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デミ・ムーアがゴールデン・グローブ賞主演女優賞受賞!『The Substance』の邦題が『サブスタンス』に決定

  • 2025.1.6

第82回ゴールデン・グローブ賞でデミ・ムーアが主演女優賞を獲得。彼女が主演を務め、日本では5月16日(金)公開予定の映画『The Substance(原題)』の邦題が『サブスタンス』に決定した。

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日本時間6日に行われた第82回ゴールデングローブ賞で『サブスタンス』は、主演女優賞(ミュージカル、コメディ部門)のほか、作品賞(ミュージカル、コメディ部門)、助演女優賞(マーガレット・クアリー)、監督賞(コラリー・ファルジャ)、脚本賞(コラリー・ファルジャ)にノミネートされた。

カンヌ国際映画祭で9分間にわたるスタンディングオベーションを受け脚本賞を受賞。トロント国際映画祭ではミッドナイト・マッドネスのオープニング作品として上映され圧倒的支持を集めて観客賞を受賞。さらにヨーロッパ映画賞では撮影賞、視覚効果賞を獲得。世界中のバイヤーが争奪戦を繰り広げる本作。ゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得すると、スピーチの中でムーアは「完全に自分をさらけ出すことに、より大きな価値があった」と語り、狂気と呼べるほどの“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、新たな代表作をものにした。

授賞式の前半ではアルマーニ プリヴェのゴールドのドレスに身を包み、プレゼンターとして同作で助演女優賞にノミネートされたマーガレットとともに「SHOGUN 将軍」主演男優賞(ドラマシリーズ部門)受賞の真田広之へ、にこやかな笑みを浮かべていたムーア。自身も、長いキャリアで初となる主演女優賞を受賞し、スピーチでは「なんてことでしょう!」と歓喜の声を上げた。脚本も手掛けたコラリー監督が「女性を縛ってきた束縛から解放されるために」「血まみれの笑いになるだろう」と語る本作は、ゴールデン・グローブ賞受賞をうけてアカデミー賞戦線の最前線へと躍り出た。

日本での劇場公開に向けて、より大きな注目を集めること間違いなしの受賞となった『サブスタンス』。引き続き賞レースの行方も見守っていきたい。

<コメント>

●デミ・ムーア(エリザベス役)

「ああ、なんてことでしょう!本当に予想していませんでした。いまはただただ、衝撃を受けています。私はこの仕事を長い間、45年以上も続けてきましたが、俳優として、なにか賞をいただいたのはこれが初めてです。本当に身が引き締まる思いですし、感謝の気持ちでいっぱいです。30年前、あるプロデューサーに『あなたは“ポップコーン女優”だ』と言われたことがあります。当時、私はそれを、このような(賞をいただくことは)許されないことだと解釈しました。成功する映画、大金を稼ぐ映画には出られるかもしれないけれど、認められることはない、と。そして私はそれを信じ、受け入れてしまったのです。

それが時を経て私を蝕み、数年前には、もうこれで終わりかもしれない、と思ったほどです。もう十分かもしれない、やるべきことはやったかもしれない、とも。どん底にいた時、魔法のように大胆で勇敢で型破りで、全くもってとてつもない脚本が私のところに舞い込んできたのです。それが今回の『サブスタンス』という作品です。宇宙が私に『あなたはまだ終わっていない』と告げたのです。この女性を演じることを私に託してくれた、監督のコラリー・ファルジャに、心から感謝しています。私にもう半分の自分を与えてくれたマーガレット・クアリーにも、彼女なしでは成し遂げられませんでした。私のことを気遣ってくれてありがとう。30年以上私と一緒にいてくれた人々…特に、私が自分を信じていなかった時も信じていてくれた、私を支えてくれた全ての人々に感謝します。

最後に、この映画が伝えていると思うことを一つだけお伝えしたいと思います。それは、自分が十分に賢くない、十分に綺麗じゃない、十分に痩せていない、十分に成功していない、要するに、十分に足りない、と感じる瞬間についてです。ある女性が私にこう言いました。『覚えておいて、あなたは決して十分にはなれない。でも、物差しを下ろせば、自分の価値を知ることができる』と。だから今日、私はこれを、自分の完全性、そして私を突き動かしている愛の証として、そして、自分が愛することをしているという贈り物、自分にも居場所があると思い出させてもらったことへの感謝として、祝福したいと思います。本当にありがとうございました」

文/スズキヒロシ

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