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自分で作ったものを自分で身につける。なんとも楽しく、誇らしい

  • 2025.1.7

自分が身につけるものを、自分の手で作る。そんな「オンリーワン」のアイテムは、わたしをいつでもごきげんにしてくれる。最近、わたしはピアス作りに夢中だ。

海のそばに暮らしているわたしは、家から少し歩けばすぐ海だ。休日にはシーグラスやシー陶器、貝殻を拾いに行く。

いつか役立てたいと思って集めていたが、あるときふと「アクセサリーにできるのでは?」と思い立った。わたしはピアスが大好きで、両耳合わせて6つピアスが開いている。髪型はショートカットなので、大ぶりのピアスが映えることも相まって、普段からピアスをつけている。

いつもわたしの感性にビビッとくるピアスを探していたが、自分が欲しいピアスを自分で作るのがいちばん良いのではないかと思い立ったのだ。そして仕事が落ち着いたタイミングで、ピアスを作り始めた。

◎ ◎

ミニルーターでシーグラスを磨き、ピアスに仕立てる。貝殻には穴を開け、断面を研磨して丸くし、表面をコーティングして、ピアスやキーホルダーにする。最初は全くうまくいかず大苦戦。ピアスパーツがすぐに取れてしまったり、貝殻に穴を開けようとする中で砕けてしまったり。

今でもそれは大きく変わらず、日々前進だが、少しずつ工夫を重ねコツをつかんできた。最近では自分で作ったものを身につけられるまでになってきた。

磨かれて丸くすべすべになったシーグラスはなんとも愛おしいのである。

また、わたしが住んでいるのは漁師町で、ここでは冬にアワビも獲れる。アワビの殻は内側がキラキラと虹色に輝いていて、すごく綺麗なのだ。

アワビの殻も、アクセサリーにしたら良いのではと思い浮かび、アワビの殻も活用し始めた。綺麗なのはもちろんのこと、自分の住むまちでとれたもの、そして普段は捨てられてしまうものを活用するという、循環の中にいることもわたしをごきげんにしてくれる。

◎ ◎

自分で作ったものを、自分で身につける。なんて楽しいのだろう。

身につけるたびに、心が弾む。クオリティは低いかもしれないが、自分が作ったのだと思うとなんとも誇らしい。

人から褒めてもらえるとなおさらだ。なんなら可愛くないですか?と自慢している。

さらに最近は、シーグラスを使ったワイヤーアクセサリーにも挑戦している。まだ全然納得のいくものは作れておらず、日々試行錯誤している。

だが、この目の前の小さなものに心をこめる時間、夢中になって自分の頭の中のアイデアを形にしていく時間はとてつもなく楽しい。

そしてもっと技術を磨いていけば、いつかワークショップを開いたり、自分の作ったものを販売できるようになるかもしれないという小さな夢も芽生えた。

◎ ◎

自分をごきげんにするために始めたアクセサリー作りが、これからのわたしの未来にも繋がっていくかもしれない。新たな選択肢として道が拓かれていくかもしれない。

そんなワクワク感を抱きながら、今日もわたしは海辺で拾ったシーグラスに向き合い、身につける。

わたしをごきげんにしてくれる、わたしだけのオンリーワンのアイテム。自分の手で、毎日の彩りを作り出していく。

■雲和のプロフィール
人口1000人のまちで田舎暮らし。子どもの「生きる」に寄り添います。好きなことは、日光浴と食べること。

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