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小林裕介&鈴木崚汰、『Dr.STONE』最終章への覚悟を語る! アメリカチーム声優陣の“凄み”に感動した理由とは

  • 2025.1.8
テレビアニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』インタビューより(左から)小林裕介、鈴木崚汰 クランクイン! 写真:吉野庫之介 width=
テレビアニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』インタビューより(左から)小林裕介、鈴木崚汰 クランクイン! 写真:吉野庫之介

アニメ『Dr.STONE』の第4期にして最終シーズンとなる『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』の第1クールが、2025年1月9日に放送される。コミックス累計発行部数1800万部突破の同名漫画(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi)をアニメ化した本作は、全人類が一瞬で石化し、文明が滅びたストーンワールドを舞台に、超人的な頭脳を持つ科学少年・石神千空の冒険を描く物語。この度、石神千空役の小林裕介と七海龍水役の鈴木崚汰にインタビューし、最終章にかける意気込みを語ってもらった。

【動画】小林裕介&鈴木崚汰が『Dr.STONE』最終シーズンへの想いを語り尽くす!

■“仲間の大切さ”を再確認した第3期-これまで以上の激戦が待ち受ける最終章へ

――まず前シーズンを振り返っていただき、宝島でのエピソードで印象に残っていることを聞かせてください。

小林:未知の島へと行き、そこで未知の敵と戦うといったストーリーで、視聴者の皆さんもこれまで以上にワクワクしたのではないでしょうか。そして、そこに登場した「石化装置」という、この物語の元凶となる存在。それを巡る戦いということで、またみんなが石化してしまうシーンもあり、再び訪れた悪夢に苦戦する場面もありました。それもあって、これまで以上の“仲間の大切さ”も感じて、演じていてすごく楽しかったシーズンだったという印象です。

――感動のシーンもあり、アフレコでも胸や涙腺が熱くなったのではないでしょうか。

小林:毎シーズン「ここを一番頑張ろう」というセリフを決めていて、3期ではイバラを倒した時の絶叫がそうでした。そこに繋げるためには、それまでをどう演じればより盛り上がるかなどを考え抜いた上でのシーンだったので、そういう意味でも熱くなりましたね。

鈴木:宝島での戦いは、これまでとは少し質が変わっていました。今までは科学vs肉体という感じで、また、どちらにも明確な悪役はいなかった。しかし、イバラは考え方や行動すべてが完全に悪で、これまでとは違った印象を持ったシーズンでしたね。途中から仲間に加わった龍水もいなくてはならない存在になっていたり、銀狼やスイカが活躍する“エモさ”も感じ、見ていても演じていても熱くなりました。

――千空にとっての龍水の存在の大きさも感じられましたね。

小林:今まさに4期の収録をしている最中なのですが、そこでも龍水の存在の大きさは感じます。3期も銀狼やスイカ、コハクたち一人一人が背負うものが今までよりも大きかった気がします。“仲間の大切さ”という当たり前に感じていたものを再確認できるようなシーズンだったように思います。

――そして、ついに最終シーズンとなる第4期がスタートします。お2人の率直なお気持ちを聞かせてください。

小林:終わってしまうことに寂しさがないとは言わないですが……。実は僕、原作が終了し、アニメもそれに追いついて終わるという作品にメインで出演した経験がないんです。なので、それを遂げた時にどういう思いが湧き出てくるのか、楽しみの方が強いんですよね。なによりも僕は『Dr.STONE』の原作が大好きで、最終回を読んで本当に感動したので、それを丁寧に演じたいという思いが一番です。

鈴木:僕も、いろんなものをかけて演じなければならない龍水のシーンがあるので、それに向けて準備しなければいけないと思っています。4期ではこれまで以上に、「科学王国」にとっても、物語においても龍水は重要なピースになる役割を担っているので、いつも以上にアフレコが楽しいと感じています。

――やはり、これまで以上の気合を持ってアフレコに挑んでいるのでしょうか?

小林:今までのシーズンもそうなのですが、千空に関しては、どんな展開が待っていようとも「何かを変えよう」というのは全くなくて。もうすでに完成された考え方を持ったキャラクターなので、ふとした時に何かがこぼれることはあれど、意図的に仲間との距離を詰めようだとか、こう演じようだとか、そういうものは全くありません。今まで通り、台本から受けた印象のまま彼を演じるのが正解だと思うので、今シーズンでもブレずにやっていきます。

鈴木:それは龍水も同じで、大きくブレることはないですね。龍水の真ん中にある「欲しい」という欲望の部分は、最初から最後まで変わらないので。その「欲しい」を忠実に意識して演じています。

――他の声優陣も同じ感じでアフレコされているのでしょうか?

小林:どうなんでしょう? 前シーズンまで僕だけ違うブースに入っての収録だったので、ワイワイブースがどんな感じだったのか知らないんですよね。

鈴木:ワイワイブース(笑)。みんなで一緒に収録してたブースのことね。

小林:どんな感じだったの? 今は同じブースに入っての収録だけど、新しく入ってきた敵(アメリカ)チームの皆さんがずっと台本を読み込んでいて、プロフェッショナルな現場だなぁ~と思っています(笑)。

鈴木:分かれて録っていた前シーズンに比べると、少なからず盛り上がっているとは思います。皆さん面白い芝居を持ってきていて、人柄も良い方ばかりなので。

小林:休憩中の雑談よりも、収録している時の方がみんな笑っている気がします。本当は笑っちゃいけないんですけどね(笑)。テストと本番の2回収録するのですが、テストでは雑音が乗っても許されるので、銀狼がちょっと面白いことをしたら笑ったり。4期ではアメリカチームのとあるキャラクターが歌を歌うシーンがあるのですが、そこで大爆笑が巻き起こりました。そんな現場です(笑)。

――アメリカチームのDr.ゼノ役で野島健児さん、スタンリー・スナイダー役で遊佐浩二さんが加わりましたが、お2人の現場での印象も聞かせてください。

小林:お2人とも台本を読み込んでいて、本当に静かなんですよね。その静かさに“凄み”や、一言一言の重みも感じます。

鈴木:本当に強い人って、言葉数が少ないですからね。

小林:ゼノは千空と同じようなニヒルな感じでキャラクターを作ってくると思っていたのですが、野島さんはあまり癖を出さずに演じているのが印象的でした。そこに声優としての力量の差を感じ、自分もいつかあんな演技ができるようになりたいと思いました。

鈴木:それが「イメージと違う」にならないからすごいですよね。僕もゆくゆくは、そういった強者のポジションを演じるところに行きたいです。ですが、あれを掴むには年輪や経験がまだまだ足りないなと。底力を見せつけられました。

■アメリカチームの冷酷さが生む“科学vs科学”の新展開

――千空と龍水の掛け合いがキーになってくる展開が、第4期にもたくさん含まれています。小林さんと鈴木さんは、お互いのキャラクターについてどう感じているのでしょうか?

小林:何かが起こった時に最初に声を上げるのって、千空じゃなくて龍水のイメージなんですね。乗組員たちに指示を出したり、状況を整理するための第一声を龍水が言ってくれるので、落ち着いたところで千空は「ああしよう」と対策を提案できるのだと思います。それは演者も同じで、最初のパスがある分、それを受けて「こういう演技をしよう」と僕は料理がしやすいんですよね。だから、鈴木くんの方が担っているものが多いんじゃないかなと個人的に思っています。

鈴木:おっしゃる通りで、龍水が第一声になることが多いです。そして船長という立場上、状況ややらなければならないことを明確に、明瞭に船員たちに伝えなければならない。技術的な問題にもなってくるのですが、あまりにも“エマージェンシー感”が強いと船員たちは混乱しちゃうし、頼りがいのない船長になってしまうので、そのニュアンスの調整みたいなものは考えて演じています。そのパスを裕介さんや他のキャストさんたちがどう解釈して繋いでくださるのかを楽しんでいる部分も大きいのですが(笑)。

――第4期の1話では千空と龍水のポーカー対決があったりと、『Dr.STONE』らしい息抜きの展開も織り交ぜられていました。ネタバレにならない程度に、お気に入りのシーンがあれば教えてください。

鈴木:さっき言った、アメリカチームのとあるキャラクターが歌うシーンですね。あれは役者さんのパワーが大きいのですが、めちゃくちゃ面白かったです(笑)。

小林:あんなに堂々と歌えるのは、本当にすごいよね(笑)。

鈴木:音痴な設定のキャラクターなのですが、その度合いがすごくちょうど良かったです(笑)。

小林:僕はクロムの成長に毎回注目してしまいます。今までもかなりの急成長を遂げてきましたが、今シーズンはこれまでの比じゃないくらい跳ね上がっている。責任のある仕事を任されるシーンがあるのですが、それをしっかり乗り越えたことで自信が付き、クロムをさらにかっこいい男にしているので、ぜひ視聴者の皆さんも注目してほしいです。

――アメリカチームは第1クール後半から登場します。それ以降の展開の見どころも聞かせてください。

鈴木:科学の本場であるアメリカでは、千空を上回る科学力を見せ付けられることになります。彼らは冷酷で、戦いでも苦戦を強いることになるので……とにかく頑張るしかない!

小林:科学のプロフェッショナルなので、頭も良いんですよね。千空と同じく合理的に物事を考えて進めるので、戦いでも「誰を狙うのが一番合理的か」と考え、お察しの通り狙われるのは千空なんです……(笑)。前シーズン以上のピンチが訪れるので、そのハラハラ感を楽しんでいただけたら。

――最後に、放送を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

小林:科学vs科学という、今までにない対決が繰り広げられます。今までたくさんの努力や苦労を重ねて科学力をパワーアップさせてきた「科学王国」ですが、アメリカチームはそれを超えた科学力を出してくるので、それにどう対抗していくのかに注目してください。ちょっとしたひらめきが状況をひっくり返していくので、「科学は全ての者を平等にする!!」というセリフがありましたが、知識量だけが武器じゃないところも見どころになってきます。

鈴木:今までにない部分で言えば、空での対決も1つのポイントになってきます。龍水はそれを操縦するというすごく重要な役割を担っているので、今までにない戦いをお楽しみに!

(取材・文:米田果織 写真:吉野庫之介)

アニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』は、1月9日よりTOKYO MXほかにて毎週木曜22時放送。

『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』小林裕介&鈴木崚汰インタビュー

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