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鈴木亜美、新年は中華風のお鍋で! 鈴木家の意外なお正月料理とは?

  • 2025.1.6

祖父、母から受け継いで、親戚が集まって食べていたお正月料理

あけましておめでとうございます。鈴木亜美です。2025年もどうぞよろしくお願いいたします!自分の親から受け継いでいるいわゆる「おふくろの味」や、これを食べると子どもの頃を思い出す、みたいな料理がある方も多いはず。今回は鈴木家で代々作られている、お正月料理についてお話しますね。お正月と言えば、おせち料理やお雑煮、お煮しめのような和の煮物などを作る家庭が多いですよね。結婚してからは私もこういった定番料理を楽しむこともあるのですが、鈴木家では毎年、中華風のお鍋をお正月に作って食べるんです。もともとは父方の祖父が料理上手で、特に中華料理が得意だったんです。祖父から母が教えてもらって、味を受け継いでいて。私も毎年母が作っているのを近くで見ていたし、結婚してからはもう一度作り方を教えてもらい、自分で作るようになりました。1日半ぐらいかけてコトコト煮込むのですが、一度食べたら止まらないぐらいおいしくて……! うちの親戚はお正月にこの料理が食べたいからと、みんなで集まっていたぐらいなんです。

お肉や根菜を入れて、1日半ぐらいコトコト煮込みます

鈴木家特製のお正月中華風鍋の味付けは昆布、生姜、塩のみとかなりシンプル。具材は、豚バラ肉、鶏の手羽元と2種類のお肉をぜいたくに使って、他にはたけのこの水煮、しいたけ、里芋、大根など根菜を中心に入れて、大きな鍋で煮込みます。ただひたすら1日半ぐらい煮るので、途中で確認して、水分が減ったら継ぎ足しを繰り返して。昔はストーブを使っていたので、ストーブの上に鍋を置いたまま煮込むのが定番だったようです。長時間火にかけるので、最終的には里芋などは崩れて形がなくなってしまうのですが、それもスープのとろみになってくれるんですよね。トロトロになってきたら、食べる前に、春雨を入れるんです。長い春雨を切らずにそのまま入れると、スープのうまみを吸い取っておいしくて。最後に、塩で味を整えるのですが、入れすぎるとすぐにしょっぱくなってしまうので、この味のきめ方が本当に難しい……! 自分で作ると祖父や母の味と違うなと感じることもあって、まだまだだなと思います。この中華風鍋を食べると「お正月だなぁ」と実感することができるんですよね。これは、子どもたちが大きくなったら作り方を伝えて、受け継いでいってほしいなと思っています。

細かく刻んだ小松菜が入ったワンタンは、シャキシャキしておいしい

お正月料理以外にも、鈴木家の味といえば、やっぱり中華料理が多いなと感じます。特に、母が祖父に教わったというワンタンは、すごくおいしくて大好きでした。ポイントは、ゆでた小松菜を細かく切って、お肉と混ぜてワンタンに包むこと。ワンタンはもちっとしていて、中の小松菜はシャキシャキするのでその食感が絶妙なんですよ。野菜たっぷりで栄養も摂れるし、ワンタンに小松菜を入れるのはおすすめです! ワンタンの日はいつも母に「何個食べる?」と聞かれるのですが、欲張ってたくさんよそってもらったりしていました。その他にも、私が小麦粉料理が好きだったので、すいとんもよく出てくるメニューでした。もちもちのすいとんがおいしくて、すいとんの日はいつもよりもたくさんごはんを食べていたかも。うちの子どもたちにも作ってみようかなと思います。鈴木亜美

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取材・文/野々山幸(TAPE) 構成/岩崎幸

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