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ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説

  • 2025.1.9

多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎が、その概要をアマチュアにもわかりやすく解説。

連載の第61回目は、アメリカ・ニューヨークでアマチュアを指導し、高く評価されているマイケル・ハーボンのメソッドを紹介する。

感覚と視覚を一致させることで意識と動作を連動させる

マイケル・ハーボンは、スイングや打ち方の技術的な指導よりも、イメージづくりやメンタル面を重要視した指導で、好スコアを出せるゴルフを教えることに定評のあるコーチです。

とくにショートゲームの指導を得意とし「ハンド・アイ・コーディネーション」と呼ばれる手と目の連動性を高めることで距離感を磨いたり、感性を引き出すメソッドが特徴的です。

具体的には、カップにボールを投げるなど、目で見た視覚的なイメージに対して手が自然に動くようにするトレーニングで、ショートゲームの距離感を磨く練習をよく行います。

また、鏡を見ながらスイングすることで自分の動きを客観的に見て、それを内面の感覚とすり合わせる練習なども指導。客観と主観を一致させることで、理想のイメージに近い動きを実行できるようになるのです。

ボールを投げる感覚で距離感のイメージを養う

Step1

ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
カップを見ながら手で投げる
ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
まずはカップを見ながら右手の下手投げでボールを転がし、カップまでの距離感をつかむ

Step2

ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
カップを見ながらストローク
ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
投げたときのボールの転がるスピードなどをイメージしながら、カップを見たままパッティング

Step3

ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
カップを見ずにストローク
ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
ステップ2での距離感を頭の中でイメージしながら、今度はカップを見ないでパッティング

メソッドの肝1 手で投げる感覚とストロークのタッチを一致させる

カップまでの距離を目で見て確認し、その視覚的なイメージに対して下手投げでボールを投げる。次に下手投げでの感覚を残したまま、今度はカップを見ながらパッティング。最後はカップを見ずに同じ感覚でストロークすることで、距離感を磨く。

ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
左:長 右:短長・短さまざまな距離で行い、距離感を研ぎ澄ましていく

メソッドの肝2 アプローチも手で投げる感覚で距離感をつくる

ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
「右手の下手投げが距離感のベースになる」

パッティング同様、アプローチも右手の下手投げで練習。こちらも①ピンを見ながら手で投げ、②ピンを見ながら打ち、③ピンを見ないで打つことを繰り返し、距離感をそろえていく。

ショートゲームの距離感を磨く練習!3つのステップで解説
投げる練習は効果的ですよ

いかがでしたか? マイケル・ハーボンのアドバイスを参考に、ボールを投げる感覚で距離感のイメージを養ってみてください!

アマチュア指導の巨匠
マイケル・ハーボン

トッププロへのコーチ歴はないが、アマチュアやジュニアゴルファーへの指導と、ティーチャー・オブ・ティーチャーとして評価され、全米トップ50にも入る名コーチ。

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

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本連載企画の解説者・吉田洋一郎コーチの新書「ドライバーの飛ばし方がわかる本」(小社刊・定価1078円)が発売中。今話題の「地面反力」の第一人者である吉田が、飛距離アップの秘訣を解説・レッスン。海外最新情報も盛り沢山の1冊だ。

構成=鈴木康介 写真=中野義昌
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)

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