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【日本三大古墳(大きさ)】仁徳天皇陵古墳、応神天皇陵古墳、もうひとつは?それぞれの特徴やビューポイントを解説

  • 2025.1.8

国内には様々な古墳がありますが、大きさを基準とした日本三大古墳として挙げられるのは、「仁徳天皇陵古墳(大山古墳・大仙陵古墳)」「応神天皇陵古墳(誉田御廟山古墳)」「履中天皇陵古墳(石津ヶ丘古墳・ミサンザイ古墳)」。いずれも大阪府に築かれた古墳時代を代表する巨大な前方後円墳です。今回は、それぞれの特徴やビューポイント、そして共通点をご紹介。その壮大なスケールと高度な築造技術に驚かされますよ。

日本における古墳時代の最大級の前方後円墳「仁徳天皇陵古墳(大山古墳・大仙陵古墳)」(大阪府堺市)

「仁徳天皇陵古墳」は、日本における古墳時代の最大級の前方後円墳。全長約486m、後円部径約249m、高さ約35.8m(後円部)、前方部幅約307m、高さ約33.9m(前方部)で、クフ王ピラミッド、始皇帝陵と並ぶ世界3大墳墓のひとつです。

この古墳は、仁徳天皇の墓とされており、5世紀中ごろに約20年の歳月をかけて造営されたと推測されています。

仁徳天皇陵古墳の最大の特徴は、その壮大さと保存状態の良さ。墳丘の形状が非常に整っており、周りには水を湛えた濠が三重に巡っています。

また、周囲に陪塚と考えられる古墳が10基以上も! 当時の権力者の権威を示すものとして重要な役割を果たしていたことがうかがえますね。

残念ながら、仁徳天皇陵古墳に立ち入ることはできません。しかし、古墳周辺には遊歩道が整備されており、墳丘や堀の一部を間近で見ることができます。

特に堺市役所高層館21階展望ロビー(無料)からの眺めがおすすめです。古墳はもちろんのこと、堺の街が眼下に広がり、遠くは六甲山やあべのハルカス、金剛山などを見渡せます。

古墳周辺には説明パネルも設置されているため、歴史や文化的背景について学びながら古墳周辺を散策するのもいいでしょう。

仁徳天皇陵古墳

住所:大阪府堺市堺区大仙町1079-1

電話:072-241-0002

交通アクセス:JR阪和線「百舌鳥駅」から徒歩8分

大量の土を使って築造された「応神天皇陵古墳(誉田御廟山古墳)」(大阪府曳野市)

大阪府羽曳野市に位置する「応神天皇陵古墳」は、全長約425m、後円部直径約250m、高さ約35m(後円部)、前方部幅約300m、高さ約36m(前方部)の前方後円墳です。5世紀初頭に応神天皇の墓として築かれたとされ、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産のひとつ。

この古墳の特徴は、使用した土の量。古墳を築造したときに使用した土の量は約143万立法メートルにもおよび、「仁徳天皇陵古墳」を上回っています。墳丘は三段に積み重ねられ、斜面一面に石が 葺(ふ)かれているのもポイントです。

墳丘のまわりには二重の周濠が巡っていますが、東側には先につくられた二ツ塚古墳があるため、それを避けてややいびつな形になっています。

円筒埴輪や盾・靫(ゆぎ)・家・水鳥などの形象埴輪のほか、蓋形の木製品が出土しています。

ビュースポットは、国指定史跡の西側の外濠・外堤の跡地。春は菜の花、秋にはコスモス畑が広がる絶景を拝めますよ。古に思いを馳せながら、美しい自然と古墳のコラボを楽しみたいですね。

応神天皇陵古墳

住所:大阪府羽曳野市誉田6

電話:072-958-1111 (羽曳野市教育委員会世界遺産課)

交通アクセス:近鉄「古市駅」から徒歩15分

すでに盗掘されている可能性がある!?「履中天皇陵古墳(石津ヶ丘古墳・ミサンザイ古墳)」(大阪府堺市)

「履中天皇陵古墳」は、大阪府堺市に位置する前方後円墳で、全長約365m、後円部径205m、高さ約27.6m(後円部)、前方部幅約235m、高さ約25.3m(前方部)です。築造は仁徳天皇陵古墳より前の5世紀前半頃とされ、ミサンザイ古墳とも呼ばれる百舌鳥耳原三陵のひとつ。

履中天皇の墓と伝えられ、10基ほどの陪塚を従えていたことがわかっています。主体部の構造や副葬品などはわかっていません。しかし、葺石と埴輪があり、一重の盾形周濠と堤が巡っており、1994年に外側に幅約10mの2重目の周濠が見つかっています。

江戸時代に、後円部中央に大きなくぼみがあったという記録があるため、すでに盗掘されている可能性が!

ビュースポットは、正面の拝所と東側の濠沿いの道。古墳の姿がよく見えます。

履中天皇陵古墳

住所:大阪府堺市西区石津ヶ丘

電話:072-245-6201(堺市博物館)

交通アクセス:JR阪和線「上野芝駅」から徒歩3分

日本三大古墳の共通点

これらの古墳の共通点は、すべて5世紀に建造された天皇の墓とされており、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成遺産ということです。

堺市や曳野市を訪れた際は、古墳巡りをするのも良さそうですね。

[参考]

堺観光ガイド

堺市

羽曳野市

JRおでかけネット

[All photos by PIXTA]

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