1. トップ
  2. 恋愛
  3. 登校しぶりを克服!繊細っ子(HSC)の娘が試した4つの登校スタイル

登校しぶりを克服!繊細っ子(HSC)の娘が試した4つの登校スタイル

  • 2025.1.9

こんにちは。繊細気質(HSC:Highly Sensitive Child)な小学生の娘を育てる母、びす子です。我が家は入学直後から娘の登校しぶりに直面し、長い間「どうすればスムーズに登校できるのか」という問題に悩んできました。それが小学3年生になった今は「学校に行きたくない」ということがほとんどなくなり、前日の夜に「明日の給食のメニューは何かな〜?」なんて余裕ある発言が出るまでに成長。娘がそのように変われたのは、学校へ行くor行かないの二択ではなく様々な選択肢を試したことが大きかったと考えています。そこで今回は、我が家がこれまで試してきたいくつかの登校スタイルをご紹介します。

登校スタイル①同伴登校

入学してから最初に取り入れたのが同伴登校です。これは、親が子どもと一緒に家を出て学校まで付き添う登校スタイルのこと。 基本的には校門までの付き添いでしたが、どうしても涙が出てしまう時は下駄箱まで送ることも。我が家の場合通学距離が長いこともあり、なかなか慣れず「いつまで続くのかな」と親の心が折れそうになることもありました。でも「いやいや、親が付き添うだけで学校に行けるなんてすごいじゃん」「私も運動になるしちょうどいいや」「もはやコレは地域の防犯パトロール」と気持ちを切り替え、「本人がもうついて来ないでと言うまでとことん付き合うぞ!」と決心。特に親として意識したのは、子どものペースに合わせること。早く一人で行けるようにと焦らせたり、無理に進めたりすると逆効果になるため、子どもの表情や態度をよく観察しながら進めました。すると時間の経過と共に少しずつ娘が「ここからは一人で大丈夫」と感じられる範囲が広がっていきました。そして月日は流れ、ついに「もうついて来なくていいよ」と卒業宣言。いつかは訪れるとは思っていましたが、実際にその日を迎えると嬉しさ半分寂しさ半分でした(笑)。

登校スタイル②部分登校

うちの娘は小学2年生の夏休み明けからしばらくの間、普通登校ができない時期がありました。その際に取り入れた登校スタイルの一つが部分登校です。これはその名のとおり学校の一部の時間だけ参加するスタイルのこと。具体的には「午前中の授業だけ参加する」「給食後に帰宅する」「好きな科目の時間だけ行く」など、担任の先生と連携しながら状況に応じて柔軟に決めました。部分登校の最大のメリットは、負担を軽減しつつも教室とのつながりを維持できる点です。「全部を頑張るのではなく、できるところから頑張ればいい」と考えられるようになり、娘自身も「今日はここまでできた」と自信を積み重ねていきました。

登校スタイル③別室登校

普通登校ができない時期に試した2つ目の登校スタイルが、別室登校です。教室ではない他の部屋で学習を行う方法のことで、娘の通う小学校では別室=教育相談室でした。そこにはいろんな学年の子がいるので、学習方法は授業形式ではなく、各々が与えられた課題に黙々と取り組みます。たまに授業の空いた先生や保健室の先生がのぞきにきてくださるというゆるい感じで、子どもたちは教室よりもリラックスして過ごせている印象でした。「できるだけ教室にも顔を出そう」という目標が設定されているため、別室登校と部分登校を組み合わせている(教育相談室と教室を半々で出席する)上級生もいましたね。

登校スタイル④放課後登校

普通登校ができない時期、娘が特に楽しみにしていたのが放課後登校です。ありがたいことに担任の先生から提案していただき、授業が終わった後の時間に親子で学校を訪れ、座学の補習のほか図工や体育などの実技にも取り組ませていただきました。 放課後登校の特徴は、周りの目がなくプレッシャーが少ないこと。「授業についていけるか」「クラスメイトにどう思われるか」といった心配がなく、親子共にとても気持ちが楽でした。 そして放課後登校のおかげで少しずつ学校への恐怖心を克服していき、娘は再び普通登校ができるように。

その他の登校スタイル

我が家は経験しませんでしたが、他にも選択肢として付き添い登校やオンライン登校があります。付き添い登校は、親が学校の中で子どもと一緒に過ごす(授業を見守る)方法で、特に不安が強いお子さんにとって安心感を得やすい選択肢です。オンライン登校は、家の外に出ることが心身の負担になる場合に有効で、自宅から授業に参加する形です。コロナ禍を経てオンライン授業の環境が整備された学校も増えてきたので、可能なら学校に相談してみることをおすすめします。

学校へ行くor行かない以外の選択肢があることを知るきっかけに

今回お伝えしたかったのは「この登校スタイルが正しい」「どうにかして学校へ行かせるべき」ということではなく「ご家庭やお子さんに合う方法が他にないか」と考えるきっかけにしてもらいたいということです。もし親御さんだけで解決策が見つからない場合は、プロに頼るのも一つの手。私自身、最初は狭い視野の中で「行かせたほうがいいのか、休ませたほうがいいのか」と一人悩んでいましたが、担任の先生や教育相談の先生、スクールカウンセラーや市の教育機関など専門家の方々に頼ることで、上記の選択肢を知ることができました。ちなみに学校が難しい場合は適応指導教室という場所もあります。※適応指導教室とは⋯⋯学校への登校が難しい児童生徒の学校復帰や社会的自立を支援する公的機関のこと。各自治体に設置されています。登校しぶりは子どもにとっても親にとっても大きな試練ですが、いきなり完璧を目指すのではなく、無理のない範囲で少しずつ進むことが大切です。あんなに学校を嫌がっていた娘も、今では「仲良しの友達と会える」「美味しい給食が食べられる」「魅力的な本が見つかる(図書室が大好き)」など、楽しみをたくさん見つけられるようになりました。また苦手な行事の日は「行きたくないなぁ」と口にはするものの、自分なりに気持ちを切り替えて出発できるようになりました。その姿を見ていると、いろんな登校スタイルを試してみて本当によかったなと思います。この体験談が、今お子さんの登校しぶりに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

こちらの記事もおすすめ

Instagram:びす子(@bisucoco1)

元記事で読む
の記事をもっとみる