2025年1月14日はかに座満月“ウルフムーン”── 新年の始まりにこそ、自分の感情を大切にしよう

1月14日朝、2025年初の満月が起こります。1月の満月は、アメリカ先住民の間では「ウルフムーン」と呼びならわされていたそう。オオカミの繁殖期が始まるこの季節、凍てついた空の下では遠吠えがよく聴こえていたからこの名前がついたと言われています。1月は狼の繁殖期で遠吠えがよく聞こえたから、というのがその理由。厳冬期ではありますが、新たな生命のサイクルはすでにスタートします。春を待つ人の心も、ひとしおであったことでしょう。満月は「振り返りと調整のタイミング」。そして今回は「原点回帰」という意味合いをも加わります。新しい1年のサイクルを前に、ここまでの歩みを振り返る時間を持ってみるのもいいのかもしれません。

心からホッとすることができる人間関係を

今回の満月は、かに座で起こります。かに座の支配星は月。そこで起こる満月ということで、いつも以上に「満ちる」パワーを強く感じられる人は多いのだろうと思います。仲間や家族といった「身内」と呼べる人たちとのつながりを再確認したり、「今年はこんなふうに接していこう」と方針を立てたりする人は多いでしょう。親との思い出や、自分が心からリラックスできる体験が大きなヒントになりそうです。

人によってはこれまでの関係を踏まえ、「身内」に誰かを迎え入れることもあるでしょう。一方で「この人は、もう仲間とは呼べない人になってしまった。思い切って離れよう」といった区切りをつける人もいるかもしれません。といっても、それは決して冷淡に誰かを突き放すようなことではなく、「この人との関係において、自分は十分にベストを尽くしたのだ」という、納得の末の選択であるはずです。

どんな選択をするにせよ、「感情を大切にする」ということが、この満月前後では重要なカギとなります。満月前後は一般的に、感情のアップダウンが大きめになります。それ自体はまったく悪いことではないのですが、とかく感情的になりすぎると判断を誤ったり、人間関係にヒビが入ったりすることもあるでしょう。わざわざことを荒立てる必要はまったくありません。自分らしくない選択にならないよう、適度に心を整えながら過ごせるとよいですね。

怒りや不満は、理想に変えていける

今回の満月で、月のすぐそばには「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星が滞在しています。火星は現在、「逆行」というイレギュラーな動きをする時期に入っており、持ち前の情熱もなぜか不完全燃焼気味になったり、怒りが内にこもるような状況に陥ったりしやすいのかもしれません。その緊張関係を和らげるのが「時代」を統べる星のひとつ・海王星です。海王星は理想とイマジネーションの星。火星と海王星、実は扱いが難しい組み合わせではあるのですが、今回は調和の角度を取っています。怒りや不満、フラストレーションなど、あまり快適とは言えない感情のなかには、理想の種があるはずです。「こんなことは嫌だ！」は、ときとして「自分はこうしたいのに！」という気持ちの、少し強めの発露でもあります。満月は、振り返りと調整のタイミング。今だから気付ける、変えていけることがきっとあるでしょう。

どなたにとっても、良い満月でありますように。

＜今回の満月でやってみるといいこと＞

・半身浴をするなど、バスタイムを楽しむ

・ミルク入りのドリンクを飲む

・ゆったりとリラックスできる服に身を包む

・ホワイトのインナーやランジェリーを身につける

・部屋の掃除をする

Profile

真木あかり（まき あかり）

占い師。学習院大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道に。『タロットであの人の気持ちがわかる本』（説話社）や女性誌での連載など、著書・連載・アプリ監修多数。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。

http://makiakari.hatenablog.com/

Photos: 123RF Text: Akari Maki Editor: Mayumi Numao

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