ビタミンＣを摂るなら夜、寝る前がおすすめ!? その理由は？【皮膚科医解説】

インナーケアといえば、真っ先に思い浮かぶビタミンC。おすすめの摂取タイミングや注意点など、皮膚科医の吉田貴子先生にうかがいました。

Q.朝？ それとも夜？ いつ摂るのが効果的？

A. 夜、寝る前！
私がおすすめするのは、寝る前です。その理由は、ビタミンCがコルチゾールの生成に必要だから。コルチゾールは一時的なストレスから体を守ってくれるホルモン。通常、その分泌量は早朝に最も高くなり、1日のリズムを整えてくれます。就寝前にビタミンCを摂取すれば、コルチゾールの分泌を助けることができるのです。

Q水溶性・脂溶性って何のことですか？

A .水に溶けやすいか、油に溶けやすいか
ビタミンには水溶性と脂溶性があり、ビタミンCは水溶性。水溶性は水に溶けやすく、体内に摂取しても余剰分は尿とともに排出されます。一度にたくさん摂るよりこまめな摂取が推奨されるのはそのため。一方の脂溶性は油となじみがよく体内に長く留まる特徴があります。ビタミンＣを加工した脂溶性ビタミンＣもありますが、スキンケアで使われることが多いようです。

Q.摂りすぎるとどうなる？

A .常識の範囲内であれば健康障害はほぼなし
ビタミンCは、余剰分は尿と一緒に排出され、体内には蓄積されません。過剰摂取による障害はほぼありませんが、“ほどほど”が大切。胃の悪い人は一過性の嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が表れる場合もあるので注意して。

Qインナーケア以外におすすめの取り入れ方は？

A .スキンケアと点滴で、内外ケア！
体の内側からはもちろん、美容目的ならスキンケアで外側から取り入れるのも有効。ビタミンCは酸化しやすいので、酸化を防ぐ処理がされている化粧品を選びましょう。点滴もおすすめです。経口摂取だと血中濃度は一定よりも上がりませんが、静脈内に直接投与する点滴ならば、数十倍のビタミンCを体中にいき渡らせることができます。

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教えてくれたのは……吉田貴子先生 皮膚科医・美容皮膚科医。「渋谷スキンクリニック」院長。ニキビ治療を得意とし、多数のメディアにてアドバイザーを務める。

Text=Yuka Hashimoto

※InRed2024年11月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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