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目指すは帝との円満離婚! 帝から嫌われるために“にんにく”を丸かじりする「おもしれー姫君」が主役の平安宮廷ファンタジー

  • 2025.1.8

想い人と出奔した姫君に代わり、“数合わせ”として入内した主人公。彼女が目指すのは、帝との円満離婚で…!?

『暁花薬殿物語』(佐々木禎子:原作、霜月星良:漫画、サカノ景子:キャラクター原案/KADOKAWA)は、正后争いに巻き込まれてしまう“数合わせの正后候補”が主役の平安宮廷ファンタジーだ。

下級貴族出身の姫・千古(ちふる)は、薬師になるという夢を抱いた女の子。しかし帝の正后候補として入内することになってしまう。

正后になることを望まない千古は、帝に嫌われて円満離婚しようと、生の大蒜(にんにく)にかじりつく。はたから見ればなんとも変わった姫君である。

入内した夜、千古のいる登花殿(とうかでん)になんと帝が現れる。他の正后候補たちの元には一度も訪れていないのに、である。

実のところ、帝のこの訪問は千古に会うことが目的ではなかった。しかし結果として帝と千古は出会うことに…。

この一件は周囲から「千古が正后に一番近いことのあらわれ」とみなされ、いよいよ物語が動き出す。自分をとりまく状況の変化に千古も覚悟を決め、人としてひとまわりもふたまわりも成長していくのだった。

円満離婚を目指す千古の奇行に疑念を抱き、心から仕えていなかった登花殿の女官たちも、変わっていく千古の姿に心を動かされ団結していく。

のぞまない環境に放り込まれた姫君が、さまざまな嫌がらせや政治的背景にも負けず、仲間を得て成功の道を目指す。この王道ともいえる本作のストーリーラインに、多くの読者は心を揺さぶられるはずだ。千古を応援したくなるのはもちろんのこと、次にどんな展開が待っているのか、困難をどう乗り越えていくのか、ワクワクは止まらない。

最終巻となる7巻では、国の穢れを払う神事である「曲水の宴」で、帝を退位させようとある事件が起こる。はたして、無事に宴を乗り越えられるのか。

物語が進むにつれ少しずつ進展してきた千古と帝の関係。そちらもどう決着となるのか楽しみだ。さらに、千古を想っていた幼なじみとの関係にも注目してほしい。ぜひ彼らの迎える結末を、最後まで見届けていただきたい。

文=ネゴト / 森ソタカ

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