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【素敵なおうち訪問】 DIYでカスタマイズを繰り返し、暮らしやすく育てていく住まい(のぞみさん宅・後編)

  • 2025.1.10

のぞみさんのおうちDATA

・間取り:3LDK+WIC
・世帯人数:5人暮らし、猫1匹

PROFILE
のぞみさん(似顔絵ウェルカムボード作家)

家族も来客ももてなせるダイニング

大きなダイニングテーブル

家族みんなの暮らし方にフィットしやすい住空間になるように、シンプルな箱をイメージして物件を建てられたというのぞみさん。インテリアや収納は、実際に生活するなかでつくられたものがほとんどです。

「毎日の暮らしに欠かせないのが、憧れの無垢材でつくられたダイニングテーブルです。設計士のアドバイスで、既製品を購入するのではなく木材屋から直接天板を購入し、コストを抑えることができました。
家族で選んだ国産の樺を使用し、2枚の無垢板を接ぎ合わせた『接ぎ』という方法でつくられています。製作の工程に関わったことで思い出も残り、より愛着がわく特別な家具になっています」

間近で見ないと気づかない美しい接合部分。木の耳の造形も味わい深い

広々としたダイニングテーブルは、家族が食卓を囲む場としてはもちろん、のぞみさんが仕事用の画材を広げて作業をしたり、住まいでワークショップを開催したりといった様々な用途で使える利便性の高い場となるのに役立っていました。

収納も用途に合わせてDIY

「はじめは玄関のシューズボックス。そしてキッチンの背面収納はゼロからDIY。洗面台は最初につくられていたものを自分たちでつくり直しました。最初の頃はほぼ経験ゼロの夫婦でしたが、実際につくっていくなかでスキルアップしてきたと思います」

段取りがしやすく物が取り出しやすいキッチン収納

洗面台収納も使いやすくつくり変えたもの

今では、のぞみさんが欲しいもののイメージを絵で描き、ご主人がまずはDIYでつくってみるということが自然な流れになっているそう。実践を積み重ねて完成度を高められていました。

家族の思い出を積み重ねていけるのもDIYならでは

たくさんの本が並ぶ壁面本棚

のぞみさん宅のDIYは、一度では終わらないことも。完成したものを、暮らしに合わせてつくり替えながら、さらに暮らしやすい空間にならないかと常に考えています。

「DIYの醍醐味は、生活に合わせて自由に家をカスタマイズできることだと思っています。我が家でその考えの象徴になっているのが2階にある壁面本棚です」

支柱になっている木材には家族の思い出が詰まっています

「元はフリースペースだった空間につくった本棚には特別な思い出が詰まっています。本棚の材料として使っているのは、子どもが小さかった頃にDIYでつくったテレビガードを再利用したものなんです」

ご夫婦が大切に集められてきたたくさんの本が収納

テーブルをつけたことで読書スペースとしても使えるように

「本好きの家族にとって、いつでも気軽に本を手に取れる壁面本棚はずっと欲しかったものでした。子どもの成長と共に形を変えた木材が新たな姿で家族の暮らしを支えているということで、単なる家具以上の温かみと愛着を感じさせてくれます」

まだまだ変化が楽しめそうな庭

ウッドデッキやお庭も手を加えていけるように

室内だけでなく、ウッドデッキやお庭も暮らしに合わせてつくり替えていきたい空間だそうで、
「これまでも薪ストーブに合わせて薪小屋をつくったり、夏の暑い季節に合わせてウッドデッキに屋根をつくってみたりとお庭も手を加えてきました。今はまだ小さな子どもの遊具があるのですが、大きくなるのに合わせてお庭の使い方も増やしていけたらと思います」

3姉妹の子ども部屋やおもちゃもDIYで楽しく

のぞみさんの住まいで現在、様子を見ながら手を加えられているのがお子さんのお部屋。

「3姉妹の成長に合わせて、夫婦の寝室とは別に2部屋あるお部屋をどう使っていくかは考えていきたいと思っています」

試行錯誤中の子ども部屋

DIYで作ったお人形用のおうち

「棚や机、子どものおもちゃなど、自作できるものが増えてきました。必要なものや欲しいものが出てきたときは、まず自分達でつくれないか。コストと時間のどちらをかけて解消できることかを天秤にかけて考えるようにしています」

生涯楽しめる「おもちゃ」のような住まいづくり

収納スペース兼アトリエで使っているスペース

DIYを重ねる度に、取り組むことへの楽しみも実感していると話すのぞみさん。

「インテリアをはじめ、家そのものが生涯楽しめる“おもちゃ”のような存在になってきています。暮らしをより豊かにするために、空間をどう使っていこうか、次は何をつくろうかと考える時間自体を家族一緒に楽しんでいきたいですね」

リビングの延長にある広々としたウッドデッキは多用途で使えて便利

「これからのことを考えると、やりたいことは尽きません。これからも自分たちの手で家を進化させて、より快適で愛着のある空間にしていきたいと考えています」

変わりゆく家族の暮らしに合わせて、お家にも目を向けてより良い環境を考えられているのぞみさん。家族の成長が住空間へどのように反映されていくのか。
まだまだ飽きることなく、楽しんでいかれようとしている姿に、お話を伺っている私たちもわくわくする住まいでした。

photograph & text:Tsubottle
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