、合わない人の違いは?(画像はイメージ)
ノンシリコンシャンプーが合う人、合わない人の違いは?(画像はイメージ)

店舗や通販サイトなどで「ノンシリコンシャンプー」が売られていることがあります。ノンシリコンシャンプーを使うとどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。ノンシリコンシャンプーの使用に向く人、使用に向かない人の違いも含め、美容院「Grace Avenue」(東京都港区)サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに教えていただきました。

さっぱりと軽やかな仕上がりに

Q.そもそも、シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの違いについて、教えてください。

原木さん「シリコンシャンプーはシリコンが入っているシャンプーのことを指します。ドラッグストアや美容院、通販サイトで販売されている一般的なシャンプーは、基本的にシリコン入りのシャンプーと認識いただいて問題ありません。

もし成分表記で見分けるとすれば『メチコン』『ジメチコン』『シラン』『シリル』『シロキサン』などが表記されている場合は、シリコンが入っているシャンプーです。

シリコンには、ヘアカラーやパーマによるキューティクルの乱れを整える役割があります。そのため、シリコン入りのシャンプーはしっとりと柔らかな髪に仕上がるのが特徴です。

一方、ノンシリコンシャンプーはシリコンが入っていないシャンプーのことを指します。シリコンが入っていないシャンプーの場合、ノンシリコンやシリコンフリーとうたっている商品が多いため、商品の違いは分かりやすいと思いますよ。不安な場合はメーカーに直接問い合わせてみてください。ノンシリコンシャンプーはさっぱりと軽やかな仕上がりになります」

Q.ノンシリコンシャンプーを使うと、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ネット上では「髪がサラサラになる」という情報がありますが、本当なのでしょうか。

原木さん「ノンシリコンシャンプーを使うメリットは、頭皮への安全性が守られるという点です。デメリットは、髪がキシんだり、ゴワゴワしたりする場合があることです。

シャンプーとトリートメントの効果効能を混同しがちですが、シャンプーは本来汚れを落とす目的で作られています。『健康な髪は頭皮から』という理由から、シャンプーにシリコンは必要ないと考えられてきました。しかし頭皮には良くても、髪の手触りが良くないためにシリコンを入れているのが現状です。

もちろん、短髪の人やカラーもパーマもしていないショートヘアの人であれば、ノンシリコンシャンプーでも髪はサラサラになることもあると思います。ですが、カラーやパーマをされている人のようにすでにダメージを負っている場合は、かえってキシんだりゴワついたりと逆効果になる場合もあるので注意しましょう」

Q.では、シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーのどちらを使うか迷った場合、どのように判断したらよいのでしょうか。髪質や頭皮などの観点で教えてください。

原木さん「頭皮への安全性やアレルギーが気になる人は、ノンシリコンシャンプー向きです。また、短髪の人、髪のダメージが少なく洗い上がりをサッパリしたい人もノンシリコンシャンプーがお勧めですよ。

一方、カラーやパーマなど、少なからず髪のダメージが気になる人やヘアケアを重視したい人は、シリコンシャンプー向きです。また、指通りが良く潤いやまとまりが欲しい人もシリコンシャンプーが良いでしょう。

頭皮への安全性を考えてノンシリコンシャンプーを使いながら、頭皮に付かないようにトリートメントをすると頭皮と髪の両方をケアできますよ」

* * *

シリコンシャンプーは柔らかな髪に仕上がり、ノンシリコンシャンプーはさっぱりと軽やかに仕上がることが分かりました。ノンシリコンシャンプーの場合、カラーやパーマですでにダメージを負っていると、キシんだりゴワついたりなど逆効果になる場合もあるため、注意が必要です。ご自身の髪のダメージ状態に合わせて、シリコンシャンプーかノンシリコンシャンプーかを選び、上手に使いこなせると良いですね。

オトナンサー編集部

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