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岡本翔子の星占い【2025】 「情報」が変わり、“戦って勝つことが正義”の「力の幻想」のなかで幸運の波に乗るには?

  • 2025.1.10

占星術は大昔から、天上の星々と地上の出来事や人間の運命を、“星の言葉”を使って伝えてきました。

では2025年にはどのようなメッセージが送られてくるのでしょうか。

心理占星学研究家・岡本翔子が、歴史を紐解きながら、2025年を幸せに過ごすための術をお伝えします。

2025年はどんな年になる!?

2000年代に入ってから四半世紀を迎えようとしています。特に2020年以降、占星術では立て続けに重要な惑星の動きがあり、時代が大きく変わりつつあります。

「風の時代」という言葉が世界中に広まったのは2020年の終わりですが、続いて水瓶座入りした冥王星が半ば強引に、社会で機能しなくなったものを白日の下にさらし、私たち一人一人に、「新しい時代に合った生き方を探せ」とメッセージを送っています。

自由と革命を司る天王星が双子座へ

新しい年、2025年が始まりました。占星術では、今年も社会全体を揺るがすような惑星の動きが2つあります。

まず自由と革命、独創性や伝統からの独立などをキーワードとする天王星が7月7日に双子座に入ることです。天王星の公転周期は84年。ひとつの星座に約7年間留まります。

今後7年間の間に双子座が象徴する通信、ネットワーク、メディア、教育、航空や宇宙技術を含む輸送などの分野でブレークスルーが起こります。たとえばVR(仮想現実)やAR(拡張現実)の進歩は、ゲームや教育、学校制度を変革するでしょう。

量子コンピューターの発展は、暗号技術やビッグデータ、監視システムなどで革命を起こす可能性も。しかし天王星の変革作用は諸刃の剣で、ディープフェイクやコンピューターウィルスが世界を蹂躙し、ネット上でハッキングや盗難が多発する危険性も孕んでいます。

また町や都市はスマートテクノロジーや監視システム、電気自動車の充電ポイントに対応するよう再設計される可能性も。都市再開発は新しい公共交通機関、自動運転車、ドローンによる物資の輸送など、地域環境における交通、輸送方法を変革していくかもしれません。オールドメディアの失墜とニューメディアの台頭も話題に上ります。

ネットやSNSを通じた情報共有の方法にも新しい手段が用いられようになるなど、かつて映画で描かれた近未来世界のライフスタイルが、現実味を帯びてきます。

今後7年続く天王星・双子座時代をワクワクしながら待つか、不安に苛まれながら過ごすかはあなた次第です。正しく恐れつつ、波乗り気分で楽しんでみたら、新時代の幕開けを自分の目で見届けることができるはずです。

夢と幻想を象徴する海王星が牡羊座へ

実は3月末にも天王星の彼方に位置する海王星が、魚座から牡羊座へと動きます。夢や幻想、芸術や宗教、スピリチュアリズムなどを表す海王星の公転周期は約165年。ひとつの星座に約14年間留まり、2025年~2039年にかけて海王星・牡羊座時代を形作ります。

海王星が星座を変わるとき、私たち人間が何を理想とし、何に救いを求めるかが明らかになります。牡羊座は勇気や情熱、人間の「一番になりたいと願う衝動」を司ります。

それは冒険と興奮を求めるパイオニアであり、先陣を切って独立のために戦うヒーローを彷彿とさせます。

芸術や音楽、映画、宗教に関する新しいビジョンが生まれ、ウィルスやバクテリア、化学物質などの分野でも、新しい発見がありそうです。と同時に、「世界や虐げられた人々を救う」という一見もっともらしい理想を掲げた戦争が起こる危険性を秘めています。

牡羊座の海王星はユートピア的な社会の在り方を私たちに見せてくれますが、同時に混乱、幻想、欺瞞、そして現実逃避をももたらします。

「戦って勝つことが正義」という力の幻想を見抜き、真の“優しさや愛”で世界を変える方法を一人一人が模索していきたい今後14年間です。

各星座の星占いの末尾には、天王星からのメッセージとして「今やっておくといいこと」と、海王星からの警告として「あなたが疑うべきもの」というコラムを添えたので、どうぞ参考にしてください。

では私の2025年はどうなる?

今年は大きな時代の転換点になると説明してきましたが、今年1年の動向も気になります。占星術でその年の運勢を決定づける幸運と発展の象徴、木星は、2025年に双子座から蟹座へとゆっくり移動します。

知の鍵(双子座)と人の絆(蟹座)が幸運の扉を開く!

占星術で最大のラッキースターと呼ばれる木星は、約12年で黄道十二宮を一周します。昨年の5月26日から木星は双子座に入座し、10月上旬から今年の2月4日まで逆行。その後は初夏まで一気に双子座を駆け抜けます。

双子座を運行する木星のキーワードは、「知は力なり」。現状に安住せず、新しい知識や情報を貪欲に吸収することで、新しい世界の扉を開くことができます。そしてただ「知る」だけではなく、実際にその知識を自分の力にすることが重要です。

感情ではなく理性の光を当てて事実を知ること、そして自分に必要な情報を取捨選択し、集めた「知識」を「生きる知恵」に変えることが、2025年前半をしなやかに生きる鍵となります。また言葉が持つ力を信じ、コミュニケーション能力を磨くことも幸運の波に乗るコツです。

6月10日には木星は蟹座に移動します。2025年後半は、蟹座が象徴する“安全で安心できる場所や家族、あなたの味方となる親しい人々”を得ることが大きなテーマに。

今まで以上に“家族や家庭”がクローズアップされ、衣食住といった人間の基本的な欲求を満たすことに人々の関心が集まります。衣食住をより便利に、さらに進化したビジネスが注目されるようになります。

また今年後半は蟹座特有の「感情的に安心したい」「守られたい」という自己防衛本能が社会全体に広まり、国家の安全保障や経済の安定化、年金問題などにも注目が集まりそうです。

そして蟹座の木星は、地域活動の活性化や共同体の再生などにも一役買うことになります。あなたの大切な人々とより親密な絆を結ぶことが、2025年後半の大きな課題となるでしょう。

このように木星が指し示すキーワードを意識しながら2025年を大切に過ごすと、幸運の波に乗れるようになります。

夜空に輝く星たちははるか昔から、砂漠で道に迷った旅人たちの道しるべでした。この先に続く「各星座別2025年の運勢」は、あなたが今年一年をしなやかに過ごす処方箋のようなもの。

天上で輝く星たちは、きっとあなたの2025年を見守り応援してくれるでしょう。

岡本翔子(おかもと しょうこ)

心理占星学研究家。英国占星学協会会員で、日本における心理占星学のパイオニア。占星術や月に関する著書・翻訳多数。

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文=岡本翔子
イラストレーション=INEMOUSE

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