1. トップ
  2. 『店休日』の貼り紙をみた台湾人 「丁寧すぎる」と伝えた“驚きのワケ”に「ユニバーサルな視点」

『店休日』の貼り紙をみた台湾人 「丁寧すぎる」と伝えた“驚きのワケ”に「ユニバーサルな視点」

  • 2025.2.20

日本では日々当たり前だと思って目にしているものでも、外国の方からすると「何で?」「どういうこと?」と不思議に感じることもあるかもしれません。国による文化の違いは、さまざまなところで感じることがあるでしょう。

Ohta(@end2048)さんが、店頭の掲示物に台湾の友人が指摘したことをX(旧Twitter)に投稿すると、5.8万いいねが集まり(2025/2/17時点)、「確かに」「人によっては」と話題になっています。

いったいどのような指摘があったのでしょうか。

話題の投稿が、こちら!

これは面白い視点ですね。

お店の入り口に貼られていたのは、店休日のお知らせでした。貼り紙には「誠に勝手ながら2月20日(火) 店休とさせて頂きます」と書かれています。

日本ではよく見かける貼り紙のようですが、台湾の友人からすると「誠に勝手ながら」と「させて頂きます」の部分はいらないのではないか、とのこと。

たしかに「2月20日(火) 店休」だけでも伝わりますが、そのように簡潔に書かれた張り紙は日本では珍しいかもしれません。

日本人は当たり前のように受け取る貼り紙の文言も、外国の方からしたら不自然に感じることもあるのでしょうね。貼り紙一つとってもいろいろと考えさせられますね。

日本語の表現について

この時の様子について、投稿者さんに詳しくお伺いしました!

---とても面白い視点ですね!このご友人とは、今までも日本語の敬語や案内についてお話することはありましたか?

「友人は日頃から、日本語の表現を丸暗記するのではなく、どのような仕組みでその表現が形作られているのかを理解して、自分のものにしようとしていると話していました。そのため、敬語表現について質問されたことも複数回ありました」

---熱心に考えられている方なのですね。この発見を聞いて、Ohtaさんご自身はどのように感じましたか?

中国語の掲示物は、往々にして非常に簡潔な表現を用います。そのため、中国語話者の目線で日本語を見つめ、中国語と日本語を比べてみると、何の変哲もない日本語が突如として冗長な表現に見え始めます。見る角度を変えると、同じ言葉でも違って見える、それが非常に面白いと感じました」

---たしかに、見方を変えると同じ言葉でも異なるように見えてきますね。

台湾の友人からの指摘に…

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

確かにその通り

確かに、こういう注意書きに対する人の集中力は一瞬なので、一目で何を伝えたいか分かるようにするのは、合理的だと思う。
なくてもきになりません。
むしろ、前後は読んでなかった。
日本語を読めるアメリカの友人も同じことを言っていた
ユニバーサルな視点である。

あったほうがいいと思う

臨時休業ならあったほうがいいよね
要らない意見のコメントが多いけど、私はこの2行の心遣いが日本の良いところだと思います。異業種の仕事でも同じ気持ちですよ。
確かに不要な言葉を取り除いた方が情報は伝わる。私も右で良い気がする。
ただ、「丁寧すぎるかどうか」は見る人の経験に寄る
左で慣れてしまっている環境では、削ぎ落とした情報に慣れるための時間を要すると思った。
人によっては「なんだこの店」とマイナスな感情が生まれる可能性がある。

投稿者さんのご友人のように「最初と最後の文はなくても通じる」と考える方も多い一方で、あったほうがいいのではという方も。

「日本の良いところ」と感じている方がいるように、日本と外国との文化の違いを感じさせる発見でしたね。



取材協力:Ohta(@end2048)さん