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気持ち1つで増減できる家計の変動費は、「満足度」で判断して見直そう

  • 2025.1.10
満足度の低い支出をしていないか ワタコ / PIXTA(ピクスタ)
満足度の低い支出をしていないか ワタコ / PIXTA(ピクスタ)

節約して貯金を増やしたいと思っても、うまくいかない。お金の使い方のどこを見直せばいいかわからない。年々あがっていく物価や生活費を前に、家計管理を試行錯誤されている方もいるのではないでしょうか。

「節約とは我慢ではなく、満足できるお金の使い方を見極めること」。自分らしいお金との関わり方を知ることで、最小限のストレスでお金の悩みを解決できるかもしれません。

浪費が止まらないクレカ沼から抜け出して20代で800万円貯め、借金彼氏を改革して完済に導いたこともあるFPのまいやんさんが、家計管理のコツや自分らしく続けられるお金の増やし方を教えてくれます!

※本記事はまいやん著の書籍『貯金・投資を始めたいので、私に合う方法を教えてください! “自分らしさ“から見つけるお金の増やし方』から一部抜粋・編集しました。

変動費は「満足度」で見直す

生活の中で変動費に分類される費目には、食費、交際費、日用品費、交通費、趣味費などがあります。

変動費を見直す時のポイントは2つあります。

①必要のない支出をしていないか

②満足度の低い支出をしていないか

必要のない支出とは、言い換えればムダなお金を支払っているということです。たとえば生鮮食品を特に考えもなく特売だったからとたくさん買い込み、結局腐らせてしまったら、これは明らかにムダな支出ですよね。買ったはいいけれど開封すらしていないコスメ、袖を1回も通していない服などが、しまい込んであったりしませんか?

変動費について受講生の相談を聞く時は、使い切れなかった物、捨ててしまった物、まだ開封していない物を聞いて、どうしてそれらを買ってしまったのか原因を考え、次に同じことが起きないように対策を考えます。まだ使っていないコスメや洋服の金額を計算してもらうと、驚く人は多いです。家にある在庫とその合計額を確認することで、次にドラッグストアやアパレルショップでまたうっかり欲しくなった時に、これは家にあったな……と思い出すことができるようになります。結果、ムダ遣いが減っていくのです。

満足度の低い支出とは、最終的に後悔に終わってしまったお金の使い道をいいます。たとえば外食でいうと、何回も出かけてお金を使っているのに、楽しんだ感覚が持てないことがあったりします。そこで深く考えてみると、本当に外食を楽しみたくて出かけているわけではなく、仕事で疲れすぎていて自炊をする気力がないことが理由ということも。それだと、何度外食をしても、心が本当に満たされることはなさそうですよね。

こういう時は、まず自分がどのくらいの頻度で外食をしていて、毎月いくら使っているのか把握します。その中で、満足できる外食が少ないなと感じたら、それを改善する具体的な策を考えます。たとえば、お弁当屋さんで買って帰れば外食よりは少し節約になるかも? スーパーに寄れるくらいの体力気力が残っているなら、お総菜でもいいかも? 休みの日に作り置きをしておけば、より健康的でお金がかからないよね。というように、自分を追い込まずに状況を改善できる方法を探っていくのです。

変動費のコントロールは、結局は自分との対話になるので難しいのですが、大事なのは「気づき」を積み重ねることです。具体的には、お金の使い道の一つひとつについて満足したかどうかを判定して、反省を積み重ねていきます。するとだんだん、お買い物をする時に、ふと立ち止まることができるようになっていきます。前にこれを買って失敗したことがあったな……と、思い浮かぶようになるのです。

変動費は自分の気持ち一つで増減できるものですが、無理は禁物です。できる範囲で慎重に、無理なく改善を図っていきましょう。

<著者プロフィール>

まいやん

大学卒業後、金融機関でファイナンシャル・プランナーとして、ライフプランニングや資産運用の提案業務に従事。独立し、金融セミナーの企画やコーチングトレーナーなどの仕事をしながら、InstagramやTikTokを中心に、家計管理や投資に関する発信を始める。

著=まいやん/『貯金・投資を始めたいので、私に合う方法を教えてください! “自分らしさ“から見つけるお金の増やし方』

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