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宮野真守&山寺宏一がマーティ&ドクに!新吹替版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3作が金ローに登場

  • 2025.1.10

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)の第1作公開から40年になる2025年。シリーズ3作が新吹替版となって金曜ロードショーで放送されることが決定した。

【写真を見る】宮野真守と山寺宏一が新たに演じるマーティ&ドクのかけ合いに注目!

【写真を見る】宮野真守と山寺宏一が新たに演じるマーティ&ドクのかけ合いに注目! [c] 1989 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
【写真を見る】宮野真守と山寺宏一が新たに演じるマーティ&ドクのかけ合いに注目! [c] 1989 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

タイムトラベルをテーマとしたSF映画の金字塔としていまなお根強い人気を誇る「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。高校生のマーティとマッドサイエンティストなドクが、ドクが発明したタイムマシンによって引き起こされる様々なトラブルを解決しようと奮闘する。時代の差が醸し出す面白さを描いた本作は、フリとオチ、伏線回収の見事さなど、映画の楽しみが詰まったまさに不朽の名作だ。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は2月7日(金)に放送 [c] 1985 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は2月7日(金)に放送 [c] 1985 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

そしてこのたび、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(90)の新吹替版が、それぞれ2月7日(金)、2月14日(金)、2月21日(金)に放送決定。第1作と第3作は25分拡大、第2作は15分拡大での放送となる。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』は2月14日(金)に放送 [c] 1989 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』は2月14日(金)に放送 [c] 1989 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

新たに主人公のマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)を演じるのは、「ファンタスティック・ビースト」シリーズのニュート・スキャマンダー役、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)のマリオ役などで知られる宮野真守。タイムマシンを発明した“ドク”ことエメット・ブラウン(クリストファー・ロイド)は、ソフト版のマーティ役、BSジャパン版のドク役の吹き替えも担当している山寺宏一が務める。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』は2月21日(金)に放送 [c] 1990 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』は2月21日(金)に放送 [c] 1990 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

さらに、シリーズを通しての悪役で、何度もトラブルを巻き起こす悪漢だが、それでいてどこか憎めないビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)役を三宅健太、過去へタイムトラベルしてきた息子のマーティに恋をしてしまう母ロレイン・マクフライ(リー・トンプソン)役を沢城みゆき、SF小説好きで変わり者、一生懸命だけど空回りしてしまうマーティの父親ジョージ・マクフライ(クリスピン・グローヴァー)役を森川智之、1885年が舞台の『PART3』でドクと出会う女性教師クララ(メアリー・スティーンバージェン)を朴ろ美が新たに担当する。

この新しい吹替版は金ローでしか見られない特別版。シリーズのファンはもちろん、初めて作品に触れるという人もぜひチェックしてみてほしい。

<コメント>

マーティ役を新たに担当する宮野真守
マーティ役を新たに担当する宮野真守

●宮野真守(マーティ役)

「改めて大人になってこの作品を振り返ると、いまあるエンタテインメントの土台になっている偉大な作品なんだなと思いました。タイムトラベルものとして、タイムパラドックスを科学的に説明しつつ、フィクションだけど実際に起こりそうとワクワクさせてくれるところが凄いです。『PART2』では色々な世界線が描かれ、さらに『PART3』まで考えて物語が緻密に構成されていて、本当に面白い作品です。あと、一番感動したのが、当時の役者さんたちの演技です。マイケル・J・フォックスはかっこいいし、なんと言ってもお父さん役のクリスピン・グローヴァーの演技にハマりました!(『PART1』公開当時21歳なのに)特殊メイクでマーティの父親役をコミカルに演じ、10代のシーンは愛くるしく演じていて、とても面白いです。ビフもロレインもみなさん巧みに演じていてテンポ感があり、まさにコメディーの王道だと思います。自分も役者として、とても触発されました。マイケルも当時20代中盤で10代を演じていましたが、41歳の自分が10代の役を演じなければいけないので、年齢感を出すのには苦労しましたね(笑)。ふとすると大人の声になってしまうので、そこを注意しつつ、10代のやんちゃな感じ、未熟で青い感じをアメリカンに出していこうと意識しました。でも演じていて、役自体の難しさみたいなものはそれほど感じなくて、フィット感はありました。役のキャラクター性、マイケルの演技にも上手くハマれたのかなと思っています!(過去にマーティ役をやった事がある)山寺さんにも、『マモ、この役合ってるよね』と言ってもらえてうれしかったですし、自信にもなったので、思い切ってできました!

『PART2』ではマーティ、30年後のマーティ、マーティの息子、マーティの娘と4役演じ分けましたが、女性役はなかなかやる事がなかったので(笑)、やっていて楽しかったです。『PART2』のマイケル総登場のシーンはお気に入りのシーンです!また、『PART2』、『PART3』と進むにつれ、前作をセルフパロディーして“天丼”になっているところも遊び心があって好きです。例えば、マーティが気絶すると、毎回母親に起こされるところとか。『PART1』では、(過去の若き日の)母親に起こされたマーティが『君はそのぉあの…と、とても…痩せてる』と驚くのですが、このシーンはこだわって演じました。『PART2』で(別の世界線の)母親に起こされた時の、母親への『とても…ボインだし』というセリフも好きです(笑)。随所で80年代の言葉を敢えて令和の時代に使っているので、若い方には分からないかもしれませんが、エモさで感じ取ってもらえたらと思います(笑)。マーティの『ヘビー』、ドクの『なんてこった!』という印象的な決まり文句も大好きなセリフです!僕自身がこの名作にたずさわれた事がうれしく光栄に思います。自分が声優として色々培ってきた経験を注ぎ込んで、僕なりのマーティを演じることができました!山寺さんとのコンビ感もバッチリなので、2人のテンポ感も含め存分に楽しんでいただけたらと思います!」

ドク役を新たに担当する山寺宏一
ドク役を新たに担当する山寺宏一

●山寺宏一(ドク役)

「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、もうそれはいろんな人が語り尽くしていますが、僕は、とにかく最高のエンタテインメント作品だと思っています。タイムトラベルものって、いろんな矛盾が付きまとうんですけど、『そういうことってどうでもいいじゃん!』と思って楽しませてくれる最高の作品だと思います。人生でNo.1に挙げる人もたくさんいらっしゃるのも分かるし、僕も心のベスト10の中の上位の方にずっと入っています。とにかく思い出深い作品で、全てが最高です!もう名場面だらけ!脚本も役者も音楽も、映画としてのあらゆる魅力が詰まっているんです。本当にドキドキ、ハラハラして、それでユーモアがあって、本当に映画に必要な、エンタテインメントに必要な要素が全て揃っていると思います。

20代の時に、マーティ役を演って、10年前にはドク役を演って、今回もう一度ドクに選んでいただいたっていうのが、本当に有難いです。その分、『前回ドク役を演った時よりも、良くなっていなければいけないな』という自分の中のプレッシャーがありました。また今回は、昔僕がマーティ役を演った時と同じ台本で、その時ドク役だった青野(武)さんとはずっと一緒にやらせていただいていたので、この台本を見ていると青野さんの声が頭に浮かんでくるんです。どうしても青野さんのマネをしたくなるのですが、『マネしたんじゃダメだ!』と強く思って演じました。『こんなテンポの速い台本で、どうやってできたんだろう?』と、青野さんの凄さを改めて感じました。『PART3』で、1885年ではガソリンがないので未来に帰れないと思った時に、蒸気機関車が走っているのを見て『あれっきゃない!』というシーンは、青野さんバージョンが僕は大好きで、今回は同じセリフだったので、負けないように頑張ろうと思って取り組みました。

あと、改めてクリストファー・ロイドさんが凄いなというのも感じました。昔から大好きなシーンが2つありまして、一つは『PART1』で、マーティの両親が魅惑の深海パーティーでいい感じになって、消えかかっていたマーティがいきなり復活してギターを弾くシーンです。もう一つは『PART3』で、ドクとクララが出会い、2人が恋に落ちるシーンです。このシーンはものすごい好きです!お気に入りのセリフは、『PART3』で『未来は自分で切り開く』ってドクが言うセリフです。いままで色んな事が起きてきたけど、最終的にこの作品が言いたいのはこの事ではないでしょうか。あと、『PART2』の最後で(『PART3』の冒頭にも、もう一回出てくるのですが)、『未来に送り返したはずのマーティ』が戻って来る所で、『なんてことを…するんだ!』と言ってドクが倒れてしまうのですが、その時のドクのセリフもお気に入りです!僕は昨年、ニューヨークで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のミュージカルを観たんですが、本当に最高でした!それで、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の魅力を再認識したところに、この新吹替版のお話をいただいたので、もう、とてもうれしくて…。3回目のチャレンジが出来てとてもうれしく思っています。ずっとこの作品のファンでいらっしゃる方には、字幕のファンの方がいたり、三ツ矢さんバージョンがお好きな方がいたり、ドクだったら青野さんじゃなきゃといういろんなお気に入りがあると思うんですけども、今回、僕の事は置いておいて(笑)、宮野真守君が、マーティにぴったりです!それとほかの役も、本当にいま考え得る最高のキャスティング…最高の声優が揃ったんじゃないかと、僕は客観的に思っているんです!僕の事は置いておいて(笑)。ですので、ぜひ楽しみにしていただきたいですし、いままで、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に触れてこなかった方々にも、今回のこの新吹替版で観て、お気に入りにしていただけたらうれしいなと強く思います」

文/平尾嘉浩

※朴ろ美の「ろ」は「王へんに路」が正式表記

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