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自分より他人のごきげんを優先していた私の心を救うえらい貯金

  • 2025.1.8

いつも楽しそうだよね、ニコニコしているよね、とよく言われる。

実際、ネガティブな要素も楽しそうに話すので“まりかな節”と自分のポジティブ思考をお家芸のように言われたこともあるくらいだ。

◎ ◎

楽しいは伝染する。は私が大切にしていることのひとつである。「自分が笑っていれば話している相手がやりやすいかも」「自分が話す番になったときには相手も笑ってくれるかも」と考え、気付けば当たり前のように笑っていることの方が多い。

しかし、特段コミュニケーション能力が高いわけでも、根っからのエンターテイナーという性格でもない私。季節の変化や些細なメンタルの不調で、うまく笑えなかったり、疲れたと感じたりすることももちろんある。

◎ ◎

そんな沈んだ私の心を暖めてくれるのは友人との“えらい貯金”だ。

友人と2人きりのチャットグループで書き込むのは自分が頑張ったこと。「受注をした」「感謝される行動をした」といった生活の中で生まれたポジティブなことから「朝早く起きられた」「外に出た」など日常の些細なことまで自分を褒めていく。同じように送られてくる相手の頑張ったことに関してもスタンプや「すごい!」とメッセージを返していく。やっていることはただそれだけの至ってシンプルなチャットである。

このチャットは友人の「私たち自己肯定感低くない?」というひと言ではじまった。

いつもニコニコを心がけて、人を不快にさせないようにと努めてきた。しかしそれは自分自身を少しずつ少しずつ追い込んでいた。他の人を優先させて、自分のことは後回しに。その結果、私のごきげんは私のごきげんではなく誰かのごきげんとなっていたのだった。それにひと足先に気付いた友人は、同じ境遇であった私を巻き込んでくれたのだ。

◎ ◎

このチャットでは、いっさい否定は飛び交わない。自分のやったこと、友人のやったことをひたすら肯定する。そんな肯定ばかり、自分たちを甘やかすだけに見えるかもしれないが、これまでは誰かのために頑張ってきた。だからこれは許されたご褒美タイムなのだ。

まず、チャットに投稿する時に自分を褒める。
つぎに、相手が私を褒めてくれる。
さらに、後から見返したときに「こんなことも取り組んでいた」と追加の褒めタイム兼自分自身を認める時間がうまれる。

自分を褒め続けるなんて小恥ずかしいと思っていたが、はじめてみるとこれが案外楽しみになっていた。何か行動をするたびにひとつチャットを送り、チャットのためにスマホを触るだけだった時間がひとつ行動に変わる。そしてまた自分を褒めてあげる。

まるで貯金箱にお金を貯めていたときのように、貯めているときのコツコツ継続できていることへの達成感と蓋を開けたときの満足感。子どものときに戻ったようなワクワク感がこのチャットには詰まっているのだ。

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まだはじまったばかりのこの貯金。今はスカスカの貯金箱も、これからたくさんの「頑張った」で溢れていくはずである。ある程度溜まったら、それぞれの頑張ったをお金に換えてご褒美を買うのも悪くない。憂鬱なばかりであった月曜日からの仕事も、貯金に変わるのならば少しだけ頑張れそうだ。

■まりかなのプロフィール
占い師に恋愛相談をしたら「なんで彼氏いないの?」と言われたことがあります。占いの意味とは。

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