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お腹が空いたらカップ麺。夜中など関係なく自分に正直でありなさい

  • 2025.1.8

他と比べても、私は恐らく一人を愛している。二年前から一人暮らしをしているが、実家に帰りたいと思うこともほぼ無いし、彼氏は欲しいが常にそばにいてほしいわけではない。たまに会って近況報告できれば割と満足。

誘われれば行くのでフットワークは軽めだが、私から誰かを誘うことは少ない。一人マックもヒトカラも余裕で行けてしまう。ディズニーはさすがに上級すぎて今のところ無理だけど。

だから「寂しい」と思うことがほとんど無い。一人でいい、一人が楽。孤独と一人は違う。そう思っていたのだが、それはただ私が寂しいという感情に鈍かっただけなのだと、今は思う。

◎ ◎

去年、適応障害になったときはさすがに寂しかった。寂しかったというか、苦しかった。私だけが孤独のような気がして、メンタルがズタボロだった。寝る前に涙が止まらなくなって、意味もなくネットショッピングをした。休職中でお金もないのに。

夜中に起きることも度々あった。当時は中途覚醒に悩まされていて、「ストレスで眠れない→眠れないからストレスがたまる」の負のサイクルに陥っていた。実家は山奥にあったので、幼い頃から寝るときは街灯もない夜の真っ暗闇で寝ていた。だから今も暗闇じゃないと眠れないのに、孤独と暗闇は相性がいいようで、あらゆる不安を突きつけてきた。だから間接照明をつけていた。だから眠れない。まごうことなき負のループ。

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でもそういうとき、黙り込んでシクシク泣くのはやめたほうがいい。虚空に自分の泣き声だけが響いて、余計に寂しくさせる。

寂しくてどうしようもないときは、わざと大声で泣くのが吉である。少し部屋を明るくして、小さめの音量で好きな音楽をかけて、泣きながら「寝れない〜」と嘆く。寂しいときは「さびしい〜」、誰かに会いたいときは「会いたい〜」、お腹が空いたときは「お腹空いた〜」。いや、お腹が空いたときは、我慢せずカップ麺でも食べるべきだ。夜中など関係なく自分に正直でありなさい。孤独なときこそ、自分を甘やかしてあげられるのは自分だけなのだから。

一度はどん底まで落ちた私も、今は公私ともに充実している。もう夜中に起きることもなくなったし、無駄にネットショッピングをすることもない。……嘘です、それは今もたまにあります。しかしお金も時間もあるし、プライベートに余裕ができると、モノを一つ買うときのマインドの持ちようもいい意味で違う。一つ一つの物事をを楽しいと思える。

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寂しさの原因は、意外と簡単だったりする。人間、冬というだけで人肌恋しくなるし、仕事で少しミスをするだけでも心細くなる。仕事の休憩時間に、友だちがリアルタイムでディズニーに行っているストーリーを見るとしんどい。それが積もり募って精神病を引き起こすから、寂しいと思ったときは無視しないことが大事だ。私が適応障害を引き起こした原因は、心のどこかで感じていた僅かな寂しさに気づけなかったからなのだと思う。

孤独と一人は違う。でも一人に慣れすぎると、寂しさに気づけない。寂しさに敏感になること、そうしてちゃんと「さびしいんですけど!」と口に出すこと。そうすれば自分はもちろん、周りもきっと気づいてくれるはず。

■瀬璃のプロフィール
絵を描くのが好き。本を読むのも好き。写真を撮るのも、小説を書くのも、歌を歌うのも、とにかく全部好き。

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