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時代を超えて胸を打つ、センセーショナルな写真群

  • 2025.1.8

Yoshihiro Tatsuki

時代を超えて胸を打つ、センセーショナルな写真群

写真家 立木義浩による展覧会「舌出し天使 CONTACT SHEETS – 眼差しの軌跡 –」が、FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館にて3月26日(水)まで開催中。

1937 年徳島県に生まれ、1958 年に東京工芸大学の前身である東京写真短期大学を卒業した立木義浩。
その後広告会社 アド・センター設立時にフォトグラファーとして参加し、ファッションブランドの広告や「週刊平凡」、「平凡パンチ」など新進の雑誌を舞台に活躍した。

1969 年にフリーランスに転身して以降は、女性写真の分野を中心に多くの著名人を撮影しながら、日常的に世界中でスナップ写真を撮り続けている。

本展は、立木が27歳で発表した傑作「舌出し天使」の発表から60年を記念した展覧会。
立木自身が新たにセレクトしたゼラチンシルバープリント25点と共に、同作のコンタクトシート24点を初公開する。

本作は高度経済成長期の真っ只中にあった1964年、アメリカ人の父親を持つ当時17歳のモデル 山添のり子を被写体に、アドリブとセットアップを交差させ自由なセッションのごとく撮影された。

その制作された作品群を誌面に構成したのは、イラストレーターの和田誠。
評論家の草森紳一による解説、そして歌人で劇作家の寺山修司が手がける詩とタイトルが加わり、「カメラ毎日」の編集者 山岸章二が1965年4月号に異例の56ページにわたって掲載したことでセンセーションを巻き起こした。

そして今回発表されるコンタクトシートとは、フィルムに残された撮影順の画像を1枚にまとめたプリントのこと。

通常それ自体が公開されることはないが、作家と被写体が創り上げた時間、その取り組み、足取り、息遣いを伝える瑞々しい記録となっている。

時を超えて衝撃を与え続ける、新鮮で自由なマスターピース。
日本を代表する写真家の、若き日の眼差しを辿って。



FUJIFILM SQUARE
03-6271-3350



【Yoshihiro Tatsuki Photo Exhibition “A Fallen Angel Contact Sheets: An Evolving Gaze”】
DATE:3月26日(水)まで開催中
TIME:10:00am~7:00pm
※最終日は4:00pmまで
※入館は終了10分前まで
PLACE:FUJIFILM SQUARE写真歴史博物館
ADDRESS:東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン ミッドタウン・ウェスト1階
ADMISSION FREE
WEBSITE:fujifilmsquare.jp/exhibition/250106_05.html

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