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今はまだ名前のない関係だけど、この心地よさを手放したくない

  • 2025.1.10

最近新しく出会った人と2人で出かける仲になった。
お互いに気になっていて、相思相愛の状態になることが、心の安定にこれほどの影響を及ぼすとは思ってもみなかった。

◎ ◎

ここ数年の出会いは友達の紹介が多く、さすがに友達が紹介してくれた人なので、壊滅的に性格が合わないということはなかったが、いきなり恋愛モードにはなれなかった。どこか心の奥では1歩引いてしまっている自分がいた。
それがどことなく、相手側の気持ちと私側の気持ちの重さやスピードが合っていないようで居心地が悪い感じが常にしていた。

◎ ◎

自分がいいなと思った人からLINEを聞かれるということ。つまり、向こうもいいなと思ってくれているという事実に舞い上がった。

彼のどこが気に入ったのかと聞かれると少し難しくて、フィーリングという言葉を使いたくなる。こういうことは初めてだった。
見た目ではスタイルがいいところが好みだが、あえて言うなら中身だ。
特別お笑いのセンスが高いとかではないが、喋っていて、何となくいいなと思った。

2人で出かけるようになってから知ったのだが、初対面の時、相手は私に彼氏がいるだろうなと思っていたけれども、まだいなかったらいいなと思ったらしい。
それを聞いた時、甘酸っぱい気持ちになると同時に胸が満たされた。

◎ ◎

勇気がいっただろうにLINEを聞いてくれてありがとうと彼に伝えた。
こんなに自分の気持ちをオープンにしたことがなかったので、恥ずかしかったがなぜか心地よかった。

これまで恥ずかしいと思うことは、なかなか言葉にしてこなかった。察してほしいと思っていた。
簡単な感謝の気持ちぐらいだと伝えられるが、あの時嬉しかったといった自分の感情をオープンにするようなことは照れてしまって言えなかった。
しかしこういうことこそ勇気を出して言った方が2人の仲が深まると思ったし、彼も色々とオープンに話してくれて、仲が深まるきっかけになったと思う。

◎ ◎

おかげで、彼とは話が尽きない。
共通の友人もいるし、年齢も近い。話題の要素はたくさんあると思うのだが、いつも何かしら話し忘れていて、まだまだ話足りないと思ってしまう。
そして沈黙が苦じゃない。
これまでの人とは、気まずい沈黙にたえられなくて、常に頭の中では話題探しに奮闘していた。
沈黙している暇があったら話をすればいいのにと自分でもツッコんでしまうのだが、2人でいると気が緩んでしまって、リラックスモードになるのだ。
これは確かめてないのだが、彼も沈黙が気まずくないと思っていたら嬉しい。

◎ ◎

大人の恋愛は、仕事のことや家族のことなど、今後のライフスタイルのことをたくさん考えないといけないので、学生の時のように一筋縄ではいかない。
今は私たち2人とも資格試験が控えてることが分かり、勉強に力を注いだ方がよさそうだという雰囲気になっている。
まだ私たちの関係に名前はついていないが、この心地よさを手放したくないと思っている。

■高山葵衣のプロフィール
在宅勤務メインのアラサーOL。 お家時間と心を充実させるべく、ていねいな暮らしを目指している。 好きなものは北欧雑貨とからあげ。

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