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自己否定の沼に浸かる主人公が、自分と同じような自己肯定感が低い専業主婦にかけた言葉【漫画家インタビュー】

  • 2025.1.8

耳かき専門店での勤務経験を基にしたオリジナル漫画をSNSで発信する森民つかさ(@uouououoza1)さん。自己否定という“沼”に浸かってしまっている漫画家志望の主人公が耳かき専門店で働き始め、さまざまな想いを抱える客たちとの出会いを通じ、強すぎる自己否定感と向き合っていく姿を温かいタッチで描く。耳かき専門店の知られざる裏側とは。著者の森民さんに、第14話についてお話をうかがった。

漫画家としてうまくいかず、アルバイトでもミス連発で長続きしないため、自己肯定感を削られている主人公。「耳かき専門店」で働きつつ、ネットに新作を投稿するも注目されず、さらに自己否定“沼”の深みへと落ちていく。そんなとき、耳かき専門店が初体験の専業主婦が来店して担当に。彼女が語る境遇に主人公が発した言葉とは?

夫から心ない言葉を浴びせられる専業主婦の心の叫びに共感

――お客さんからの「ありがとう」はとても印象的でした。当時、森民さんはどういう気持ちでご自身の体験談を話されたのでしょうか?

お客さん自身、おそらく他人と比べて自分なんて……と、専業主婦という立場に対しての劣等感や孤独感があったのではと思います。少しおこがましいですが自分の体験談も交えて、稼ぐお金の額で人の価値が全て決まるわけではない、専業主婦も家庭にとって大切な役割を果たしていることを伝えられればと考えました。

――他人と比べられるつらさが描かれていますが、森民さんは、他人と比べてしまうか、気にしないか、どちらのタイプですか?

めちゃくちゃ人と比べてしまうタイプでした! ずっと比べながら生きてきたので、とても生きづらかったですが、最近は徐々に矯正できてきていると思います。

どんなに活躍して輝いている人でも、芽が出なかった時期はあるものだと学んだことで、今を輝いている人と自分を比べてもキリがないと思えるようになりました。

――このエピソードはクチコミで来店したお客さんでしたが、作品に関して今までもらった中でうれしい感想や反響があれば教えてください。

「耳の汚れは全然ないかもしれないのですが、私も耳かき店に行ってもいいものでしょうか?」というSNSでいただいた質問がすごく印象に残っています。私の漫画を読んで耳かき店に行ってみたいと思ってもらえたのかなと思って、すごくうれしくなりました。

やる気はあれど、自己否定感で苦労する自分との向き合い方を実体験ベースに描いた『耳かき専門店で働いて自己否定“沼”から抜け出す話』。森民さんの耳かき専門店での奮闘ぶりと発見の日々をご覧いただきたい。

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