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花粉症にも◎! 専門家が教える、2025年を好調に過ごすための3つの秘訣。【アーユルヴェーダお悩み相談室 Vol.1】

  • 2025.1.26

どんな時代、どんな環境にいても、自分で自分の心身を整えられるようになりたい! そんな人のために、アーユルヴェーダ専門家のMOTOKOさんが日常で実践できるメソッドをアドバイス。季節に合わせたアーユルヴェーダ発祥の知恵を伝授します。瞑想やヨガの学びを深めるメイクアップアーティストMichiruさんと、おすすめのアイテムも交えながらホリスティック談義の始まり!

1年を軽やかに乗りこなすため、押さえておきたい3つのこと

Michiru新年が始まりました。暖冬とはいえ寒さや乾燥が気になりますね。このタイミングで気をつけておくといいことはなんでしょう?

MOTOKO断食、運動、ガルシャナ(乾布摩擦)」の3つをおすすめしています。1番目の「断食」は軽めの食事、腹八分の食事という意味でとらえてください。「食養生」という言葉を聞いたことがあると思いますが、1月7日の七草粥から2月3日の節分の頃まで、食べ物に気をつけて身体の状態を整えておくと、その後の1年間を乗りこなすのがとっても楽になります。

Michiru今年1年間が変わるんだ!

MOTOKOそう。冬ってもともと、アーユルヴェーダ的に言うと水や土の意味をもつ「カパ」の要素が増えるんですよね。水分や血液の代謝が停滞しているうえ、寒くて運動不足になりやすいので、身体が重くなる。むくんだり、鼻が詰まったり、毛穴の詰まりも起こりやすい。それなのに、年末年始はクリスマスや忘年会、新年のお祝いなどでパーティも多く、食べ過ぎの傾向がありますよね。これって、水が溜まっているところにゼラチンのような物質を投入して、ねばねばしてさらに流れが悪くなるようなイメージなんです。そのままカパを加速させていってしまうと、より代謝が落ちてくる春に向けて詰まりが進行し、春特有の鼻詰まりやダル重さ、気分が沈むといった状態になっていきます。それにより心身に不調をきたしたり、花粉症の方は症状が重くなったり、ということが起きやすいんです。

Michiruなるほど。そうなる前の「断食、運動、ガルシャナ」なんですね。

MOTOKOアーユルヴェーダの原理を使って日本の四季や現代の食生活、生活習慣に当てはめていくと、私の経験上、七草粥から節分のあたりの過ごし方が大事!というのがみなさんにお伝えしたいこと。特に花粉症でお悩みの方は、年明けのこの時期の食生活を注意しておくと、春先がとても楽になると思いますよ。

Michiru具体的にはどんな食事をとるといいんでしょう?

MOTOKOカパを減らすには、甘み、酸っぱいもの、塩味を避けること。その中でも特に甘いものをとらないことが重要です。そもそも現代人は普段から甘いものを食べすぎなんですよね。逆にとったほうがいいのは苦味。いまの季節のものだと、ほうれん草、小松菜などの濃い緑の野菜が持つ苦味を積極的にとるといいです。

Michiru私はアーユルヴェーダの体質診断ではヴァータとピッタが強いけど、もともとカパ体質でない人も、カパを減らす食事をしたほうがいいんですか?

MOTOKOはい。この季節はたとえすっきり痩せている人でもカパが増えて身体が重くなりやすいし、精神的にも「タマス」と呼ばれる怠惰で鈍い質に偏りやすい。「春先は理由もなくなぜかネガティブな気持ちになる」という人が、年末年始の胃腸の疲れを持ち越しているケースも見受けられます。「食べたい」「お腹が空くのはよくない」というマインドを手放すまで大変かもしれませんが、「空腹が心地いい」という状態になれるのが理想ですね。Michiruさん、この感覚きっとわかりますよね?

Michiruわかります。その状態が気持ちよくて、食べるならばピュアなものを身体に入れなくちゃ!って思いますね。MOTOKOさんの話を聞いていて、食を調整するならウカのアーユルヴェーダスープやイートリートの豆粥キチュリ、アンバラのハーバルポリッジから始めてみるのもいいかもと思いました。

代謝を促すほうれん草、身体を内側から温めるガラムマサラや胡椒を使ってスパイシーに仕上げたスープ。むくみ解消にも。スパイスアップスピナッチのデトックスポタージュ ¥1,375(1/14発売)/ウカトーキョーヘッドオフィス
栄養価が高く、消化もしやすい緑豆とバスマティライス、ターメリックやギーで作ったインドのお粥。デトックスする豆粥キチュリ ¥1,100/イートリート
スリランカの伝承医療ヘラウェダカマの医師が、現地で代々受け継がれてきた低カロリー、高栄養価の伝統的な赤米をメインに、ハーブやスパイスを配合したお粥。カパの増加を抑えて体内の燃焼を促し、むくみなどの水の停滞を排出する。アンバラ マレチャディ ハーバルポリッジ【SEMA and VATA】(5食セット)¥3,186/アナンダ ライフ

MOTOKOいいですね。ヒハツやジンジャーなど、温めてカパを溶かすようなスパイスを活用するのも手です。たとえば、もだま工房のヒングアシュタカチュールナは消化力を高める8種のスパイスがブレンドされていて、この季節にぴったりです。食後、粉薬のように飲むといいですよ。

生命力あふれる石垣島で水と土にこだわり育てたナガコショウなど、パワフルなスパイスをブレンド。料理に使うこともできる。左: 消化器系の不調に使われるアーユルヴェーダのハーブ8種類を組み合わせ、消化不良を和らげる。ヒングアシュタカチュールナ 30g ¥1,600右: 辛みがあり温める作用を持つコショウ、ナガコショウ、ショウガのパウダーをミックス。トリカトゥB 30g ¥1,400/もだま工房

Michiru私はスパイスが3種ブレンドされたトリカトゥを使っていたけれど、ヒングアシュタカチュールナは消化力をよりサポートしてくれそう! 表参道のネロリハーブ、中目黒のルボア エクラなど、その人の症状に合わせてハーブティーをブレンドしてくれるお店も頼りになりますね。パッケージで売っているものでは、フルフルのハーブティーなんかも。

植物療法士の菅原あゆみが主宰するネロリハーブ。英国式植物療法、漢方、和漢、アーユルヴェーダを総合的に取り入れたオリジナルのハーブティーをブレンドする。店舗では"食べる植物療法"のメニューも用意。

ネロリハーブ東京都港区北青山3-9-2 AQUA1F営)11:00〜20:00休)水、第3火https://www.neroliherb.com/

植物療法の第一人者・森田敦子が手がけるフィトテラピー&フェムケアの体験型ウェルネスショップ、ルボア エクラ。植物療法士によるハーブブレンドのほか、カウンセリング、ワークショップやよもぎ蒸しなども体験できる。

ルボア エクラ東京都目黒区上目黒1-11-7 ソルーチェ中目黒1F営)11:00〜18:30休)火https://leboiseclat.com/

紫蘇をベースに、クコの実、山査子、なつめ、みかんの皮、シナモン、生姜、やまいも、人参をブレンドした飲みやすいお茶。自律神経を整えたい時や、喉のイガイガが気になる時にも。和実茶[整] 40g ¥2,550/フルフル

MOTOKO体力をつけたり、免疫力を上げたり、いろんな用途で活用できますね。

Michiru私はハーブティーを花粉症対策でも取り入れていて。花粉症には散々悩まされてきましたが、アーユルヴェーダの鼻うがい「ネティ」や、ゴマ油を点鼻して浄化する「ナスヤ」を始めたら症状がすごく楽になりました。朝起きてすぐ、顔を洗うのとセットで鼻を浄化しています。

MOTOKOナスヤも、花粉が飛ぶ前のいまの季節から始めておくといいんですよ! 鼻の奥の粘膜が強くなって花粉に反応しづらくなるので。ゴマ油の中でも白ゴマ油を使うようにしましょう。私は太白胡麻油を推奨しています。

日常に取り入れやすいからこそ、続けられる

Michiruカパ対策の「運動」はどういったものがいいですか?

MOTOKOアーユルヴェーダで言う「運動」は1種類しかなくて、鼻にうっすらと汗をかく程度のもの。個人差はあるけれど、私の場合は20分くらい歩くだけでもじんわり汗が出てくるので、激しい運動ではなくそのくらいのものをイメージしてください。

Michiruもうひとつの「ガルシャナ」は、シルクの布で乾布摩擦のように身体を擦ることですね。私は手袋タイプのものを使っています。

MOTOKO手袋タイプが使いやすいですね! 洗体タオルでもいいです。心臓から遠い手先、足先などの末端から心臓に向かって、クリームを塗るくらいの力加減で全身を優しくさする。頭もマッサージすると気持ちいいですよ。運動もガルシャナも、体内のカパを溶かして流す目的で行うものです。

Michiruガルシャナをする時間帯のおすすめはありますか?

MOTOKOカパが増える時間が1日2回あって、午前中と、午後6時〜10時の間。そのタイミングがベストです。朝着替える時とか、お風呂に入る前など、服を脱ぐタイミングに合わせて取り入れると習慣化しやすいはず。

Michiruすべて、日常の中に取り入れられて続けやすいのがいいですね。教えてもらった内容を実践して、まずは今年の花粉症がどうなるか、観察してみます!

MOTOKOアーユルヴェーダ専門家アーユルヴェーダをはじめとする東洋医学や哲学に精通。クリニックでのアーユルヴェーダセラピスト勤務を経て、アーユルヴェーダ施術のサロン導入や、講師やセラピストの育成、サロン経営などを手がけてきた。アーユルヴェーダの知識をわかりやすく発信するインスタグラムも人気。Instagram:@motokovedaMichiruメイクアップアーティスト/ビューティディレクター渡仏・渡米を経て、ファッション誌や広告、女優などのメイクを手がけ、化粧品の開発などにも携わる。フィガロジャポンのボーテスターとしても活躍し、セルフイメージを変えるメイクレッスンや、インナービューティを体現するライフスタイルも注目の的。ヨガ、瞑想への造詣も深く、RYT300を学び中。http://make-michiru.comInstagram:@barbiemichiru

問い合わせ先:アナンダ ライフinfo@ambara.jphttps://ambara.jp/イートリートhttps://eatreat-online.shop/ウカトーキョーヘッドオフィス03-5843-0429https://uka.co.jp/もだま工房burahumi@yahoo.co.jphttps://www.tubokusa.comフルフルshop@fritfuil.tokyohttps://fruitful.thebase.in/

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