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上級者の証!「手元が浮かないインパクト」の作り方を人気コーチが解説

  • 2025.1.7

手元の低さはHCの低さ!「手元が浮かないインパクト」のやり方を今田将星コーチにレッスンしていただきました。

インパクトがレベルアップすると、球がつかまる!飛距離が伸びる!スピンがしっかり入る!上級者の仲間入りを目指せます。

うまい人は例外なくインパクトで手元が低い

上級者の証!「手元が浮かないインパクト」の作り方を人気コーチが解説
インパクトで「手元」をアドレスの高さに戻せていますか?

私たちコーチが、アマチュアプレーヤーの腕前を判断するポイントのひとつに、インパクト時の「手元の高さ」があります。

手元の高さは手だけの問題ではなく、スイング中の前傾姿勢の維持や手首の使い方とも連動しているので、スイングレベルのバロメーターになるのです。

インパクトで手元が浮いてしまうとフェースが開きやすくなるため飛距離が出ませんが、手元を低い位置に保てれば、ハンドファーストにインパクトでき、球がつかまって飛ぶようになります。

基本的な手元の高さはアドレス時の位置が基準で、インパクトでもその高さを保ちたい。実際はクラブのトゥダウンが生じるぶん、インパクトより少しだけ高くなりますが、最低でも腰より低い位置に手元をキープできれば、上級者の仲間入りといえるでしょう。

手元が高いと球が飛ばない・つかまらない!

上級者の証!「手元が浮かないインパクト」の作り方を人気コーチが解説
手首もほどけてダフリやすい!(画像左)体が開く・クラブが落ちる・フェースが開く(画像右)

手元が浮くのは、体が開いたり、前傾が起き上がる、手首の角度がほどけるなどが原因。球がつかまらず、インパクト効率も悪いので飛ばない

上級者の証!「手元が浮かないインパクト」の作り方を人気コーチが解説
当たりが厚くなって飛距離も伸びます!

手元が低ければ前傾も手首の角度もキープでき、ハンドファーストにインパクトできる。

始動で手元が浮くと低い位置に戻せない

上級者の証!「手元が浮かないインパクト」の作り方を人気コーチが解説
最初の動きが肝心です!

インパクトで手元を低い位置に保つには、バックスイングがとても重要です。バックスイングの始動の際に手元が浮いてしまうと、スイング中にそれを修正して低い位置に戻すのは困難。ポイントとなるのは、左腕を右下方向に押し込むように始動することで、手元を体から遠ざけるようなイメージで左肩を下げていくといいポジションに収まります。

バックスイングは、クラブを高い位置に「上げる」というイメージをもっている人が多いですが、実際は体の回転や手首のコックなどによってクラブが高い位置に上がるだけで、手元を持ち上げているわけではないのです。手元は低く保ちつつ体を回し、正しく手首を使えれば、スイング中に手が浮き上がるのを防げる。すると、インパクトでも手元を低い位置に収めやすくなります。

右のお尻をうしろに引いてバックスイング

バックスイングでの下半身の動きは、腰を回すというよりも腰の右側をうしろに引くような感覚。右ヒザが伸びてもOKなので、アドレスの位置から右のお尻が真っすぐうしろに下がるように腰を引いていこう。

クローズスタンスで振ってみよう

右足を大きく1歩引いたクローズスタンスで素振りをすると、バックスイングでの腰の右側の位置を感じやすくなる

左手小指側の腹を押し込んでいく

グリップを左手の小指側の腹(小指球)に引っかけるように持ち、そこを右下に押し込むようなイメージでテークバック

クラブが地面と平行な位置で、手元は腰より下(○)。手元を持ち上げるのはNG(×)

あとは右ヒジをたためばトップ完成

左腕を押し込んでいったら、あとは右ヒジをたためばトップは完成。クラブを「上げる」感覚は不要だ

Point!右手を支点に“テコ”のようにコック

手首のコックは、手首自体を動かす感覚よりも、左右の手をテコのように使い、右手を支点に左手でグリップエンドを押し込むようにして行なうのがグッド。

ダフリそうな恐怖感を克服できれば1歩前進

上級者の証!「手元が浮かないインパクト」の作り方を人気コーチが解説
このポジションを経由してインパクト(画像左)インパクトではちょっと上がってOK(画像右)

インパクトで手元を低い位置に収めるには、インパクト自体よりも、その少し手前のダウンスイングを意識してください。ダウンスイングのクラブが地面と平行になる位置で、手元は右の太モモ前。この位置を正しく通過できれば、あとは体を左に回していくだけで、理想的なインパクト、フォローが約束されます。

ポイントはトップからたたんだ右ヒジを伸ばし、手元を「落とす」こと。体の回転や体重移動などは意識せず、手元を真下に下ろすだけ。1度この位置を経由してからフォローに向けて振っていくイメージをもってください。

慣れないうちは、この位置を通過するとダフリそうな恐怖感があると思いますが、素振りを繰り返せばダフらないことがわかるはず。この感覚さえつかめば、手元の低いインパクトが手に入りますよ

コリン・モリカワ
●1997年生まれ、アメリカ出身。175㎝、75㎏。メジャー2勝を含む通算6勝の実力者。

トップの位置から手元をそのまま“落下”

トップの位置から手首の角度を保ったまま、手元を右太モモ前に「落下」させた位置がダウンスイングの経由地。まずは手元をここに落としてから体を回す感覚で振る。

手元をボール方向に引っぱり込んでしまうと手元が浮いてしまう

スプリットハンドで振るとクラブの動きがわかりやすい

手元を「落とす」感覚は、両手の間隔を離したスプリットハンドで素振りをするとわかりやすい。手首の角度はなるべく変えず、左手を下に落としつつ、右ヒジを伸ばそう。

インパクト後はグリップエンドが左太モモまわりをなぞるイメージ

手元が右太モモ前まできたら、あとはフィニッシュまで一気に体を回すだけ。このときも手を振ろうとせず、グリップエンドが左太モモまわりをなぞるような感覚でOK。

グリップエンドが外側を向くと、フェースが開いてしまう

を繰り返せばダフらないことがわかるはず。この感覚さえつかめば、手元の低いインパクトが手に入りますよ。

いかがでしたか? この記事を参考に「手元が浮かないインパクト」を身につけましょう!

レッスン=今田将星
●いまだ・しょうせい/1986年生まれ、熊本県出身。坂田塾でゴルフを学び、大学卒業後ミュージシャンとして活動したのち、再びゴルフの道へ戻り指導者へ。東京都の「Golf Academy Five elements」でレッスンを行なう。

構成=鈴木康介
写真=田中宏幸、田辺安啓
協力=日神グループ 平川CC

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