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【吉野北人】この作品を通して言葉の重み、行動の重みを感じてほしい。1/31『遺書、公開。』作品に込めた思い

  • 2025.1.9

THE RAMPAGEのボーカリストとして活躍する一方、俳優としてもフレッシュな魅力を発揮している吉野北人さんの最新作が公開。映画の見どころや役作りについて伺いました。

profile 吉野北人
よしの・ほくと 1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。THE RAMPAGEのボーカル、俳優としても活動。2025年1月24日に2冊目の写真集『Orange』を発売予定。

激しく強い登場人物の中で普通でいることを意識した

吉野北人さんの主演映画『遺書、公開。』は、陽東太郎の同名人気コミックを、鈴木おさむ脚本、『東京リベンジャーズ』など群像劇に定評がある英勉監督が映画化したミステリー。

「出演が決まった時、高校生役なので、自分の年齢的に学ランを着て大丈夫かなと思いました。でも、衣装合わせで実際に着てみたら、監督が誰よりも似合うと言ってくれたので(笑)、安心してやれるな、と。また、脚本を鈴木おさむさんが担当すると聞いて、すごく面白くなりそうだと感じ、撮影に入る前から楽しみでした」

ある日、クラスの序列No.1でマドンナ的存在の女生徒、姫山椿が自殺。後日、彼女からクラス全員に遺書が届いたことから犯人探しが始まる。遺書を公開するたびに明かされる真実、クラスメイト全員の本性が暴かれていく。吉野さんは、クラスの中では目立たない存在の主人公、池永柊夜を演じる。

「僕の役は、ありがたいことに主演という立場でしたが、クラスメイト全員がメインというか、重要人物として一人一人にちゃんとフォーカスが当たっていて、見ごたえがあります。周りが激しくて強いキャラクターばかりですが、池永はお客さん目線の役なので普通でいることを意識しました。見る人の心休まる場所になればいいなと思い、お芝居をやっていました」

まさしく今の時代を表す作品だと思う

自分自身と、おとなしい池永は重なる部分があると吉野さん。

「池永はあまり人の前に出ず、自分から話さないし、空気を見て動くところがあるのですが、僕も同じタイプかもしれないです。グループではボーカルなので、前に出ないといけない場面が多いのですが、バラエティなどみんなで仕事をする時は、“みんな面白いな”って見守る担当です(笑)。グループの打ち合わせや会議では、どうしても伝えたいことは言いますが、普段もみんなが話しているのを聞いていることが多くて。だから今振り返ると、池永は演じやすかったですね」

誰が姫山椿の死に関係しているのか。そんなミステリーに翻弄されながら、メッセージもしっかり胸に刻まれる。

「飽きさせないストーリー展開とキャスト陣の引き込まれる演技に、最後まで目が離せないと思います。今はSNS時代で、誰が何を言ってもいい空気感がこの作品を通して言葉の重み、行動の重みを感じてほしいありますが、同時に見えない怖さを感じます。この作品も、見えないものに対してずっとみんなが惑わされて、人間の欲望がどんどん出てきます。まさしく今の時代を表す作品だと思います。この作品を通して、一人一人の言葉や行動の重みを感じてもらえたら。今だからこそ、伝わるもの、届けられるもの、考えさせられるものがあると思うので、若い世代の方はもちろん、あらゆる世代の方にこの作品を見てもらえたらうれしいです」


information
映画『遺書、公開。』
何者かにつけられた序列。その序列でクラスNo.1の女生徒が自殺したことから始まるドス黒エンタメミステリー。共演は宮世琉弥、志田彩良、IMP. の松井奏、髙石あかり、堀未央奈ら実力派が集結。2025年1月31日より全国にて公開。

配給/松竹
©2024 映画「遺書、公開。」製作委員会
© 陽東太郎/SQUARE ENIX

Photograph=Takumi Taniguchi〈Pygmy company〉Styling=Keisuke Yoshida Hair&Make-up=Toshiyasu Oki〈CONTINUE〉Text=Miku Sugishima

※InRed2025年1月・2月合併号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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