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波瑠の“瞬間記憶能力”に般若の“ラップ”、松田龍平の“中国語”も…特殊能力が光るこの冬の刑事ドラマ4選

  • 2025.1.8
「警視庁麻薬取締課 MOGURA」 (C)AbemaTV,Inc.
「警視庁麻薬取締課 MOGURA」 (C)AbemaTV,Inc.

【写真】ラッパーがいっぱい!「警視庁麻薬取締課 MOGURA」相関図

刑事ドラマといえば毎クール必ずといっていいほどラインナップされる人気ジャンルだが、この冬はその刑事ドラマに変革が起きている。主人公やそのバディに授けられた“特殊能力”が事件解決に大きな役割を果たすユニークな作品が複数ラインナップされているのだ。謎解きや人間ドラマといった従来の刑事ドラマの面白さに“特殊能力”の魅力が加わって、刑事ドラマを見慣れていない視聴者も引き込まれるに違いないこの冬の注目ドラマを4作品紹介する。

波瑠が“カメラアイ”を持つ女性刑事に

「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」 (C)フジテレビ
「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」 (C)フジテレビ

まずは、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015年)のヒロインも務めた国民的女優・波瑠主演のフジテレビ系火9ドラマ「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」(1月21日スタート、毎週火曜夜9:00 ※初回15分拡大放送)。同作は、“カメラアイ”と呼ばれる瞬間記憶能力を持つ女性刑事・柊氷月(ひいらぎ・ひづき/波瑠)の活躍を描く刑事ドラマ。脚本家・高橋悠也氏によるオリジナルストーリーを、Netflix「シティハンター」(2024年)の佐藤祐市氏が手掛ける。

氷月が持っているのは、一度見た光景を写真のように記憶することができる能力。ノンキャリアで警視庁捜査一課の主任にまで成り上がった氷月はストイックな性格で、血も涙もない捜査スタイルから“氷の女王”とも呼ばれるキャラクターだ。

氷月の持つ瞬間記憶能力は捜査に役立つ一方で、よい面ばかりとも限らない。一度見たものを決して忘れない能力は、ときに人の自信や勇気、生きる気力さえも奪ってしまうかもしれない。氷月自身、“決して記憶から消せない過去”を背負いながら、被害者に寄り添っていく。過去に苦い思いを抱える人を優しく受け止め、見る者を勇気づける物語となりそうだ。

人気ラッパー・般若が“ラップ集団に潜入捜査”

「警視庁麻薬取締課 MOGURA」 (C)AbemaTV,Inc.
「警視庁麻薬取締課 MOGURA」 (C)AbemaTV,Inc.

演じる俳優自身のスキルをそのまま作品に投影した遊び心満載の作品が、ラッパー・般若のドラマ初主演作となるABEMAオリジナルドラマ「警視庁麻薬取締課 MOGURA」(1月9日スタート、毎週月曜夜11:00、ABEMA SPECIALチャンネル)だ。

「警視庁麻薬取締課 MOGURA」より (C)AbemaTV,Inc.
「警視庁麻薬取締課 MOGURA」より (C)AbemaTV,Inc.

同作は、鈴木おさむが放送作家・脚本家の引退前にラッパーの漢 a.k.a. GAMIから3年前に聞いた実話を基に企画・プロデュースした作品。ラップスキルのある警察官が、覚醒剤や麻薬などの違法薬物を摘発するためにラッパー集団に潜入捜査を行った――という、ジョークのような実話を基にしたHIPHOPエンタメドラマだ。

「ラッパーとして、このHIPHOP集団に潜入してください」――。

大麻の蔓延が社会問題となっている日本のとある都市。大麻栽培が疑われるHIPHOPグループの一斉摘発を目的に、ラップが趣味の現役刑事・伊弉諾翔吉(いざなぎ・しょうきち)に突如、“ラッパーとして”グループに潜入捜査をしろとの極秘任務が命じられる。

主人公・伊弉諾を演じる般若はMCバトル番組「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日系)に初代“ラスボス”として君臨し、東京・日本武道館でのワンマンライブ開催経験も持つキャリア20年の人気ラッパー。さらに、伊弉諾が潜入するラッパー集団“9門”のメンバーにも、 Jin Dogg、G-k.i.d、RedEye、CYBER RUIといったラッパー陣が名を連ねる。さらに、Mummy-Dがナビゲーターを務め、ナレーション代わりにクールなラップを聴かせる。

潜入捜査のハラハラドキドキ感と、本物のラッパーたちによるプロの技のぶつかり合いが織りなすかつてないタイプの刑事ドラマだ。

特殊なMRI技術で死者の生前記憶を再現

ドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」でW主演を務める(右から)板垣李光人&中島裕翔 (C)カンテレ
ドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」でW主演を務める(右から)板垣李光人&中島裕翔 (C)カンテレ

カンテレ・フジテレビ系月10ドラマの最新作は、板垣李光人と中島裕翔がW主演を務める「秘密~THE TOP SECRET~」(1月20日スタート、毎週月曜夜10:00)。こちらは人の特殊能力ではなく、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊な“MRI技術”を駆使して事件を解き明かしていくヒューマンサスペンスだ。

科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(まきつよし/板垣)と、新米捜査員の青木一行(あおきいっこう/中島)のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていく。

だが、その映像は死者が“見た”ものであるため、幻覚や妄想、先入観をも映し出してしまう。薪たちは、亡くなった人々の“秘密”をのぞき見ることへの葛藤と戦いながら、未解決事件に向き合っていく。さらに青木は、ある事件で亡くなった薪の親友で同僚・鈴木克洋にうり二つ。テクノロジーが実現させた“脳の中をのぞき見る”という行為への葛藤と、亡き親友への思いが絡み合う中で、薪は青木とかけがえのない絆を結んでいく。

“通訳”の力で外国人居住者を救う

NHK火曜夜10時の“ドラマ10”では、奈緒と松田龍平がW主演を務める「東京サラダボウル」(毎週火曜夜10:00、NHK総合ほか※NHK BSP4Kでは毎週火曜夜6:15)が放送中。同作で登場する特殊能力は“通訳”、それも自身の感情を一切排除して一語一句正確な逐語訳だ。

「クロサギ」の黒丸氏による新作漫画「東京サラダボウル―国際捜査事件簿―」を映像化した本作は、異文化が同居する“サラダボウル”東京を舞台に、レタスのような“ミドリ髪”の警察官・鴻田麻里(奈緒)とワケありの中国語通訳人・有木野了(松田)のコンビが外国人居住者の暮らしや人生に光を当てながら事件解決に挑んでいくストーリー。

有木野が容疑者や参考人の言葉の微妙なニュアンスまでも逐一訳し伝えることで浮かび上がる事件のカギを、鴻田がキャッチしていく。さらには有木野自身にも、推理やアクションの見せ場が用意されているという。

「中国語を話す役は初めて」という松田だが、ドラマの撮影期間前からマンツーマンで中国語の指導を受け、ネイティブ級に中国語を操る有木野をみごとに体現。対する鴻田も、「好きな食べ物は“知らない食べ物”」とカエルのから揚げや豚の脳みそ炒めをほおばる、かなりのクセ強キャラ。劇中に登場する料理も楽しみな作品だ。

特殊能力を駆使して事件に向かう、今クールの刑事とそのバディたち。ほかの作品では見られないユニークな活躍ぶりを見届けたい。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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